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2021年3月11日 (木)

東京の配給電車 その3

東京付近の配給電車の運用とそのルートのお話の3回目です。
鉄道ピクトリアル2018年9月号に掲載されている70年代後半から80年にかけての運用(箱ダイヤ)及びこれついての説明文をもとにしています。

 

最初は91乙です。
13kh
・概略は以下の通りです。
①大崎駅から山手内回り線へ。
②田町駅か田端駅あたりで京浜東北北行線に転線して東十条駅へ。下十条区に入区。
③京浜東北北行線で南浦和へ。浦和区に入区。
④京浜東北南行線で上野駅へ。
⑤折り返して常磐快速線で松戸駅へ。松戸区に入区。
⑥常磐快速線で上野駅へ、東北回送線~山手貨物線で大崎駅に戻る。

配線図を見てみます。

②の東十条駅です。(※1)
21198003jj
出区の際は中線2区からの出発になるかと思います。

③の南浦和駅です。(※1)
22198003wu
入出区の方法は営業用車と変わりないように思います。

④の上野駅です。(※1)
23198003ne
京浜東北南行線及び山手外回り線からは列車線である5番線に進入する進路(11LA及び12LA(図の11LFは誤記と思われます))が用意されています。品川駅~東京駅~田端駅間では電車線と列車線をつなぐ唯一の本線渡り線だと思います。
そして5番線からは常磐線に進出が可能ですので、このルートで京浜東北南行線から常磐線への折り返しを行います。京浜東北南行→常磐の順なら可能ですが、その逆は不可です。このルートは東京の配給電車ルートのハイライトではないかと思うのですが。
5番線と6番線から常磐線への進路はその後なくなったのですが、上野東京ライン開通時に復活したようです。
KASAさんのブログをご覧下さい。

⑤の松戸駅です。(※2)
24199102dm
入出区の方法は営業用車と変わりないように思います。

⑥では常磐線から上野駅9番線を通って東北回送線に入り、以降東海道線~山手貨物線経由で大崎駅に戻るようです。

 

最後に93乙です。
14kh
・概略は以下の通りです。
①大崎駅から山手外回り線へ。
②池袋駅から池袋区に入区。
③山手内回りで新宿駅へ。折り返して中央緩行線で大久保駅へ。
④再度折り返して中央緩行線~総武緩行線で津田沼駅へ。津田沼区入区。
⑤総武緩行線~中央緩行線で中野駅へ。中野区入区。
⑥中央緩行線で新宿へ、ここで山手線に転線して大崎駅へ戻る。

配線図を見てみます。
②の池袋駅はKASAさんのサイトが詳しいですのでご覧下さいませ。

③の新宿駅です。(※2)
07197103js
新宿駅に山手内回り線→中央緩行線への渡り線がないがためにややこしいこと(個人的には面白いこと)になっています。
山手内回り線から中1番線に入ってここで折り返し、さらに渡り線を通って中央緩行線を目的地とは逆方向の西へ向かいます。
そして1つ隣の大久保駅に向かい、(※2)
31197103bk
中線で折り返して中央緩行線を東へ向かいます。
新宿駅の中1番線と31イロの渡り線の位置関係も微妙で、池袋駅→津田沼駅の順番ならこれが可能ですが、その逆は不可です。

⑤の中野駅です。(※2)
32197103kn
入区の際は0番線到着でしょうか。ただし0番線からの出発はできません。

 

以上のように、配給電車が首都圏の各電車区を、奇抜なルートを経由して巡っていた様子がわかりますね。
配給電車が廃止されしまったことは寂しいのですが、同時にこれらのルートが廃止されてしまったことも個人的にはそれと同じくらい寂しく感じています(汗)。

 

配線図は
※1印・・・T.Mさん
※2印・・・NZさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

いよいよ“ハイライト”の91乙が登場しましたね。
上野駅5番線のホーム途中に食い込んだ分岐器は一種の名物だったと思いますが、この配給電車のためだけにあったのでしょうか。
東京方から据え付けられる始発列車用の編成が分岐器手前で一旦停止し、所定の停止位置まで再度前進するシーンが毎日何度となく繰り返されましたが、それが週に何回かの配給電車のために行われていたとすれば興味深いことです。
また91乙の最後で大崎到着は山貨経由ですよね? ここでも91甲と同じ入庫方法の問題がありそうです。

山手線や京浜東北線といった電車線は東北線や東海道線などの列車線とは近くて遠い関係ですので、上野駅でのつながりは特殊なケースでしたね。配給電車以外での使用例は申し訳ありませんが知りません(汗)。

私のサイトと、ほとんど放置状態のブログを紹介していただきまして恐縮です。ありがとうございます。

91乙の2の、山手内回り線から京浜東北北行線への転線場所ですが、電車列車の運行図表にある「記事」に記載があって、「田町田端間の運転線路の使用法」という項目の中に、

「分離運転中京浜東北根岸線から山手線に直通する場合は、北行は田町、南行は田端から内側線を、山手線から京浜東北線へ直通する場合は、外回りは田端、内回りは田町から外側線を運転する。」

とありますので、田町で転線するのが原則なのだと思われます。もちろん、特に指定がある場合は、この限りではないのかもしれません。

KASAさん、情報ありがとうございます。
要は、さっさと転線してしまえ、ということですね(笑)。

昭和50年代のダイヤグラムに書かれた配給電車のスジを追いかけてみます。整理できた分から、ブログ「鉄道資料箱」に載せていきます。
とりあえず、93乙の津田沼ー中野間から始めました。

NZさん、ありがとうございます。
配給電車以外にも3058とか回9640(?)とか怪しい列車に目が行ってしまいます。

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