湖西線配線図 1973/10
湖西線の各駅の配線図のご紹介です。
今回は1973年10月時点です。湖西線の開業は1974年7月ですので1973年10月では未開業のハズなのですが・・・。計画段階のものなのでしょうか。
全駅を一気にご紹介します。
・時刻表では山科→近江塩津が下りとなっているのですが、正式な湖西線の起終点となるとちょっとややこしそうです。この図面では近江塩津駅からのスタートになっています。
・湖西線下りは、下り本線にも下り1番線にもホームがありません。
・上り出発信号機5RM、6RMは下り線への出発用です。下り場内信号機2LA、2LB、2LEは上り線からの到着用です。ご承知の通り湖西線は下り線を上り列車が、上り線を下り列車が走れる設備となっています(いました)。この「逆線走行」については別に記事を設けたいと思います。
・近江塩津~永原間に交直セクションがあり、永原駅から先は直流区間です。この区切りも現在では変わっています。
・マキノ駅には待避線がありませんが、シーサスがあります。折り返し用ではなく「逆線走行」用だと思います。
・近江中庄(図では近江中野庄となっていますが)駅は計画段階では箱館山駅だったようですね。
・近江今津駅は電留線を備えた大きい駅です。ホームのない副本線も含め本線は6本もあります。
・交流区間側から入ってくる気動車列車は近江今津駅で折り返します。近江塩津寄りの渡り線が使われるものと思われます。
・安曇川(あどがわ)駅もホームのない副本線も含め6本の本線があります。
・安曇川駅のシーサスも「逆線走行」用であって折り返し用ではなさそうです。
・雄琴駅には待避線がありますが、上下線間の渡り線はありません。
・計画段階では唐崎駅は新滋賀里駅(図では新滋賀黒駅になっていますが)、西大津駅は北大津駅だったようです。
・西大津のシーサスも「逆線走行」用のようです。
国土地理院の空中写真を見てみます。
・CKK7414-C12-34(1975年1月)を加工したものです。
・中央が湖西線西大津駅です。京阪石山坂本線のほか廃止された江若鉄道線の線路跡も確認できます。
・CB7011Y-C12-10(1970年10月)を加工したものです。
・近江今津駅付近です。廃止されて撤去が進む江若鉄道の近江今津駅と建設が進む国鉄の近江今津駅です。
配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。
ありがとうございます。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。
« 奈良線配線図 その3(長池~上狛) | トップページ | 湖西線配線図 1986/4 »
記事中のカラー空中写真の中央下に、関西圏ではTVCM等で知られた、伝説の「紅葉パラダイス」が写ってますね。湖西線開業前に草津線に乗って一度だけ行ったことがあり、湖上ジェットコースターに乗ったのは覚えています。大阪万博前だったとしたら、廃止間際の江若鉄道をどこかで見たかもの知れませんが、その辺は全く覚えておらずです。
投稿: moni5187 | 2023年12月16日 (土) 20時46分
moni5187さん
「紅葉パラダイス」・・・、知らないですぅ。
投稿: f54560zg | 2023年12月17日 (日) 19時24分