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2023年1月 9日 (月)

札幌付近の貨物列車

今回は貨物時刻表から札幌付近の貨物列車の運転状況の変化を追ってみます。

 

最初は1968年10月です。
貨物列車のダイヤを作成したのですが、貨物時刻表から得られる情報だけを元に作成していますので、結構いい加減です(汗)。
ダイヤに書かれている始発・終着駅の略称は以下の通りです。
Stnsprz
196810spkd
・新札幌駅が開業したばかりです。
・新札幌駅発着となる貨物列車は千歳線列車のみで、函館線列車は素通りです。路線のつながりとしては下図のイメージです。
196810sprz
・札幌周辺にやってくる貨物列車は、苫小牧方面からは全部で21本です。行き先は東札幌4本、新札幌5本、苗穂3本、桑園6本、小樽築港3本と分散しているのがわかります。もともと札幌駅では貨物扱いが行われていましたが、客貨分離の必要性から貨物扱いを東札幌・桑園・苗穂へと移転させており、そのような状況をよく表しているように思えます。
・一方、旭川方面からは全部で16本で、行き先は桑園3本、小樽築港11本、手宮2本となっていて、大半は小樽築港行きです。まだ石炭輸送が多かったのかもしれません。
・変わった列車としては、東札幌発苗穂折り返しの岩見沢行き777列車というのがあります。

 

次に1980年10月です。
198010spkd1
・千歳線が新線に切り替えられ、また岩見沢と小樽築港の操車場機能が札幌貨タに集約された時期です。
・路線のつながりとしては下図のイメージです。
198010sprz
・桑園駅は1978年に貨物扱いが廃止されていますので桑園発着の貨物列車はなくなっています。
・手稲駅も1980年7月に貨物扱いが廃止されているハズですが、時刻表には手稲発着となる貨物列車が記載されています。
・札幌周辺にやってくる貨物列車は、苫小牧方面からは全部で28本です。行き先は札幌貨タ20本、東札幌6本、苗穂1本、札幌貨タ折り返しの江別行き1本です。大半が札幌貨タ行きになりました。
・旭川方面からは全部で7本で、すべて札幌タ行きです。小樽方面への列車もすべては札幌貨タ発となっており、函館線の貨物列車は札幌貨タで分断されているという印象です。札幌貨タが操車場として機能しているということでしょうか。
・ところで、この1980年10月の貨物時刻表には札幌周辺に発着する一部の貨物列車の始発/終着駅として本州の駅名(隅田川や梅田など)が記載されています。まだ青函トンネルが開通していないにも関わらず、です。しかしながら1968年10月の時刻表では、本州方面と連絡していそうな貨物列車の始発/終着駅は函館または五稜郭となっていて青函間で分断されています。
例えば1980年10月には
 3051列車 始発:隅田川(15時15分発)、終着:札幌貨タ(12時41分着)
という列車が掲載されているのですが、1968年10月では時間帯から見てほぼ同じ役割を持つと思われる列車が
 51列車 始発:隅田川(15時08分発)、終着:青森(01時45分着)
 51列車 始発:函館(07時55分発)、終着:新札幌(11時41分着)
と、列車番号は同じながら青函間で分けられています。この違いは何でしょうか。貨物列車の行き先に関するルールが変更されたのでしょうか。

 

続いて1985年3月です。
198503spkd1
・石勝線が開業して、帯広・釧路方面の貨物列車が函館線経由から千歳線経由に切り替えられました。
・千歳空港方面からやって来る貨物列車は全部で26本です。行き先は札幌貨タ19本、東札幌3本、苗穂1本、札幌貨タ折り返し北旭川1本、札幌貨タ折り返し東室蘭1本(釧路発)、札幌貨タ折り返し釧路1本(東室蘭発)です。東室蘭~釧路間の列車は札幌貨タ~千歳空港間を2回走ることになります。
・旭川方面からは5本だけになりました。札幌貨タ行き4本、札幌タ折り返し梅田行きが1本です。
・苗穂以西は手宮までの1往復のみです。長万部~南小樽間は貨物列車が走らなくなりました。

 

最後に1986年11月です。
198611spkd
・手宮駅は1985年11月、小樽築港駅は1986年11月にそれぞれ貨物扱いが廃止されました。この結果、長万部~苗穂間で貨物列車が走らなくなりました。
・また東札幌は駅自体が1986年11月に廃止されています。
・この後、苗穂発着の貨物列車も2001年が最後となったようで、現在では札幌貨タ以西に定期の貨物列車は運転されていないようです。

 

以上、ここ数回の記事で、札幌駅周辺での貨物輸送の状況がどのように変化していったのかを路線の変遷、空中写真、貨物列車ダイヤといった観点から眺めてみました。わかったようなわからないような微妙なところではありますが。
個人的には東札幌の貨物駅と札幌貨タの操車場の盛衰に興味を惹かれました。

 

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