函館本線配線図 (深川~近文)
函館本線各駅の配線図のご紹介の続きです。
今回は深川駅、伊納駅、納内(おさむない)駅、近文(ちかぶみ)駅です。
最初は深川駅です。
1958年6月。(※1)
・深名線、留萌本線の分岐駅です。
・函館寄りで函館本線と留萌本線が繋がっていないのが?です。
・深川機関区と旭川客貨車区深川支区が設けられており、1968年3月時点では 機関区にはD51が5両、96が10両、除雪DLが2両、 DCが9両、客貨車支区には4両の営業用客車が配置されていました。
・なお深川機関区には留萌支区が設けられており、ここにはD61が6両配置されていました。
1998年2月。(※2)
・深名線は1995年9月に廃止されました。
最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものです。
・ほとんど変化はありません。
・もともとの留萌本線は増毛まででしたが、2016年12月に留萌~増毛間、2023年4月には石狩沼田~留萌間が廃止されました。さらに、残る深川~石狩沼田間も2026年3月での廃止が地元とは合意に達しているようです。
国土地理院の空中写真です。
・HO831X-C5-16(1983年6月)を加工したものです。
・全体的な雰囲気は1958年の図と変わっていない感じです。
続いて納内駅、伊納駅、近文駅です。
1998年2月。(※2)
・納内駅はかつては2面3線だったようです。
・近文駅の2番線(下り本線)には上り列車の到着が可能です。折り返し用でしょうか。
・かつて近文駅からは旭川大町駅への貨物支線が分岐していました。
最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものです。
・伊納駅は2021年3月に廃止されました。
・近文駅の3番線は使用停止になっているようです。
国土地理院の空中写真を見てみます。
まず納内~伊納間ですが、この区間は石狩平野と上川盆地を隔てる山岳区間で、 1969年の旭川電化時に複線化を伴う大規模な線路付け替えが行われています。
・HO7112Y-C12A-2(1971年10月)を加工したものです。
・青線が旧線、赤線が新線で、旧線には神居古潭駅がありました。「かむいこたん」、何とも神秘的で美しい名前に感じます。
次は近文駅です。
・CHO7719-C12-5(1977年9月)を加工したものです。
・本線から別れて右に伸びていくのが旭川大町駅への貨物支線です。
旭川大町駅です。
・CHO7719-C12-8(1977年9月)を加工したものです。
・町中にある小ぢんまりした貨物駅に見えますが、もともとは軍用側線だったものの一部が転用されたようです。
・この1年後には廃止されてしまいました。
配線図は
※1印・・・NZさん
※2印・・・モクムールさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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札幌方で函館本線と留萠本線の渡り線が無いのは驚きです。
配線図の翌年、1959年に札幌方と留萠方を結ぶ準急「るもい」が新設されており、函館本線内は「かむい」に併結されていました。
解結併結の際に、下り引上げ線を使って入換転線をしてたのですね
投稿: 北東航21 | 2023年12月 4日 (月) 12時44分
北東航21さん
何とも微妙ですが、誤記の可能性もあるかと思います。
投稿: f54560zg | 2023年12月 6日 (水) 20時01分