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2023年4月26日 (水)

岩見沢周辺の盲腸線 その3

岩見沢周辺の盲腸線の、1968年10月の時刻表から作成した列車ダイヤのお話の3回目です。

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今回は夕張線です。営業キロは追分~夕張43.6km/紅葉山~登川7.6km、途中駅は追分~夕張間9駅/紅葉山~登川間1駅、所要時分は追分~夕張間約60分/紅葉山~登川間約13分です。追分~夕張間は1892年11月開業、紅葉山~楓間は1907年5月開業、楓~登川間は1916年7月の開業です。1981年7月に紅葉山~登川間が廃止され、1981年10月に追分~新夕張(旧紅葉山)間は石勝線に編入されました。さらに2019年4月に新夕張~夕張間が廃止されました。
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・結構な数の列車が走っています。ローカルな盲腸線ではありますが、これ以上増発の余地があるのかってくらいの感じです。
・旅客列車はすべて気動車列車です。追分~紅葉山間が10往復、紅葉山・沼ノ沢~夕張間が12.5往復と、末端側の方が列車本数が多くなっており、特に沼ノ沢折り返しが1.5往復あるというのは意外ですね。紅葉山~登川間は7往復です。
・列車の分割併合も行われており、832Dと840Dは登川からやってきて紅葉山で併合された後に夕張に向かうという、これも意外な運転です。 
・貨物列車は全線を通して9往復です。登川支線もまだ貨物営業が行われていたハズですが、貨物時刻表には登川支線の貨物列車は掲載されていませんでした。

国土地理院の空中写真を見てみます。
最初は紅葉山駅です。
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・CHO7747-C4-6(1977年9月)を加工したものです。
・右上が夕張方、右下が登川方です。
・石勝線の工事も進んでおり、4年後には紅葉山駅は移転の上新夕張駅に名前が変わることになります。

次に鹿ノ谷駅です。
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・CHO762-C2A-73(1976年10月)を加工したものです。
・転車台がありますが、これは夕張鉄道のものですね。

次に夕張駅です。
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・CHO762-C1A-76(1976年10月)を加工したものです。
・石炭車と思われる貨車がいっぱい止まっています。
・KASAさんのHPでは昭和30年代前半と推測される配線図が紹介されています。
国鉄 札幌 夕張 JNR Yubari (fc2.com)
本線は旅客用の着発線と貨物の到着線と出発線の3本です。機関車駐泊設備も設けられています。

次に楓駅です。
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・CHO7742-C4-9(1977年9月)を加工したものです。
・鉄道ピクトリアル1971年5月号の「質問に答える」のコーナーには、『現在あるスイッチバックの駅名と線路状態を教えて下さい』との読者からの質問が寄せられており、これに対し国鉄運転局の方が各スイッチバック駅の簡単な配線図を添えて回答しています。その中には楓駅も含まれていて下のような図になっています。
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・ただこの図を見る限りでは、楓駅はスイッチバックとは思えないですね。Wikipediaを見ても「1967年1月に駅移転、スイッチバック廃止」と書かれおり、この図は移転後のようです。ただ貨物列車がどうなっていたのかが気になります。信号機の配置がわかればはっきりするのですが。

最後に登川駅です。
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・CHO7742-C4-10(1977年9月)を加工したものです。
・ほとんど活気が感じられない雰囲気です。登川駅の貨物営業廃止は1981年5月とされていますが、これは書類上のことであって実際にはもっと早い時期に貨物列車は来なくなっていたのかもしれません。

 

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