室蘭本線配線図(室蘭~輪西)
室蘭本線の各駅の配線図のご紹介です。
今回は室蘭駅、母恋(ぼこい)駅、御崎(みさき)駅、輪西(わにし)駅です。
最初は1958年6月の室蘭駅です。(※1)
・広い構内です。石炭の積み出しでにぎわっていた頃ですね。
・旅客用の本線が2本、貨物用の本線が4本、そのほか多数の貨物側線があります。
・車両基地としては室蘭機関区と室蘭客貨車区が設けられています。
・1963年4月時点では室蘭機関区には一般キハ18両、C51やC55、C57などSLが20両、入換DLが2両配置されていました。鷲別機関区がD51中心であったところを見ると、室蘭は旅客、鷲別は貨物という住み分けだったのかもしれません。
・客貨車区の方は1968年3月時点で67両の一般PCの配置がありました。
続いて1998年2月です。(※2)
・石炭を含めた室蘭駅の貨物扱いは1977年までにはすべて廃止されてしまいました。
・また、遅くとも1970年度中には室蘭機関区に機関車の配置がなくなり、1983年度中には気動車の配置もなくなって1984年度中に鷲別機関区の支区に格下げされました。
・室蘭客貨車区については1983年度中に車両配置だけでなく客貨車区自体が廃止されました。
・そして1997年にホームの移転が行われ、これらの結果昔の室蘭駅とは別モノになっています。
最後に最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものです。
・1998年2月時点でこれ以上変わりようのない姿でしたので、変化はありません。
国土地理院の空中写真で室蘭駅を見てみます。
・USA-R281-LB-97(1948年6月)を加工したものです。
・旅客ホームは左下です。右下に機関区があります。
・黒っぽく見えるところは貯炭場ですね。
・MHO614-C4-4(1961年9月)を加工したものです。
・陸上高架桟橋やカーダンパー、島式埠頭などが確認できます。
・CHO7615-C19-5・C18-6(1976年10月)を加工したものです。
・石炭の取り扱いはすでに終わった頃です。
・全体の線路配線は大きくは変わっていないようですが、使われてなさそうな線路も多く、殺伐とした雰囲気です。
・CHO20091-C38-8(2009年9月)を加工したものです。
・駅が移転し、再開発が行われて近代的な感じになりました。
(2024年12月7日、空中写真の追加・入れ替えを行いました。)
配線図は
※1印・・・NZさん
※2印・・・モクムールさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。
« 日豊本線配線図 その28(加治木~竜ヶ水) | トップページ | 室蘭本線配線図(東室蘭・鷲別) »
コメント