客車回送列車 その1(稚内・札幌)
少し前に単行機関車列車についてのシリーズ記事を書きました。元ネタは機関車の運用表なのですが、この運用表を眺めているうちに単行機関車列車の他に客車の回送列車についても気になってしまいました。
そこで今回からは1988年3月時点で運転されていた機関車けん引の客車回送列車全列車をご紹介する記事を書くことにします(一部の例外を除き定期列車限定です)。
もっともベースとなっているのはあくまで機関車の運用表であって客車の運用表でありませんので、客車の運用については推測になります(汗)。
参考資料は
時刻表1988年3月号
鉄道ダイヤ情報1988年9月号
鉄道ダイヤ情報1988年12月号
です。
最初は稚内地区です。
・旅客ターミナルである稚内駅と車両基地のある南稚内駅との間で客車回送列車が運転されていました。
・時刻表を見る限り1988年3月時点では札幌~稚内間には昼行の「宗谷」と「天北」(天北線経由)、夜行の「利尻」の3往復の客車列車が運転されており、けん引機は「宗谷」と「利尻」がDD51、「天北」はDE10のハズでした。
・ところが参考資料の機関車運用表の方はJR北の分は1988年11月改正となっており、この改正でDC化された「宗谷」と「天北」に関する運用は記載されていませんでした。なのでとりあえず「宗谷」・「天北」の回送列車はテキトーに推測で書いています(汗)。
・その後残った「利尻」も1991年3月に客車の寝台車を連結する気動車列車化され、これにより稚内地区の客車回送列車は消滅しました。
・ところで稚内というさほど大きくない都市(失礼)であるにもかかわらず旅客ターミナルと車両基地が離れているのにはちょっとした違和感がありますが、その辺りは次回の記事で。
続いて札幌地区です。
・旅客ターミナルである札幌駅と車両基地のある手稲駅との間で客車回送列車が運転されていました。もともとは札幌駅構内にあった車両基地が手稲駅付近に移転・拡張したためこのような回送列車を運転する必要が生じたものです。
・回送列車の車両は特急「北斗星」、急行「利尻」「宗谷」「天北」「はまなす」「大雪」「まりも」の編成で、この当時、札幌を起点に宗谷本線、室蘭本線、石北本線、根室本線の各方面に夜行列車が運転されていたことがわかります(稚内の項に書きましたとおり、「宗谷」と「天北」の回送列車は推測です)。ローカル列車については札幌駅始発・終着となる客車列車はなく、これの回送はありません。
・けん引機は「利尻」と「大雪」がED76で、それ以外はDD51です。
・その後1988年11月に「宗谷」と「天北」が、1991年3月には「利尻」が気動車化され、「大雪」は1992年3月に、「まりも」は1993年3月にいずれも特急に格上げの上気動車化されました。
・「北斗星」は徐々に本数を減らしたのち2015年3月に廃止され、最後に残った「はまなす」も北海道新幹線開業の2016年3月に廃止されて札幌駅~手稲駅間の客車回送列車は消滅しました(「カシオペア」等の臨時列車は省略しています)。
ところで時刻表の「列車の編成ご案内」を見ていてちょっと不思議に思ったことがあります。
・「宗谷」と「利尻」は下りと上りで連結両数が違うんです。おそらく南稚内で客車の解結は行っていないと思いますので、5両編成の下り「利尻」は上り「宗谷」として折り返すものと思われます。なので「利尻」では寝台車として使用された1・2号車は「宗谷」では座席車として使用されることになります。
・14系座席車は(登場時は)簡易リクライニングシートですが、14系寝台車を座席車として使用する場合は3人掛けの向かい合わせの固定ボックスシートになると思われ、快適性の点でかなりレベルダウンしてしまいます。何か対策なり配慮をしていたのでしょうか。
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1987年5月1日、下り「天北」のオハネ14で天北線を乗り通しました。当時は所定編成がハザ4両+ハネ2両で、GWの多客対応でハザが1両増結された7両編成でした。ハザ代用のハネは、何の飾りもリネン類もない全くの「すっぴん」でした。
空いていたので寝転がっていたら寝落ちしました。
投稿: クモイ103 | 2026年7月19日 (日) 21時03分
連投失礼します。もしかしたら壁面の背当て?くらいはカバーがあったかもしれませんが、記憶がなく、写真も撮っていないので分かりません。あやふやな情報ですみません。
投稿: クモイ103 | 2026年7月20日 (月) 07時03分
こんにちは。
下り「天北」と上り「宗谷」の寝台車の座席使用は1986年発行の『旅と鉄道 別冊No.2』に乗車レポが掲載されています。座席車に比べて寝台車の乗車率は低く、乗っていい車両か分からず首をひねりながら座席車に移動した方も多かったそうです。なお、2号車のオハネは寝台の一区画を応接室ふうの4人席に改造してグリーン指定席として販売していました(マルスに収録されず時刻表への掲載はなし)。
ちなみに私が1988年夏に渡道した際、「まりも」「大雪」の増結車は日によって(隔日ぐらいだったような?)寝台車が座席車代用で組み込まれていましたが、乗り心地は悪くなかったように記憶しています。
投稿: すた | 2026年7月20日 (月) 14時01分
座席車代用の寝台車の6人掛けのボックス席が知らない人同士で満席になることはまあなさそうですね(笑)。空いていれば寝転がることができるのはむしろ魅力的です。
投稿: f54560zg | 2026年7月22日 (水) 21時44分