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2020年12月28日 (月)

天王寺の4番線(2003年)

先日の2003年のやまとじライナーの記事の中で、天王寺駅の4番線を使用した入換が行われていることについて触れました。
しかしながら381系以外にも4番線を使用した入換を行っている例がありますので、今回はこの辺りを整理してみました。

 

まず平日の朝の時間帯。
4200303amrdu1
色が付いている列車が天王寺駅の4番線を利用する列車です。
まず赤で色付けした列車を見てみます。
・6時48分頃に加茂を313Yとして出発する。
・天王寺で列車番号が2313Yに変わり、新今宮で環状線に転線する。
・環状線を一周して天王寺の環状線ホームに到着し、入換を行って4番線に転線する。
・8時43分頃、4番線から回1926Kとして奈良に向かう。
といった感じです。

青線列車と緑線列車も同様で、青線列車の場合は317Y~2317Y~回1830K、緑線列車は335Y~2335Y~回1832Kとなります。

この、
●環状外回り→関西上り
の入換をパターンCとします。

紫線列車はこれらとはちょっと違って、
・奈良電車区を回325Kで出庫、7時29分頃325Kで奈良を出発。
・新今宮では環状線には入らずJR難波の4番線に到着する。
・その奥の引上2番線で1時間30分程度休憩したのち10時7分頃回1802Kで天王寺4番線へ。
・入換を行って環状線へ転線し、2467Eで環状線内回りへ(この2467Eは桜島線直通でしょうか、西九条で途絶えます)。
といった感じです。

この、
●関西上り→環状内回り
の入換をパターンBとします。

 

・続いて平日の夕方です。
4200303pmrdu2t
まず赤線列車です。
・どこからやってくるのかがわからないのですが、多分環状外回り2544として天王寺に到着する。
・入換で4番線に転線し、16時3分頃回1801KでJR難波へ向かう。
・JR難波で50分程度過ごし、17時1分頃、426Kとして奈良へ。
といった感じです。

青線列車と緑線列車も同様で、青線列車の場合は2576~回1803K~432K、緑線列車の場合は2469Y~回1805K~472Kとなります。

この、
●環状外回り→関西下り
の入換をパターンAとします。

 

先日のやまとじライナーは、2312Mの場合は
●関西上り→環状内回り
ですのでこれは上記のパターンBです。

2314Mの場合は
●関西下り→環状内回り
となりますので、これをパターンDとします。

 

そのほか、配給列車も天王寺駅4番線を使用していたようなのですが、前後の足取りがつかめませんでしたので割愛しました(汗)。

 

以上をまとめると下図のようになります。
Exr
便宜上環状線は2番線発着、西引上線は2番線使用として描きましたが、勿論これ以外のケースもあろうかと思います。
パターンAとBはまさにスイッチバック駅のような動きです。
関西線~大阪環状線間(さらには阪和線間も)の転線のために、天王寺駅の4番線は重要な役割を果たしていたことがわかります。

 

その後天王寺の配線が変更され、現在でも可能なのはパターンCのみです。
新今宮駅に環状外回り→関西下り、関西上り→環状内回りの渡り線を増設し、天王寺駅4番線を使用しての入換を廃止したのではないかと思っているのですが。

 

列車ダイヤは480042さんよりご提供いただきました。
配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。
ありがとうございます。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

関西線の快速電車が6両編成だった時代、この列車を大阪環状線のラッシュ時に運用するには問題がありました。そのため、パターンA・Bを用いた入替が行われていました。その後、関西線の快速電車が8両編成になったため、昼間は大和路回送・ラッシュ時は区間快速(列車番号は○○○○Y)として運転されるようになると、入替の必要性は薄れ、さらに新今宮駅の改良工事完成により、入替は不要になりました。


現在、天王寺駅4番線の使用については、目撃情報および下記サイトを参照すると、次のように利用されているようです。

https://t-take.com/jrw/index.html

このサイトの日根野車平日を見ると
223系125・127運用
関西空港5:50発4302M~京橋7:12着7:13発4302~天王寺7:28⑬
この列車の折返しが
天王寺9:40⑪4135~京橋9:54着9:56発4135M~関西空港11:20・和歌山11:39

折返しの間合いが2時間以上と非常に長いのがよくわかります。
どうやら、4302として天王寺駅13番線到着後、一旦西引き上げ線に向かった後4番線でしばらく留置。朝のラッシュ時終了後再度西引き上げ線を経由して11に転線して4135として出発しているようです。
西引き上げ線を長時間占領するのを防ぐために、4番線を活用しているようです。

>そのほか、配給列車も天王寺駅4番線を使用していたようなのですが、前後の足取りがつかめませんでしたので割愛しました(汗)。

このダイヤの下半分、早速捜索してみます。コンビニコピー機の限界がA3版でしたので、分割コピーをしました。家のどこかにあるはずだけど……そんなに広い家ではないし……。

>4番線での留置
なるほど、車両の留置線として使われているのですね。情報ありがとうございます。

吹田工場の配給の運用をどこかで見たはずなのですが、探し出せずにいます。
吹田区からは、森ノ宮と鳳と日根野を回るスジで、吹田→梅田→安治川口(折返)→森ノ宮区→天王寺→鳳支区→日根野区、だったと記憶しています。
ただ、淀川区(移転前)を経由していたという記憶もあり、その場合は、吹田→淀川区→京橋→森ノ宮区→(以下同じ)になると思うのですが、いまいち自信が持てません。

はじめまして。

記憶をたどってのコメントとなりますが…
パターンCの3本は奈良車(103系または221系4+4両)、パターンBは(桜島線直通でですね。)は森ノ宮車の103系8両編成ではないかと思います。

夕方のパターンAのうち2544、2576列車は環状線周回列車からの流れなので、森ノ宮の103系8両、2469Yは関西本線の区間快速からの流れなので、奈良車の可能性が高そうですが、昼間に奈良区で寝ている森ノ宮の103系もいたので、その可能性もあると思います。

北東航21さん
配給列車のルートは興味深いですね。淀川の廃止や天王寺の短絡線でルートにも変化があったのでしょうね。

かきのたねさん
はじめまして。
情報ありがとうございます。
森ノ宮のクルマって関西線にも進出していたんですね(汗)。

大阪環状線の2003年のダイヤを発見しました。

北東航21様

このダイヤを見ると、吹田からの配給列車は、下記ルートを走っています。

吹田➡️梅田➡️安治川口➡️森ノ宮➡️天王寺(西引き上げ➡️4番線➡️連絡線➡️阪和線ホーム)➡️鳳・日根野
のようです。

1980年のダイヤでは、吹田➡️淀川➡️京橋➡️天王寺 以下同じのコースですね。この頃は、淀川区がありましたから…。

淀川区がなくなり、天王寺の配線も変わってしまいました。
今はどういう経路なのでしょうか?
吹田➡️西九条➡️新今宮➡️(関西線)➡️天王寺➡️(短絡線)➡️日根野というコースなのでしょうね。

天王寺の短絡線が開通後も配給列車は連絡線を使用していたのですね。

480042さん
配給ダイヤありがとうございます。

関西地区の配給電車は東京よりも遅くまで残っていましたが、いまや配給輸送はトラック化、工場入出場は編成単位で面白みがなくなりました。

連絡線を使わなくなったあと、配給ダイヤは森ノ宮と日根野が一括で設定されていたと記憶しています。

吹田→安治川口→森ノ宮→新今宮→天王寺(阪和短絡線経由)→日根野
でした。

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