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2021年3月 9日 (火)

東京の配給電車 その2

前回の記事からちょっと間があいてしまいましたが、東京付近の配給電車の運用とそのルートのお話です。
鉄道ピクトリアル2018年9月号に掲載されている70年代後半から80年にかけての運用(箱ダイヤ)及びこれのついての説明文をもとにしています。 

最初は91甲です。
11kh
概略は以下の通りです。
①大崎駅から山手内回り線へ。
②田町駅で折り返し。
③京浜南行線で蒲田区に入区。
④京浜南行線で東神奈川区に入区。
⑤京浜北行線で品川駅に戻り田町区に入区。
⑥山手貨物線で大崎駅に戻る。山手線(電車線)ではないので列車番号は6691M。

配線図を見てみます。
①の大崎駅は以下の通りです。(※1)
00197710ko
①では大井工場もしくは品川電車区から出区して大崎駅2番線へ、折り返して山手内回り線に入ります。

②の田町駅は以下の通りです。(※1)
01196703cm 
山手内回り線から京浜北行線を横断して中線へ、ここで折り返して今度は山手外回り線を横断して京浜南行線に転線します。
2つのシーサスと合わせて地味ながら重要な中線でしたが、近々撤去されそうですね。

③の蒲田駅は以下の通りです。(※1)
02197710mk
中線に到着して中2番線を通って蒲田区に入区します。
出区の際は中2番線で折り返して、ホームには入らずに出発していくのではないかと思うのですが。

④の東神奈川駅は以下の通りです。(※1)
03197710nh
京浜南行線からの進路は下本のみのようで、本線引上げで入区するものと思われます。
出区の際は本線引上げ→上本でしょうか。

⑤の品川駅は以下の通りです。(※1)
04197702gs
これは問題です。ピク誌には「品川駅3番線着、渡り線を通り(中略)田町電車区へ入区」と書かれているのですが、これを実行しようとすると
3番線(京浜北行)→京浜中線→4番線(京浜南行)→東海道上本横断→田町区
と結構面倒な入換が必要になります。しかも誘導付きで。この入換の目撃情報をお待ちしています(汗)。

============================
以下はKASAさんからご提供いただいた資料です(コメントを参照下さい)。
2021年3月9日追記です。
最初は1974年2月の配線図です。
197402ws
25R、21L、24Rはいずれも入信として描かれています。
24Rは3進路です。25Rの2進路がナゾですが。

次は1970年3月の規定です。
197003it
この時点での24Rには田町区へ進む進路はないようです。

もう一つ、1984年1月の規定です。
198401it
24Rには田町区へ進む進路が記載されています。

KASAさん、ありがとうございます。
============================

⑥の大崎駅は前述の通りですが、ここでも問題が。品川方からは副本線には入れないんですよね。ですので入区の際には誘導を伴う入換が必要になります。ちょっと面倒です。こちらも目撃情報をお待ちしています(汗)。

 

続いて93甲です。
12kh
概略は以下の通りです。
①大崎駅から山手外回り線へ。
②新宿駅で中央緩行線へ転線。
豊田区に入区。
④中央線を引き返して武蔵小金井区に入区。
⑤中央上り線で三鷹区に入区。
⑥中央緩行線から新宿駅で山手内回り線に転線。
⑦山手内回り線で大崎駅に戻る。

配線図を見てみます。

①と⑦の大崎駅は前述の通りです。

②と⑥の新宿駅は以下の通りです。(※2)
07197103js
②では9番線に到着し、その先の渡り線(36イロ)で中央緩行線に転線します。
⑥では7番線に到着し、その先の渡り線(31イロ)で山手内回り線に転線します。
31イロは早くに撤去されたようですが、36イロはついこの間まで残っていたようです。KASAさんのサイトで詳しく紹介されていますのでご覧下さい。

③の豊田駅は以下の通りです。(※2)
16197103dt
入出区の方法は営業用車と変わりないように思います。

④の武蔵小金井駅は以下の通りです。(※2)
17197103ig
豊田方からは中1番線に進入できませんので、いったんホーム部の中線に入ってから折り返して入区でしょうか。

⑤の三鷹駅は以下の通りです。(※2)
18197103tm
入出区の方法は営業用車と変わりないように思います。


配線図は
※1印・・・T.Mさん
※2印・・・NZさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

91甲の田町電車区、行きも帰りも本当に誘導を要していたとすれば興味深いことです。昔は今と比べて「人手」による作業が普通の感覚で行われていた、というのは色々な場面に見られますが、これもその一つなのでしょうか。配給電車の基地から一番近い電車区が、一番厄介な(?)行先だったとは意外ですね。

興味深い記事をありがとうございます。また、記事中で、私のHPを紹介していただきまして感謝申し上げます。

91甲の5の「品川駅から田町区入区までの入れ換え」についてなのですが、東京南局の運転取扱基準規程をみますと、昭和45年3月の時点で、少なくとも

3番線(京浜北行)→京浜中線→4番線(京浜南行)

の区間は、構内運転区間に指定されておりました。

また、昭和59年1月のATCの規程をみますと、

3番線(京浜北行)→京浜中線→4番線(京浜南行)→東海道上本横断→田町区(の入口のところ)

まで、構内運転区間に指定されているようです。

複雑な入れ換えですが、時代とともに、少なくとも田町区の入口までは「誘導なし」となっていったのではと思われます。

昭和49年2月の配線略図と、上記の規程にあります表をご高覧いただければと思いますので、メールにてお送りいたします。

田町駅の図、京浜上りと山手上りの線路が逆なような… 山手内回りから引き上げ線入るのに、京浜を横断しなくても大丈夫だったと思います

91甲運用で大崎に戻って来たら配給電車は4番線入線折り返し大井工場へ戻るパターンです

KASAさんのブログで93甲配給電車が利用していた新宿の山手外廻りから中央緩行線への渡り線が廃止撤去されたと紹介されてます
相変らず配給電車は摩訶不思議な経路で運用されていたのは面白いですね 嘗てあらぬところの渡り線や有効長の短い折り返し中線普段から使用されてないのに存在していた其れ等の施設は配給電車全盛時代の名残でした現在自動車輸送に替わり必要性が無くなり廃棄されるのですね

蒲田区から出区の場合ですが、当時は車掌乗務ですから中線ホームまで入ったと思います。北行方向に進んできた列車に対するものと思われる荷電停目が近年までありました。もっともこれは本来の荷電用で、線路内歩行が大らかな時代でしたから中2番発かもしれません。のちに横浜線の車両が蒲田区配置になった時は、回送で東神奈川から来た電車が中2番線で折り返して入区してましたから(レピーターがないので出発はできなかったと思います。この時代のように色灯式なら可能ですが)。

田電から大崎ですが、山貨経由なら恵比寿まで行って折り返すかあるいは蛇窪信号場で折り返して大支中線に入るのが順当ですが、もう一つは田電に入るときの面倒な入換を再度行なって京浜中線に入り、そこから山手外回りに入って大崎に向かいそのまま入区という経路です。列車番号Mで電車線を走ることもありましたし、実際に品川駅で見たこともあります。ただしそれがこの運用だったのかどうかはわかりませんが。

皆様、コメントありがとうございます。
>構内運転
KASAさん、貴重な情報ありがとうございます。さすがに誘導は不要、ということですね。確かにそういった目で配線図をよくよく見れば「24R」とか書いてありますし。ただし面倒な入換であることには変わりありませんね。

>京浜上りと山手上りの線路
おっしゃる通り逆ですね。気づきませんで失礼しました(汗)。

>91甲運用で大崎
大崎へは山貨で戻るので、4番線には入れないんです・・・。
ピク誌の説明文には「山手貨物線経由で大崎に戻る」と書かれてはいるのですが、疑問は感じます。後年は恵比寿折り返しになったようです。

91甲の6691Mですが、昭和50年代の列車運転時刻表を見る限りにおいては、山手貨物線の目黒川のみ経由で、大崎は、時刻表上、着発線無記入で、下り本線着だったようです。(そこから先の入れ換えの詳細についての記載はありません。)

私としては、蛇窪折り返しを期待していたのですが・・・。

蛇窪折返しは電車の向きが反転するためまずありえません。客車や気動車と違って電車は向きが決まっていて反転すると連結できませんし、下手をすると検修にも支障が出るかもしれません。

大崎での入換はどのように行われたのか、俄然興味が沸いてきました。

クモイ103さん、ご教示ありがとうございます。

たしかに、蛇窪で折り返すと、出場時と入場時で向きが変わっしまうのですね・・・。気がつきませんでした。

KASAさんもおっしゃっていますが、田町電車区から京浜東北線のルートは昔は普通に使っていた入換ルートなんじゃないかと思います。
近年で言えば田町所属時代の185系は「はまかいじ」送り込み回送のために京浜東北線に直接田町区から出入庫していましたので、めんどくさいことはめんどくさいですが、実績があるルートです。

KJさん
はまかいじの送り込みって往路は高島貨物線経由桜木町折り返し、復路は根岸線経由で逗子まで行って横須賀線ルートで戻しで無かったでしょうか?

91甲の6691MについてはKASAさんの昭和50年代の列車運転時刻表の通り、山貨経由ということですね、少なくともこの時点では。
これとは別にもし田町電車区から京浜南行という入換が行われていたとすればそれは結構なオドロキです。

KASAさんからご提供いただいた資料を追加しました。KASAさん、ありがとうございます。

追加していただきましてありがとうございます。

25Rの2進路、確かにナゾですね。

24Rの3進路も・・・

こんにちは
品川の京浜東北線3番線→中線→京浜東北4番線→東海道上り線横断は、特急「はまかいじ」の回送入庫がこの手順だったように記憶しています。

>24Rの3進路
東海道上り線を横切った先に2進路あるのでは?と思っていたのですが、進路は南町通路線だけのようです。ですのでおっしゃる通りナゾです。

>はまかいじ
185系とか183系がこのような入換を行っていたとはオドロキです。

十兵衛 様

> 特急「はまかいじ」の回送入庫
京浜東北線3番線へはどこから回送されて来たのでしょうか。

自己レスです。

横浜終着の「はまかいじ」は当然京浜東北南行線ホームに到着ですからそのまま京浜東北北行線には進出は出来ません。
桜木町、根岸、磯子辺りまで行き引き返して品川に向かったと考えられます。

磯子終着の場合はそのまま東京方面に進出出来ます。

鎌倉終着の場合は鎌倉からではなく逗子まで回送して、向きを変えて戻ってきたと考えられますが、逗子から戻って来るのにわざわざ京浜東北線を戻って来たとは考えにくいです。
そのまま横須賀線で品川まで回送出来ますから。
とすると、十兵衛 様 の記憶している回送入庫は横浜終着または磯子終着と考えられます。

北東航21 様 の記載の折り返しルートも終着駅(始発駅)の違いではないでしょうか。

はまかいじの回送ルート、難しそうですね。
個人的には、高島線経由が自然な感じがするのですが。

高島貨物線経由だとしても桜木町折り返しではなかったのでは?
高島貨物線から桜木町中線への経路はないと思われます。
その先の根岸、磯子辺りで折り返しではないでしょうか。

おっと、グラスモンキーさんのおっしゃる通りです。桜木町折り返しは無理ですね。

1996年5月の鉄道ダイヤ情報によれば、はまかいじ関連の時刻は次の通りです。使用車両は田町185系7連。
回9081M-回9080M
品川701→新子安721→桜木町731-42→横浜745
9080M-9081M
横浜746→甲府948(詳細略)
9084M-9085M
甲府1728-横浜1937(詳細略)
回9085M-回9084M
横浜1940→磯子1956→大船2012-2027→横浜2054→品川2123

送り込み回送は京浜線経由で確定(通過禁止駅新子安の時刻があるので)。帰りはこの時代根岸線大船まで行っても横須賀線に入れないのと横浜を経由しているあたり、帰りも京浜線経由かしら?大船工場の側線に引き上げていたら別ですけど。

ちなみに1998年5月の鉄道ダイヤ情報によると、はまかいじ関連の時刻は次の通りです。
使用車両は田町185系7連。
回9087M
品川701→新子安721→桜木町731
9080M-9081M-9083M
桜木町742→横浜745-746→塩尻1103(詳細略)
9082M-9084M-9085M
塩尻1549-横浜1929-32→桜木町1935(詳細略)
回9088M
桜木町1942→蒲田2003-03→品川2013

となっていまして、上下ともに京浜経由での回送になりました。

高島貨物線で送り込むと確かに桜木町折り返しは無理ですね。確認不足でしたすいません。

〔はまかいじ〕の送り込みは車両の常駐が東大宮になってから、高島貨物線経由になったようです。東大宮からだと、京浜東北には入りにくいです。
それに伴って、土日のように連続運転となる中日は、横浜線経由で橋本まで回送されていたようです。横浜到着後は東神奈川で入区するにも関わらず、またお出ましして橋本まで行くとのこと。夜間の電留線に余裕がないのでしょうか。

品川方より山手貨物線経由で配給電 車91甲が大崎へ戻って来ても1967年頃品川電車区建設に伴い支障きたす山手貨物線を目黒川信号所から高架化し山手線入出線と立体交差化した関係で大崎へ戻って来ても直接大井工場へは戻れない配線となってます 私の記憶では品川方から山手貨物線経由の戻りの配給電車は大崎駅構内信号の処で一担停止後山手貨物線下り線を直進駅外れの目黒川橋梁の手前で戻り大崎支線に入線中線に停車後大井工場へ戻って行きましたが本線折替えしでは問題が有るので其の後恵比寿迄向かい戻る運用に変更したと思います

KJさん
情報ありがとうございます。
そうですか、京浜東北線を走って品川で入換を行うんですね。

北東航21さん
品川入換がなくなっても東神奈川入区とか橋本滞泊とかややこしいことが行われていたようで。

yyoshikawaさん
大崎入換よりも恵比寿折り返しのほうが自然ですよね。

今日の午前中の事東京総合車輛所(大井工場)脇の大崎支線広町架道橋を下を通行中脇の道路にJRの配給便トラックが通過していました総合車輛所から最寄りの車庫への配給便積み荷は密着連結器を専用カーゴに並べて積んでました

電車で運んでほしいです。

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