和歌山線配線図 その1(畠田~高田)
和歌山線の配線図のご紹介です。
第1回目の今回は畠田駅、志都美(しずみ)駅、香芝(かしば)駅、JR五位堂駅、高田駅です。
最初は1965年頃です。(※1)
・いつ頃のものかよくわからなのですが、資料の後ろの方に記載されている現紀和駅がまだ和歌山駅となっていること、田井ノ瀬駅~東和歌山駅間の短絡線が開通していることから1965年頃のものと推測しています。
・ホームが描かれていないのがちょっぴり残念です。
・下田駅の中線(2番線)は上下共用です。
・五位堂は信号場です。
・高田駅は下り方、上り方の両方に貨物積み下ろし線らしきものがあります。
1965年頃の高田駅の配線図はもう一つあります。(※1)
・起終点が逆になっています。
続いて1980年頃です。(※2)
・これもいつのものかよくわからないのですが、自動閉そくになっていることから(Wikipediaに従えば)1979年以降のようです。1980年の五条電化に合わせて作成されたものではないかと推測しています。
・やはりホームが描かれていません。
・線路配線は変わっていませんが、連動装置は変わっているようです。
・高田駅の2番線の下り出発信号機は進路表示機がなくなって灯器が2つになりました。
・和歌山線上り場内信号機の下位には誘導信号機が設けられています。
・こちらの記事もご覧下さい。
高田 1980/3/10
続いて2001年1月です。(※1)
・起終点が逆で、高田駅からのスタートです。
・2番線が撤去されて3番線→2番線、4番線→3番線に変更されています。
2001年1月のもう一つの図面です。(※1)
・やはり起終点が逆です。
最後に最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成したものです。
・下田駅は2004年3月に香芝駅に改称されました。中線は使用停止になっているようです。
・五位堂信号場は同じく2004年3月に旅客営業を開始し、JR五位堂駅となりました。
・高田駅の貨物側線は整理されましたが、本線関係は昔のままです。
配線図は
※1印・・・T.Mさん
※2印・・・KASAさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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この区間は、大雪や飲み会があった時などに何度か利用したことがあります。何故か五位堂信号所の存在を知っていて、春日色の105系の車内から、夜間にもかかわらず一瞬、短いホームのようなのを見つけたのを思い出しました。
高田から築山へ、大和高田からJR五位堂へ、それぞれ一直線で抜けていたら、神楽踏切あたりでクロスしていたかの様な線形になっていて、地図でズームアウトして見るとよく分かります。これって何かの名残なのでしょうか。
投稿: moni5187 | 2023年8月31日 (木) 17時48分
自己レスになってしまいます(^^;)。
国土地理院の地図・空中写真閲覧サービスでは、解像度がかなり低いものの過去の(地理院)地図が閲覧できます。
1908(明41)高田2万正式図では、現在の和歌山線と線形は同じで、高田駅の南西側に高田の街並みが広がっているのが確認できます。
1925(大14)に八木線が八木駅(現 八木西口駅)から開通した際、高田の街の北端に高田駅(現 大和高田駅)が開業したのだと思います。
1931(昭6)大和高田2.5万地形図では、布施~八木間の全通後が描かれていて、現在の様に和歌山線と大阪線が接近するものの「クロスしない線形」と同じくです。
奈良県立図書情報館>IT サポーターズ>奈良の今昔写真WEB>大和高田市>JR/国鉄高田駅
https://www.library.pref.nara.jp/supporter/naraweb/yamatotakada-eki.html#jr
1965年頃の配線図になる「昭和40年 国鉄高田駅構内」の写真は必見ですね。
投稿: moni5187 | 2023年9月 2日 (土) 19時23分
moni5187さん
>神楽踏切あたりでクロス
確かにちょっと不思議な感じですね。クロスの方が自然に見えてしまいます。
>「昭和40年 国鉄高田駅構内」の写真
貴重な写真のご紹介ありがとうございます。信号柱が特徴的ですね。
投稿: f54560zg | 2023年9月 3日 (日) 17時24分