桑園の空中写真と配線図
今回は桑園駅です。
まず、国土地理院の空中写真でその変化の様子を追いかけてみます。
参考資料は「鉄道による貨物輸送の変遷」、「停車場変遷大事典」、Wikipediaほかのネット情報です。
最初は1948年4月です。
・USA-R246-141を加工したものです。
・小樽寄りの黒いところは石炭の取り下ろし場所でしょうか。
・ホームは1面だけのようです。
続いて1961年5月です。
・MHO613A-C15-5642を加工したものです。
・石炭設備が撤去されて仕訳線が設けられています。札幌駅の貨物扱いが移転されてきて全体的に整備された雰囲気が感じられます。
・ホームは2面になったように見えます。
続いて1976年9月です。
・CHO766-C10-12を加工したものです。
・線路に囲まれて窮屈そうだった駅本屋は跨線橋ともども移転しました。
続いて1981年6月です。
・HO811-C9-12を加工したものです。
・貨物扱いが廃止され、貨物側線群はほぼ更地です。札幌寄りには、跡地を利用して自動車教習所が設けられています。
続いて1989年7月です。
・HO895-C9-12を加工したものです。
・1988年に高架化が完成しました。高架駅は地上駅のほぼ直上ですので、工事中は貨物側線跡に本線を一時的に移設していたのかもしれません。
最後に2008年6月です。
・CHO20081-C52-23を加工したものです。
・貨物側線跡がきれいに再開発されました。教習所はビルの屋上にいなったっぽいですね。
次に最近の前面展望動画やGoogle マップをもとに私が作成した配線図です。
・桑園~札幌は3線ですが、単純な函館複線+札沼1線ではありません。函館下り→北線に進む列車はどのような列車でしょうか。
・札幌方から2番線への進路も不思議です。折り返しぐらいしか考えられませんが。
また、「鉄道による貨物輸送の変遷」には1960年代もしくは1970年代の頃と思われる桑園駅の配線図が掲載されています。
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Wikipediaの札幌市場駅を見ると、1976年の画像に「すでに役目を終えている桑園駅管轄の貯炭場」の側線跡があることから、札幌駅の貨物扱いを移す際に、石炭側線を札沼線との分岐付近に移したものと推測します。
投稿: 北東航21 | 2023年1月25日 (水) 09時33分
高架化完成時は方向別のホームで、札幌駅までの中線(現在の函館下り線)は無く、北線が函館下り線だったようです。HO895-C9-12を見ますと、方向別の配線は不鮮明ですが、中線が無い様子(記事写真では右端に切れた部分)が確認できました。
>函館下り→北線に進む列車は
中線の不測の事態(除雪が間に合わなかった場合とか)に備えてでは?。と想像してみましたが。
>札幌方から2番線への進路
方向別ホームの頃の名残かもです。残している主な用途は、除雪車の引返し用では?。あくまで推測です。
今朝は久しぶりの大雪に見舞われてしまい。北海道は、もっともっと大変なのだろうと改めて感じた次第です。
投稿: moni5187 | 2023年1月25日 (水) 18時29分
北東航21さん
そのような感じがしますね。
moni5187さん
この頃は札幌駅の小樽寄りの折り返し線は2線あったようですね。
函館下り→北線、札幌方から2番線については、定期列車ではそのような進路をとるものはないのだと推測しています。
投稿: f54560zg | 2023年1月29日 (日) 10時53分