日豊本線配線図 その3(宇島~今津)
日豊本線の配線図のご紹介です。
第3回目は宇島(うのしま)駅、三毛門(みけかど)駅、吉富駅、中津駅、自見川(じみがわ)信号場、東中津駅、今津駅です。
最初は1974年6月です。(※1)
・宇島駅は上り出発が可能な4番線が特徴的です。
・1968年10月の貨物時刻表を見ますと、確かに宇島駅始発の上り貨物列車1本を確認することができます。 下りの宇島行きは見当たりません。
国土地理院の空中写真で宇島駅を見てみます。
・MKU629-C8-15(1962年10月)を加工したものです。
・写真の左右両側に黒ずんだ貯炭場のような一角があります。
・中津駅から大分県に入ります。
・駅の約1km手前で単線になっていますが、信号機のてこ番号から推測すればここは独立した信号場ではなく中津駅の構内のようです。
・三毛門駅からここまでは1970年6月に複線化されているようですが、中途半端な印象です。おそらく中津駅の高架化工事が関係しているのではないかと想像します。 複線化用地を中津駅の高架化工事に使用し、とりあえずホーム部分を単線の仮線としたのではないでしょうか。
国土地理院の空中写真を見てみます。
・MKU629-C10A-22(1962年10月)を加工したものです。
・地平時代です。貨物側線が多数あり、転車台を始めとした機関車駐泊設備もあるようです。
・写真右端で下の方に別れていくのは大分交通耶馬渓線です。
・CKU748-C11-21(1975年1月)を加工したものです。
・配線図とほぼ同じ頃です。上り線の高架化が間近のようです。
・自見川信号場の渡り線が描かれていませんが、これはご愛嬌ということで。
・東中津駅は思いのほか貨物設備が大きい駅です。
国土地理院の空中写真で東中津駅を見てみます。
・CKU748-C11-25(1975年1月)を加工したものです。
・しかも新しそうな設備に見えます。高架化されて貨物扱いが廃止された中津駅の代替とかでしょうか。
・今津駅の2番線着発は上り方も下り方も安側を通らないという、ちょっと変わった配線です。
・3番線(上本)は下りの着発が可能になっています。
続いて最近の様子です。(※2)
・宇島駅の4番線は相変わらずです。どんな列車が利用するのでしょうか。
・吉富駅は1995年の開業です。
・中津駅は高架化でスッキリサッパリしてしまいました。
・自見川信号場は複線化により1977年に廃止されました。
・東中津駅も今津駅も棒線化されてしまいました。
配線図は
※1印・・・3RT生さん
※2印・・・キハ65さん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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