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2026年1月10日 (土)

上越線配線図 その1(高崎問屋町・井野)

上越線の各駅の配線図のご紹介です。
今回は高崎問屋町駅と井野駅です。

 

最初は1958年3月です。(※1)
19580301jein
・ホームが描かれていませんが、おそらく相対式のホームがあるのだと思います。
・もしそうであれば「ん?」という感じがしました(個人の感想です)

 

続いて1968年10月です。(※1)
19681001jein1
・ますます「ん?」という感じですが(個人の感想です)、それについては後ほど。
・説明の都合上これを配線図Aとします。

 

続いて最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものです。
20200001jetyin
・高崎問屋町駅は2004年10月の開業です。
・井野駅には中線が撤去されたような痕跡があります。

 

ここからは井野駅について私が感じた「ん?」の話になります。
井野駅の歴史については若干複雑なところがあり、鉄道ピクトリアル誌2017年8月号及び停車場変遷大事典をもとに整理すると概略以下のようになります。
①1884年8月
  高崎~前橋間開業
②1921年7月
  高崎~渋川間開業
  高崎~新前橋間は上越(南)線と両毛線の単線並列
③1944年10月
  井野信号場開設
  上越線側にのみ交換設備設置
④1948年12月
  両毛線側にのみホーム設置(旅客取り扱い開始)
  (信号場開設当初より客扱いしていたとの説もあり)
⑤1957年12月
  井野信号場→井野駅
  単線並列を廃止し複線化
  下り線側にもホーム設置
  但し当分の間両毛線列車による旅客のみを取り扱う
  (上越線列車は停車しない)

配線図に関しては、鉄道ピクトリアル誌2017年8月号に③または④の時代と思われる以下のような配線図が掲載されています。これを配線図Bとします。
195000jein

また、JRR発行の「RAIL MAP No.16上信越(1978年8月1日作図)」及び鉄道ピクトリアル誌2017年8月号には⑤以降の時代と思われる以下のような配線図が掲載されています。これを配線図Cとします。

19780801jein

これらの情報から、配線図Aの状態の井野駅が存在したことを知らなかった私は、1957年12月の④から⑤の変更時に配線図Bから配線図Cへ変更され、少なくとも1978年8月までは配線図Cの状態が続いたものだと思っていました。3線をそのまま維持するのが自然と考えたからです。
しかしながらそうすると1968年10月の配線図Aとういう状態は存在しないことになります。これが「ん?」と思った理由です(個人の感想です) 。配線図の誤記を疑いました。

そこで国土地理院の空中写真を見てみました。
Mkt614c6101961072
・MKT614-C6-10(1961年7月)を加工したものです。
・なんと中線なしの2線のように見えます。配線図Aの通りです。

Ckt7418c3161974123
・CKT7418-C31-6(1974年12月)を加工したものです。
・どうも中線復活の工事をしているように見えます(もしくは工事完了直後かも)。
・しかもそれは単なる復活ではなく、上り本線の移設による有効長の延伸を含む工事のようです。

Ckt801c651980103
・CKT801-C6-5(1980年10月)を加工したものです。
・中線増設工事が完成して3線になったようで、その中線にちょうど下り貨物列車が止まっています。

というわけで改めて整理しますと、
・1948年12月(もしくは1944年10月)時点では配線図Bの状態
・1957年12月時点では配線図Aの状態
・1975年頃の時点では配線図Cの状態
・その後中線が撤去され現在の状態となる
ということのようです。思いのほか複雑な経緯をたどった井野駅の線路配線でした。
配線図の誤記を疑ったことを反省しております(汗)。

 

以下2026年1月14日追加しました。

1975年2月です。(※1)
19750224jeinhs
・前述の配線図Cの正式版ですね。

 

この次の新前橋駅はこちらをご覧下さい。
 新前橋配線図
 新前橋 2010/6/6 その1
 新前橋 2010/6/6 その2

 

配線図は
※1印・・・KASAさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

線路配線と直接関係ありませんが、そういえば子供の頃、小型版時刻表では上越線のページに井野駅の記載がなく、一部の列車だけに(井野停車 **:**)の注記がありました。改めて大型版の時刻表で確認すると、1978年7月号では上越線の普通列車の多くが井野を通過しており、同年10月号で全て停車になっていますので、「ゴーサントオ」改正で停車になったと思われます。
かつては需要が小さかったのが、高崎都市圏のベッドタウン化して乗降客が増えたのでしょうか。

ご無沙汰しております。いつも興味深い記事をありがとうございます。

昭和50年2月24日現在と推測できる配線略図が手元にありますので、共有の準備ができましたら、メールにてご連絡したいと思います。

遅れましたが(汗)、今年もよろしくお願いいたします。

クモイ103さん
井野駅のように、「2つの路線の列車が乗り入れているが、停車するのは片方のみ」という駅はほかにもある(あった)のでしょうか。来宮はこれに近い気がしますが東海道線にはホームがありませんし・・・。

KASAさん、こちらこそよろしくお願いします。
ありがとうございます。メールお待ちしています。

f54560zg さん
>2つの路線の列車が乗り入れているが、停車するのは片方のみ

かつての川崎駅を思い出しました。1980年10月改正でいわゆるSM分離がなされる以前、川崎駅の列車ホームでは朝ラッシュ時に東海道線の普通列車が上下とも通過し、横須賀線列車のみが停車していました。混雑緩和の対策だったのでしょう。但し、その時間帯中に下り急行[東海1号・ごてんば1号]が停車していたのが面白いです。

>来宮はこれに近い気がしますが東海道線にはホームがありませんし・・・。

来宮と同じ様な例は、ホームの無い高崎線が通過し、八高線のみが停車する北藤岡がありますね。

同じ線路を走っていた例としては、ヨンサントウ以前の赤羽~大宮間で線路を共用してた京浜東北線と東北本線・高崎線でしょうか。(いずれの系統もこの区間の正式路線名は東北本線ですが。)

井野駅の中線は、上越新幹線の工事中、高崎駅構内の着発線が支障するために設けられたもののようです(『上越新幹線工事誌(大宮・水上間)』1365頁)。
かつての井野駅のような停車例として現在もみられるものとして芸備線列車のみ客扱いを行う布原駅ははどうでしょうか。

>来宮と同じ様な例は、ホームの無い高崎線が通過し、八高線のみが停車する北藤岡がありますね。

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

同じような例は

飯田線 船町、下地
小海線 東小諸、乙女

あと、西小倉も以前は鹿児島線にホームがありませんでした。

クモイ103さん
川崎駅で思い出しましたが、保土谷・戸塚もそんな感じですね。

たけちゃんさん
北藤岡、確かにそうですね。赤羽~大宮間はちょっと微妙かも・・・。

飯田線、小海線さん
船町、下地、西小倉はそうですね。東小諸、乙女はちょっと違うかも、です。

すたさん
布原はドンピシャですね。

本年もよろしくお願いします。

現役だと東急大井町線の二子新地と高津が似たような状況にありますね。複々線の外線だけに田園都市線用ホームがあり、大井町線の列車は基本的に内線通過です。

遅ればせながら、参戦させてください。
来宮と同じような例として身延線金手(かんねて)駅はどうでしょうか。

>来宮と同じ様な例は、ホームの無い高崎線が通過し、八高線のみが停車する北藤岡がありますね。

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。

山形新幹線のほうが改軌されましたが、南新庄も。

あと、(中)金山と越前花堂も、路線開通時になく、大規模イベントで支線側のみ開業し、その後本線側にもホームが設置されました。

「並行路線の片側だけ」で検索すると結構でてきますね。知っていたのは、近畿地方で私鉄と過去モノを含みますが(^^;)、
並走していた大阪線に駅がなかった、伊賀線の蔵持駅。逆に開業直前の桔梗が丘駅は、伊賀線の駅はなかったが、同時に存在せず非該当。開業から暫くは、関西本線の列車が通過していた新今宮駅。環状今宮駅ができるまで、関西本線だけにホームがあった今宮駅。高野線だけにホームがあって各停が止まる、今宮戎駅と萩之茶屋駅。改めて調べますと、上記南海の2駅は、かつて南海本線の普通も、どこかで転線して止まったらしく。該当しそうな近鉄の今里駅は、かつて奈良線の普通だけ止まり。阪急の中津駅は、京都線にはホームがない模様です。

井野駅は両毛線の電車が止まっていました
多分70系でした
高崎線からの直通運転の115系が停車したことが有り ホームが短いため高崎駅よりの踏切辺りまで電車が停車、当時はドアカットしていなかったので踏切辺りでもドアが開いていました
中線あったのは知っていますが電車が止まっている光景は見ていません

皆様
たくさんの情報をありがとうございます。

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