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2020年12月 8日 (火)

新今宮・今宮配線図

いよいよ関西線も終盤です。今回は新今宮駅と今宮駅のご紹介です。

1961年4月(※1)
196104_20201206194601
・関西線(旧大阪鉄道)湊町~柏原間の開業は1889年で、今宮駅の開業はこの10年後の1899年です。
・1928年に大阪港までの関西線貨物支線が開業し、今宮駅は関西線と貨物支線の分岐駅となりました。
・この貨物支線を一部共用する形で1961年4月に大阪環状線線西九条~天王寺が開業しましたので、これ以降の今宮駅は関西線と環状線の分岐駅になったことになります。運転上は結構重要な駅だと思うのですが、今宮駅には環状線のホームは設けらませんでした。
・破線で描かれている新今宮駅の開業は1964年です。

 

1970年頃(※1)
197000_20201206194601
・1968年に関西線と環状線が分離され、複々線化されました。
・ホームが描かれていませんが、今宮駅は相対ホームのはずです。
・関西下り→環状外回りと環状内回り→関西上りの渡り線は貨物列車用として必要ですが、関西上下線間の渡り線はナゾです。
・場内信号機や出発信号機の名称を見る限りこれらの渡り線は新今宮駅ではなく今宮駅の構内です。複々線化後も今宮駅が分岐駅としての役割を果たしていたことになります。

 

1975年頃(※2)
197500_20201206194601

・アヤシイ渡り線はなくなりました。
・関西線の線路図なので環状線の信号機は描かれていないようです。

 

1986年頃(※1)
198600_20201206194601
・変化はありません。

 

1988年3月(※1)
198803_20201206194601
・変化はありません。
・繰り返しになりますが、渡り線は今宮駅の構内です。新今宮駅は、言ってみれば棒線駅です。

 

1992年4月(※1)
199204_20201206194601
・ここで大きな変化が発生し、今宮駅と新今宮駅の立場が逆転しました。信号機の名称がガラッと変わって渡り線は新今宮駅の構内となり、今宮駅は棒線駅になってしまいました。
・信号扱所も今宮駅の東方から新今宮駅の3・4番ホームの西方に移設されたようです。
・線路配線が変更されたわけではないのですが、これは結構大きな変化だと思います(あくまで趣味的に、ですが(汗))。

以前ご紹介した写真ですが、もう一度。
19920516e01y
・1992年5月16日撮影です。新今宮駅の関西線下り出発信号機6Rです。

19920516f02y
・同じく1992年5月16日撮影の今宮駅です。名古屋方です。

19920516f01y
・振り返って湊町方です。

 

1997年頃(※1)
199700_20201206194601
・今宮駅では関西線の高架化等といった改良工事が行われ、1997年3月からは新たに設けられたホームに環状線電車が止まるようになりました。
・この図からはわかりずらいですが、2Fの今宮駅環状外回り線ホームと関西線下りホームは3Fの環状線内回りホームの下でつながっています。

 

2001年1月(※1)
200101_20201206194601
・変化はありません。

 

2014年3月(※2)
201403_20201206194601
・渡り線が増設されて環状線~関西線間の転線の自由度が増しました。天王寺駅の機能を新今宮駅に移転させたのかもしれません。
・それにしても関西下り→環状外回りの渡り線が2つもあるのはなぜ? 3番線と4番線の使い分けがちょっとややこしそうです。

 

ところでずっと前から気になっていたことを。
下の写真は国土地理院地図空中写真閲覧サービスのCKK748-C18-14(1975年3月)を加工したものです。Maprmr
新今宮駅と今宮駅のほぼ中間地点、内回り線の内側に高架橋の遺構のようなものが確認できるんです。1989年の写真ではまだ残っていそうですが2007年の写真では見当たらなくなっています。
鉄道ピクトリアル1989年12月号の2ページの写真にもしっかり写っています。

これについては大阪環状線配線図 1961年 の記事でスミノエさんからコメントをいただいています。
============================
「関西の鉄道1」によると『1968年2月に今宮ー天王寺間が複々線になり関西本線今宮駅の配線変更が行われた。それと今宮駅東方に環状線内回り線となるはずの高架が出現したが、結局使用されずに今も放置されている』との記述がありました。
============================
具体的にどのような計画に基づいて建設されたものなのか、そしてそれがなぜ取りやめになったのかに興味が湧きます。

 

配線図は
※1印・・・T.Mさん
※2印・・・KASAさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

>内回り線の内側に高架橋の遺構のようなもの
さっそく、空中写真の1975年のと2007年のを2レイヤーにして、透明度を調整しつつ、片側のサイズを調整して、ピッタリと重ね合わせて、確認してみました。その後Webを見てみますと、やはり、という感じです。結果はネタバレになりそうですから、控えておきます。

関西本線今宮駅は昭和41年に廃止の計画がありましたが、それと高架橋の遺構との関係あったかどうかは、私には分かりません。今は環状線にもホームができて盛業中なのは何よりです。

>1970年頃(※1)
この少し前、関西線のキハ35系快速に乗って、大正ロマン漂う今宮を通った記憶があります。ということは、湊町で降りたはずですが、その印象だけが残っています。

新今宮での関西線列車の停車は、'72/3/15のダイヤ改正からとのことです。'60年代の時刻表を見ますと、確かに天王寺~湊町間には、今宮があるのみです。配線図の新今宮に関西線の信号機が見当たらないのは、この為なのでしょうか。

何故、8年近く停車しなかったのか、考えてみますと。

①天王寺から万博中央口へは、御堂筋線が便利だった。
②大阪から天王寺へは、外回りの方が本数が多かった。
③南海沿線から関西線沿線へは、天王寺支線があった。
④湊町から高野線沿線は、西へ歩けば汐見橋があった。
etc.

あくまで、適当な私見です。本当の理由は謎のままです。

>遺構
ネタバラシお願いします(笑)。20年くらい放置された後最終的には利用された、ということでしょうか。

>新今宮での関西線列車の停車
開業と同時ではなかったんですね。開業→関西線停車で新今宮駅が徐々に栄えていくのに反して今宮駅は寂しくなっていきましたが、環状線停車で元気を取り戻しましたね。

CKK748-C18-14 と 現在の空中写真を見比べ、今日気がつきました。
今宮駅は環状線のホームができることに伴い
西側へ移動したものとずっと思っていました。
環状線内回りが関西線を跨ぐ位置が東側へ移動したのですね。

今宮駅は廃止前提でしたが、反対運動で存続したと聞いています。

環状線内回りで今宮付近を通りますと
昔は旧ホームがそのまま残っていて
白線も存在しているのが見えましたね。

>20年くらい放置された後最終的には利用された

空中写真の1975年と2007年を重ね合わせますと、遺構と新しい内回りの高架の位置は一致します。が、遺構が直線なのに対し、新しい高架は微妙にカーブを描いています。ので、完全な再利用では無いような気がします。

ストリートビューと前面展望では、コンクリの色が新しく見えますし、足部分は直線にも見えますし。上だけ改築したのか、全面的に作り直したのかは不明です。1993年ごろの工事中に、環状か関西線に乗られた方が詳しいかと。


"未成高架橋 今宮"で、検索して見つけました、以下サイト様に、この話題があります。他にも2,3サイトあり。

http://onshore.sakura.ne.jp/blog3/
「Still a long way to go」さんの "あの構造物はなに?" で、検索しますと出てきます記事。から、さらに以下へ。

https://yamaiga.com/
「山さ行がねが」さんの掲示板(現在は、過去へ95頁目)の
[No.9092] 大阪環状線の謎高架柱

皆様
単純そうな今宮駅ですが、いろいろ歴史がありますね。
遺構は結局作り直しですか。

>・それにしても関西下り→環状外回りの渡り線が2つもあるのはなぜ? 3番線と4番線の使い分けがちょっとややこしそうです。

3番線に停車中の大阪方面行快速が「はるか」に抜かれたり、
4番線に停車中の環状外回りが「はるか」に抜かれたり、
とかがあるらしいです。
定期なのか遅延発生時なのか、の詳細はワカリマセン…

名無しさん
情報ありがとうございます。関西下り~環状外回りに対しては待避線のような使い方がされる場合があるんですね。

デイタイムの新今宮駅では、大和路快速が
4番線に、関空・紀州路快速が3番線に
停車しますが、阪和線遅延の際を考えますと
「くろしお」や「はるか」の待避には4番線停車が
一番好都合でしょうね。

関空・紀州路快速は遅延がありますと
天王寺の阪和1番線で折り返しができますし。

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