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2021年12月 8日 (水)

肥前山口駅での分割併合 その3

前回の記事では時刻表1976年12月号をもとに肥前山口駅における電車・気動車列車の分割併合時の様子を見てみましたので、今回は客車列車についてです。

改めてこの当時の分割併合を行う客車列車をピックアップすると以下の通りです。
197612srkk

この当時の肥前山口駅の配線は以下の通りです。
197603gn

まず下りです。
「さくら」「あかつき」「雲仙(長崎)・西海(佐世保)」は時刻表の編成表によればいずれも佐世保編成が鳥栖寄り、長崎編成が長崎・佐世保寄りです。時刻を見るとこれもいずれも長崎編成先発、佐世保編成後発となっていますので、肥前山口までのけん引機が長崎編成を引いて先に出発し、別に用意された機関車が残った佐世保編成に連結されて出発するものと思われます。7dkyyh
①単行かもしくは他の列車に併結されて佐世保編成をけん引する機関車がやってきます。
②併結列車がやってきて、
③5番線あたりに停車します。
④佐世保編成を切り離し、けん引機が長崎編成だけを引いて発車していきます。
⑤待機していた単機が長崎方に引上げ、折り返して、
⑥佐世保編成に連結します。
⑦佐世保編成を引いて佐世保に向けて出発します。


上りは「さくら」は佐世保編成が先着、「あかつき」は長崎編成が先着、「雲仙・西海」は佐世保編成が先着ですが、到着後に入換を行うため到着順序に余り意味はないと思います。長崎・佐世保寄りが長崎編成なので、長崎編成の機関車を逃がしてから佐世保編成のけん引機が編成全体を引上げ・後退して長崎編成に連結すると思われます。従って上りの場合は下りとは逆に佐世保編成のけん引機が肥前山口より先を引いていくことになると思います。
8ursyh
①長崎編成がやってきて、
②多分3番線あたりに停車します。
③けん引機が切り離されます。その後構内のどこかに移動するか、もしくはそのまま単行機関車列車として出発します。
④佐世保編成がやってきて、
⑤1番線あたりに停車します。
⑥佐世保編成は列車ごと鳥栖方に引上げ、
⑦バックして長崎編成に連結します。
⑧併合された列車が出発します。

 

機関車がどうやって肥前山口駅までやってくるのかについては、1976年時点での資料を持ち合わせていないのでよくわかりません。ただ時期は若干ずれますが鉄道ダイヤ情報1988年9月号に1988年3月時点での機関車運用が掲載されていますので、これをもとに長崎・佐世保線関係の機関車運用ダイヤを作成してみました。
198803dysn
・青線は大分所(JR九州)のED76、黒線は門司区(JR貨物)のED76、赤線は門司区(JR貨物)のDE10です。
・この当時は肥前山口駅で分割併合を行う機関車けん引列車は「さくら(1~4001・4002~2)」と「あかつき(35~4035・4036~36)」のみです。客車列車としてはほかに「みずほ(4005・4006)」もありますが、こちらは鳥栖での分割併合です。
・下りの佐世保編成を引く機関車は鳥栖から単行でやってきて肥前山口駅で列車の到着を待つことがわかります。
・上りの長崎編成を引いてきた機関車は肥前山口駅で切り離されると、佐世保編成の到着を待たずにさっさと単行で鳥栖に向けて出発していきます。
・JR化以前は旅客も貨物も国鉄ですので、これとは違った運用になっていたのかもしれません。

 

以上のように客車列車の場合は機関車が関係するため電車列車や気動車列車に比べるとちょっと複雑です。
さらにもう一つややこしいのが電源車です。1976年12月時点の「さくら」「あかつき」「雲仙・西海」はいずれも14系ですので電源車の必要はないのですが、20系や24系の客車列車を分割する場合、機関車だけでなく電源車も必要になります。実際、この時点では下り「あかつき2号」上り「あかつき3号」が鳥栖~長崎間でカニ25を連結しています。
この電源車についても別途整理してみたいと思います。

 

配線図はNZさんよりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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コメント

1990年3月31日、下り35レ「あかつき」長崎・佐世保行きを7:05着の肥前山口で下車、配線図上の4番線(旅客案内上はおそらく3番線)に着発していました。
分割作業を観察後、7:19に出発して行く佐世保編成の後を追って7:25に6番線(旅客案内上は5番線)から出発する427Mで佐世保へ。クハ715-1でした。佐世保へ向かうのに「あかつき」の佐世保編成を利用しなかったのは、レガートシートで寝台料金を浮かすためです。

『あかつき』が早岐区持ちで長崎、佐世保どちらも同じ編成だったことがあり、これは連結順序を工夫して佐世保→大阪→長崎→大阪→佐世保と回るようにしていた筈です。

ご無沙汰しております。長崎本線の貴重な資料の公開をありがとうございます。キハ65さんとNZさんにも感謝申し上げます。

肥前山口までの単機回送なのですが、1985年3月14日改正の列車運転時刻表をみますと、ご紹介の88年3月改正の運用表にある「単1」に相当する列車がみあたりませんでした。

機関車運用表をみていないので、推測でしかないのですが、他を探してみますと、「単1」の代わりに、88年の運用表にもある貨物「5361」の牽引機が「単5361」として神埼から肥前山口まで単機回送され、「4001」列車を牽引する運用だったようです。

一方、上り貨物「5360」は85年3月当時は、夕方に設定されており、牽引機は、午後に「単5360」として鳥栖から神埼まで単機回送されていたようです。

そのほか、85年3月当時ですと、かろうじて荷客が一往復残っていて、東小倉~長崎・佐世保間の「急荷客1037・1038」は、佐世保・大村線かつ長崎本線の長与経由で設定されており、分割併合は、早岐駅で行われていたようです。

天鉄ヲタさん
この時刻当時の門ハイの14系は複雑な運用でロネ入りの本編成7両とロネなしの付属6両があり、
本編成は、
(早岐ー)佐世保ーあかつき2号ー大阪(ー宮原ー)大阪ー日本海2号ー青森ー日本海1号ー大阪(ー宮原ー)大阪ーあかつき1号ー長崎ーあかつき1号ー新大阪(ー向日町ー)新大阪ーあかつき3号ー佐世保(ー早岐)
という6泊7日で青森まで行く運用でした。()内は回送。

ちなみに付属6両は、
(早岐ー)佐世保ーあかつき1号ー新大阪(ー向日町ー)新大阪ー明星6号ー熊本ー明星3号ー大阪(ー宮原ー)大阪ー日本海2号ー青森ー日本海1号ー大阪(ー宮原ー)大阪ーあかつき1号ー佐世保(ー早岐)
で熊本にも顔を出します。

肥前山口の分割併合とは関係ありませんが、下りあかつき3号・明星6号、上りあかつき2号・明星3号は門司で分割併合しており、明星が筑豊本線を経由します。

北東航21様
早岐区の『あかつき』〜『日本海』は全てモノクラスと間違って記憶していました。ご指摘ありがとうございます。

皆様、多くのコメントありがとうございます。

天鉄ヲタさん
>佐世保→大阪→長崎→大阪→佐世保
Wikiによれば1994年12月からこのようになったようです。通常は基本編成にしかロネが連結されませんので珍しいですね。一般的には
①長崎編成がロネやシを含む基本編成
②長崎編成が九州寄りに連結
③分割時は長崎編成が併結時の列車番号を名乗る
ですが、時刻表で確認するとこの場合は
下りが
①長崎編成にも佐世保編成にもロネやシを含む
②長崎編成が九州寄りに連結
③分割時は長崎編成が併結時の列車番号を名乗る
上りは
①長崎編成にも佐世保編成にもロネやシを含む
②佐世保編成が九州寄りに連結
③分割時は長崎編成が併結時の列車番号を名乗る
ということになります。

KASAさん
なるほど、です。JR化前であれば貨物列車のけん引機を有効活用できたわけですね。

新幹線「新鳥栖」駅、の今後 、気になります ね。

「新幹線、長崎ルート・鹿児島ルートの」で。

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