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2023年6月 4日 (日)

日田彦山線配線図 その2(採銅所~田川伊田)

日田彦山線の配線図のご紹介の2回目です。
今回は採銅所駅、香春駅、一本松駅、田川伊田駅です。

配線図は最近のもののみです。(※1)

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・採銅所駅、香春駅とも以前は中線があったようです。
・香春駅にはかつては太平洋セメントの専用線が接続し、香春駅始発・終着となる貨物列車が数多く設定されていました。
・香春~添田間が添田線として分離されていた時代は、添田線列車は香春駅を始発・終着としていました。

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・一本松駅は1997年3月の開業です。
・上伊田駅は1989年に田川線が平成筑豊鉄道に転換された後の2001年に開業した駅です。日田彦山線と平成筑豊鉄道田川線の実態上の分岐点ですが、運転上は田川伊田駅の構内らしく、信号機は田川伊田駅の第1場内信号機のようです。

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・田川伊田駅は平成筑豊鉄道伊田線の分岐駅です。
・日田彦山線の列車は下りは3・4番線のどちらに対しても進入・進出が可能で、上りはどちらにも進入できますが4番線からの進出はできません。
・下りの場内信号機は上伊田駅手前の第1場内で日田彦山線と平成筑豊線の合流の可否を、田川伊田駅手前の第2場内で1~4番線を振り分けるという2段構えです。ですのでJR線城野方→平成筑豊線直方方(1・2番線)や平成筑豊線行橋方→JR線後藤寺方(3・4番線)といった進路が取れそうにも見えるのですが、第2場内の先引きを条件とするなどして、そのような進路は取れないようにしているのではないかと思うのですが。少なくとも上りは田川伊田駅出発時点でJR線(3・4番線)からは城野方、平成筑豊線(1・2番線)からは行橋方しか進路が取れないようになっているようです。

 

国土地理院の空中写真を見てみます。
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・MKU654X-C1-1(1965年5月)を加工したものです。
・このあたり、日田彦山線、田川線、添田線、夏吉貨物支線、日本セメント専用線と、結構線路が入り組んでいます。

1978年5月のこのあたりの線路図です。(※2)
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・香春~伊田間でそれぞれに安全側線を持つ単線同士の分岐が2か所あるのが面白いです。この間が後年の新設区間なわけです。
・前述の通り日田彦山線と田川線の分岐は伊田駅構内と思われますが、日田彦山線と添田線の分岐は香春駅の構内になるのでしょうか。
・この時点では勾金からの夏吉への線路は貨物支線としてはすでに廃止されており、日本セメントの専用線になっていたようです。

 

このあたりの1986年の様子はこちらをどうぞ。
 香春ほか 1986/8/7

 

※1印・・・キハ65さん
※2印・・・NZさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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コメント

こんばんは。
上伊田~田川伊田のさまは、米坂線・山形鉄道フラワー長井線の今泉駅の様子と似ていると感じました。
今泉駅の出発信号機も、米坂線は米坂線へ、フラワー長井線はフラワー長井線へとしか進路が取れません。

確かにおっしゃる通り似通っていますね。3セクに転換される前はそのような制約はなかったでしょうし。

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