根室本線配線図(新富士・釧路貨物)
帯広駅から飛んで、今回は根室本線の新富士駅(釧路貨物駅)です。
新富士駅は1984年2月に貨物営業が廃止されましたが、1989年8月に浜釧路駅の貨物扱いを受け継ぐ形で貨物営業を再開し、釧路地区の貨物拠点駅になっています。
さらに2011年3月には貨物駅は釧路貨物に改称されました。「新富士って、どこ?」対策でしょうか。
会社が違うので営業窓口の名前を違うものにしてもかまわないとは思うのですが、運転設備は同じものを使用しています。JR北海道とJR貨物とで、運転取扱上の停車場の名称はどのようにしているのでしょう。
配線図は最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものだけです(汗)。
・線路名称が分からなかったので書きませんでしたが、貨物時刻表を見ますと上から0~5番線と書かれていますのでこれに従います。
・主本線は2番線です。一線スルーです。
・下り列車に関しては、到着できるのは0、1、2、3番線で、出発できるのは1、2、3番線です。
・上り列車に関しては、到着できるのは1、2、3番線で、出発できるのは0、1、2、3番線です。
国土地理院の空中写真を見てみます。
・USA-R268-103(1948年5月)を加工したものです。
・中央やや右が新富士駅です。
・右端の新釧路川に架かる橋梁は、上流側から順に(現在の)新富士通り、国有鉄道線、釧路埠頭倉庫線です。
・MHO611ーC6-5903・C8-5938(1961年5月)を加工したものです。
・1951年7月に釧路埠頭倉庫線は雄別炭礦鉄道に譲渡され、埠頭線となりました。
・雄別炭礦鉄道は1959年9月に雄別鉄道に名前が変わっています。
・駅から左に出て上に向かうのは雄別鉄道鳥取側線と思われますが、Wikipediaによれば鳥取側線の開業は1948年5月説と1952年9月説の2つがあります。上の1948年5月の空中写真ではこれが見当たりませんので、1952年が正しいのかもしれません。
・MHO674XーC6A-7(1967年4月)を加工したものです。
・1968年1月に開業する雄別鉄道鶴野線の姿が確認できます。国鉄線をオーバークロスする形です。
・MHO745XーC6-19(1974年7月)を加工したものです。
・1970年2月に雄別鉄道は雄別炭礦に中絵が変わりました。
・1970年4月に雄別炭礦は埠頭線を釧路開発埠頭に譲渡し、他の路線は廃止されました。鶴野線はわずか2年とちょっとしか使われなかったことになります。せっかくりっぱなオーバークロスまで作ったのに。
・CHO7746ーC15C-18・C15C-19・C16-5(1977年9月)を加工したものです。
・鶴野線のオーバークロスの桁が残っています。
・1977年12月に釧路開発埠頭の西港線が開業しています。
・CHO20111ーC7-19(2011年10月)を加工したものです。
・釧路開発埠頭線は埠頭線も西港線も廃止され、新釧路川の鉄道橋は1本だけになってしまいました。
・前面展望動画を見ますと、鶴野線のオーバークロスの橋台がまだ残っているのが確認できます。
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