日豊本線配線図 その9(下ノ江~津久見)
日豊本線の配線図のご紹介の続きです。
第9回目は下ノ江(したのえ)駅、熊崎駅、上臼杵駅、臼杵(うすき)駅、徳浦信号場、津久見駅です。
最初は1974年6月です。(※1)
・下ノ江駅にはホームのない副本線があります。
・津久見駅から700mくらい小倉寄りのところから専用線らしきものが分岐しています。
国土地理院の空中写真で津久見駅周辺を見てみます。
・USA-R213-2-16(1948年2月)を加工したものです。右下が津久見駅です。津久見駅と専用線らしきものの分岐の間にはトンネルがあります。
・専用線らしきものは分岐後の突き当りに「何か」があり、さらにそこからスイッチバックして港の方に向かっている感じです。現在このあたりには太平洋セメント大分工場(当時は小野田セメント)がありますので、その関係の専用線ではないかと思います。
続いて最近の様子です。(※2)
・下ノ江駅の副本線は廃止されました。
・臼杵駅は下本に上り列車の発着が可能になっています。跨線橋の上り下りをしなくて済むように、ということでしょうか。
・徳浦信号場は2017年9月に災害で不通となり、2017年12月に交換設備なしで復旧したものの2018年3月に正式に廃止されました。実質的には災害で廃止となった停車場ということになります。
・津久見駅のホームのない副本線は残っています。
配線図は
※1印・・・3RT生さん
※2印・・・キハ65さん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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>・専用線らしきものは分岐後の突き当りに「何か」
付近の地理院のカラー空中写真を年代順に眺めていました。
1975年では、田が並んだ何らかの構造物のように見えて、
2009年では、草むしているように見えて、
2018年では、撤去されたようです。
廃鉄の処女Ⅱのサイト様を「津久見」で検索させていただきますと、
https://search.ameba.jp/search/entry/%E6%B4%A5%E4%B9%85%E8%A6%8B.html?aid=ironmaiden666666
貝島化学工業専用線【2010】
https://ameblo.jp/ironmaiden666666/entry-12024405831.html
貝島化学線の終端にあったホッパー跡、なのだそうです。
1948年の空中写真では、山側から「し」状に配管のような物が接続されているように見えますから、セメントの原材料となる石灰石などが下され、貨車によって輸送されていたのではと思います。
投稿: moni5187 | 2024年1月18日 (木) 20時38分
moni5187さん、情報ありがとうございます。
このあたり、結構線路がゴチャゴチャしていたのですね。
投稿: f54560zg | 2024年1月24日 (水) 20時03分