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2024年1月27日 (土)

貨物の継送 1997年3月 2079列車 その1

今回は1997年の貨物時刻表の中から、宮城野始発盛岡貨タ行きの2079列車という列車にスポットを当て、この列車にはどこの駅からやってきて、どこの駅に向かうコンテナが積まれているのかを調べてみました。
数あるコンテナ貨物列車の中からなんで2079列車? というところは、特に意味はありません。ダーツの矢が刺さったようなものです(汗)。

調べる方法は、貨物時刻表内の
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の中から、ひたすら「2079」という数字を探すという、大変地味で過酷なものです。
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こんなのが130ページぐらいありますから(汗)。
なので見逃しや見間違いが多々ある可能性があります。また時刻表からでは追跡しきれない部分もあり、推測できる部分は推測で、それもできない部分は不明としたところもあります。貨物時刻表自体にもアヤシイところがあるように感じましたし。

またこれは、ご承知とは思いますが、あくまで設定されているコンテナの輸送ルートについての話です。「このような経路でコンテナを輸送するしくみが作られていた」ということであって、「実際にこのような経路で日常的にコンテナが輸送されていた」とは限りません。設定はされていたものの一度もそのルートで輸送したことがない、なんてこともあるかもしれません。

 

それではまず最初に2079列車とはどんな列車か、について。
前述の通り宮城野始発盛岡貨タ行きなのですが、途中水沢と六原に停車して貨車の入換を行います。解放もあれば連結もあります。いろいろ調べた結果を総合しますと、大雑把にはこんな感じです。
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①全国各地(基本的には宮城野より南)の駅からのコンテナがいろいろな貨物列車に積まれて宮城野に到着。
②これに宮城野発のコンテナを加えて整正され、2079列車として宮城野を出発。
③途中水沢で入換作業。水沢行き貨車を解放し、水沢発貨車を連結。
④六原でも入換作業。六原行き貨車を解放し、六原発貨車を連結。
⑤終点盛岡貨タに到着。盛岡貨タ行きのコンテナを取り降ろし。
⑥盛岡貨タより先の駅行きのコンテナは別の列車に積み替えられて目的地に向かう。
といった流れです。

この2079列車は水沢と六原に停車して貨車の入換を行う唯一の下り列車です(厳密には2079列車のほかにもう1本六原で入換を行う下り列車があるのですが、こちらはコンテナ輸送とは関係のない専貨です)。
そして、宮城野及びそれより手前の駅が発駅となるコンテナの着駅は水沢、六原、そして盛岡貨タに限られ、盛岡貨タより先に行くコンテナは2079列車には載せないきまりのようです(図の黄緑色及び黄色部)。逆に、当然ではありますが、水沢、六原から発送されるコンテナには盛岡貨タより先に向かうものが多くあります(図の青色及び橙色部)。

このような状況を見ますと、ヤード系輸送が行われていた時代の用語を用いるならば、2079列車は宮城野~盛岡貨タ間の解結貨物列車といった印象で、宮城野と盛岡貨タが操車場の役割を果たしているように思えます(フォークリフトが仕訳~組成の役割?)。水沢は小規模なコンテナ取扱駅である割に多くの駅との間に輸送ルートが設定されているため、水沢に向かう、もしくは水沢から各地に向かうコンテナは「多品種少量」となって宮城野と盛岡貨タで整正する必要があったのではないかと思います。

また、水沢でも六原でも基本的にはここではコンテナの中継作業は行われないのですが、1つだけ水沢で中継が行われる輸送ルートがあります(※印)。これについては後述します。

 

次に、上記①の「全国各地の駅」とは具体的にはどこなのかを、宮城野にやって来る時点の列車ごとにまとめたのが次の図です。
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・宮城野を除くと91の駅から発送されたコンテナが、最終的に13本の列車と2本のトラック代行便にまとめられて宮城野にやってきます。
・トラック代行なのは山形発と古川発です。
・「コセ」はコンテナセンターです。コンテナをトラックで輸送するという点ではトラック代行輸送の駅と変わりありません。
・3073列車は主に関東と四国からのコンテナを運んできます。
・4079列車は関東から中部・山陽・九州と広範囲です。
・4083列車は九州が主体ですが、一部横浜地区からのコンテナもあります。
といった感じで、必ずしも同じ地域だからといって同じ列車でやってくるわけではありません。

 

もっと詳しく見てみます。
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・青色で塗られた発駅から発送されたコンテナは図示の貨物列車で継送されて宮城野に集められ、宮城野で2079列車(赤線)に積まれて着駅(黄色)である水沢、六原、盛岡貨タに向かいます。発駅の左上のカタカナは設定されている行先で、ミ:水沢行き、ロ:六原行き、モ:盛岡貨タ行きを表します。無色の駅は中継だけを行う駅です。
・横線は貨物時刻表上で1本の同一列車として扱われているものですが、途中で列車番号が変わるケースが多々あります。破線部分は2079列車によるコンテナ輸送とは関係のない運転区間です。
・4061列車は新潟貨タ始発札幌貨タ行きで、そのうちの新潟貨タ~秋田貨物間で南長岡発水沢行き、新潟貨タ発水沢行きのコンテナを運びます。
・同様に1252~553列車は福岡貨タ始発新潟貨タ行きで、そのうちの黒井~新潟貨タ間で黒井発水沢行きのコンテナを運びます
・956~1658列車は土崎始発北上線経由の宮城野行きです。ですのでこの列車に載る盛岡貨タ行きコンテナは北上~宮城野間を2回通ることになります。
・図の一番下は前述の水沢で中継される輸送ルートで、盛岡貨タ発六原行きです。水沢で3082列車から切り離され、6時間後にやってくる2079列車に連結されるもののわずか15分後には六原で解放されます。

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・3073~72~3073列車は高松始発宮城野行きですが、四国発だけでなく姫路貨物発や関東地区発のコンテナも載ります。
・下関発には盛岡貨タ行きと水沢行きがあってどちらも宮城野からは2079列車に載せられるのですが、宮城野までは異なるルートでやってきます。盛岡貨タ行きは4079列車で宮城野に到着します。

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・3091列車は常磐線経由の小名木川始発宮城野行きです。
・六原行きのルートが設定されている発駅は玉前、千葉貨物、宮城野、盛岡貨タの4駅だけです。
・吉原発や沼津・富士発はいったん静岡貨物まで行ってから引き返してきます。

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・653~650~1253列車は金沢始発宇都宮貨タ行きの列車で、南長岡と大宮操でスイッチバックします。
・能町発と速星発は富山貨物で中継されますが、二塚発は金沢での中継となります。

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・前述のとおり下関発盛岡貨タ行きは最終的には4079列車で宮城野に運ばれて2079列車に継送されますが、同じ下関発~2079列車でも水沢行きは4083列車で宮城野に運ばれます。現地集合といった感じで、なぜ別行動なのかはナゾです。
・九州の大多数の駅発のコンテナは4062~4083列車で宮城野にやってきますが、西大分発、福岡貨タ発、浜小倉発は4064~4079列車です。

宮城野まではこんな感じです。
宮城野から先は次回にします。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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