根室本線配線図 (芦別～島ノ下(信))

根室本線の各駅の配線図のご紹介の続きです。
最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものだけですが(汗)。
今回は芦別駅、上芦別駅、野花南(のかなん)駅、島ノ下信号場です。

・かつて芦別駅には三井芦別鉄道が、上芦別駅には三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道が接続していました。
・上芦別駅は下り本線から上り列車の出発が可能になっています。折り返し用でしょうか。少なくとも時刻表1977年3月号には朝方に上芦別始発の上り列車が設定されています(下りの上芦別行きは見当りません)。　

・野花南駅～島ノ下信号場(2017年までは島ノ下駅)間は滝里ダム建設に伴う線路の付け替えが1991年に行われています。
・野花南駅は下り本線に上り列車の発着が可能です。

国土地理院の空中写真を見てみます。

・芦別駅付近の様子です。USA-R346-14(1948年8月)を加工したものです。
・左に見えるのが芦別駅で、右側画角外に上芦別駅があります。
・芦別駅から90度近い角度で分かれて上に向かっていく線路(赤矢印)は炭鉱の軽便鉄道です。三菱芦別炭鉱の休山によりすでに廃止されており、空知川にかかる橋梁は橋脚を残すのみになっています。
・ところがその後炭鉱が出炭を再開したため、今度は上芦別駅から分岐して右側から左上に向かっていく専用鉄道(青矢印)を新たに建設しているところです。空知川の橋梁はまだ出来ていません。
・芦別駅から分かれて下側に向かっていく線路(黄矢印)は三井芦別炭鉱に向かう三井鉱山専用鉄道(後の三井芦別鉄道)です。

・同じ場所の12年後です。HO603YZ-C1-325(1960年7月)を加工したものです。
・上芦別駅からの専用鉄道(三菱鉱業芦別鉱業所専用鉄道)の空知川の橋梁が完成しているのがわかります。
・一方、芦別駅からの軽便鉄道の跡はほとんどわからなくなってしまいました。
・芦別駅の上芦別寄りには転車台が確認できます。

・今度は野花南駅～島ノ下駅間の線路付け替えの様子です。最初は野花南駅付近で、HO941X-C5A-33(1994年6月)を加工したものです。写真画角外の左上方に野花南駅があります。
・旧線(赤矢印)は空知川に沿ってS字状のカーブを描いていましたが、新線(青矢印)はトンネルで一気に直進して島ノ下駅に向かいます。
・この旧線ルートのまさに真上に滝里ダムの堰堤が建設されているのがわかります。

・次に島ノ下駅付近です。HO941X-C4A-36(1994年6月)を加工したもので、写真画角外の下方に島ノ下駅があります。
・トンネルから出てきた新線(青矢印)が旧線(赤矢印)と合流します。

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