混合列車 その6
時刻表から拾い集めた混合列車(もどき)の6回目です。
その1で書きました通り、
①43-10貨物時刻表に掲載されている列車の中で、列車番号の十位の数字が0~4になっている列車、及びこれと同一と思われる43-10旅客時刻表に掲載されている列車。
②43-10貨物時刻表に掲載されている列車の中で、列車番号の末尾にDがついている列車。及びこれと同一と思われる43-10旅客時刻表に掲載されている列車。
③43-10旅客時刻表に掲載されている列車の中で、列車番号の十位の数字が5~9になっている機関車牽引列車、及びこれと同一と思われる43-10貨物時刻表に掲載されている列車。
のいずれかに該当する列車を集めたものです。
赤字は貨物時刻表と旅客時刻表とで相違がある部分です。
●牟岐線
・この時点の牟岐線は牟岐駅が終点です。
・貨物列車が1往復(581列車、582列車)設定されているのですが、その運転区間は徳島~桑野間であって牟岐駅までは行きません。一方牟岐線唯一の客車列車である521列車と522列車は、その末端区間である桑野~牟岐間で貨物輸送を行います。ということは、桑野駅でこの貨物列車と客車列車の間での貨車の授受が行われるということではないかと思います。桑野駅の停車時間は、521列車で14分、522列車で11分ほどありますし。
・但し581列車の桑野着は12時16分、521列車の桑野発は18時54分、522列車の桑野着は6時19分、582列車の桑野発は13時16分と、結構時間差はあります。
・なぜ貨物列車が牟岐駅まで入線しないのかはナゾですが。
●宇和島線
・この時点の宇和島線の終点は江川崎駅です。
・貨物時刻表には客車列車のような列車番号で掲載されているのですが、対応する列車を旅客時刻表で確認したところ、実際には気動車列車のようです。
・宇和島線には区間列車を含めて全部で14往復28本の気動車列車が設定されており、そのうちの11本で貨物輸送を行うようです。
・貨物列車は設定されていませんので、貨物輸送は気動車によるものが全てです。
・この時代、貨物営業が行われていたのは伊予宮野下、大内、深田、近永、出目、松丸、吉野生、江川崎の各駅です。あくまで書類上の扱いであって実態は取り扱いが行われていなかった可能性もありますが、仮に取り扱いが行われていたとしたら停車中に積み下ろしを行う以外には考えられないようなわずかな停車時間しかありません。
●中村線
・この時点の中村線の終点は土佐佐賀駅です。
・ここも貨物時刻表の列車番号に末尾のDが漏れています。
・1733Dと1737Dは高松からの急行「あしずり」崩れで窪川~土佐佐賀間が普通列車となったもので、特に1737Dにはキロも連結されています。もしキロを含む急行用の気動車が貨車を引いていたとしたら面白いですね。
・窪川駅の停車時間は、1733Dは7分、1737Dは11分ですが、736Dはわずか2分です。たった2分・・・。考えづらい気はするのですが、キハに貨物を積んでいた? それとも2分もあれば貨車を切り離すだけなら可能?
・これ以外に貨物列車が窪川~土佐佐賀間に下り1本、上り2本が設定されています。
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