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2020年11月11日 (水)

常磐線キニ運用 53-10

今回も荷物列車ネタです(汗)。

53-10改正時点での水戸機関区のキニの運用です。

5310
・旅客列車に併結されるものはなく、すべて荷物専用列車です。
・長距離は客車に任せて気動車は比較的短距離担当の地味な存在かと思っていたのですが、北は仙台までと広い範囲で活躍し、また最大6両編成となる列車もあるなど、結構目立った活躍をしていたんですね。

 

PCはそこそこ復旧したのですが、メールが不通です。もしお送りいただいている方がいらっしゃいましたら・・・・・、申し訳ありません、見れていません・・・。

 

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

常磐線が荷電ではなく、キニなのは、取手以北が交流電化だからでしょうね。交直流の荷電を作ると、高価な割に、運用範囲が狭くなってしまうからでしょうね。

上野東京ラインでも、常磐線の列車は、品川で折り返してしまい、東海道線に遠征することがありません。高価な交直流電車を、直流区間を延々と走らせたくないからだそうです。

> 結構目立った活躍
と言いたいところですが、4両編成の列車が17時台に出発しますから夏なら何とか撮影可能、しかし6両編成となると走行写真は絶望的で、全然目立っていなかったのでは?
私も隅田川に2両編成が来ていたのは知っていましたが、夜陰に乗じて6両が来ていたとは全く知りませんでした。2エンジン車ばかりの6連なんて、他に無かったのではないでしょうか。ぜひその「走り」を見て、そして聴いてみたかったです。乗ることはできませんから…

「常磐線に2エンジン車ばかりの6連」から連想が飛びました。昭和46年4月の時刻改正時、103系が1本足りなくて急きょ72・73形のM車をかき集めた特別編成が組まれたそうですね。
またのちの時代、103系の15連が登場した際には車両需給の関係で基本編成に8M2T、附属編成にも4M1Tのものが存在したので(1ユニットカットしていたとの未確認情報あり)、12M3Tという超豪華編成が、本来は短距離選手である103系には過重労働と言われた快速運転でかっ飛んでいたわけです。常磐線って…

常磐線は何故か時々不思議な列車が存在する路線です吊り掛け8輌全電動車編成の快速運用や地下用103系を快速運用に転用した編成は8M2Tの強力編成何れの列車も走行はガンガン突走る感じでした当然ですが2エンジンの6連気動車編成も打っ飛びもんですね 103系以来現在も連綿として運用されている231系(近距離運用)15連は此処だけですね

興味深く拝読しました。常磐線の荷物列車、客車は時刻表に載っているのに、記事の気動車の荷物列車は載っていなかったのはどういう理由からなのでしょう??

高崎・上越・信越線にも荷物専用電車列車が運転されていましたが、手持ちの1976年1月、1981年8月号時刻表を見たところ、機関車牽引の荷物客車列車は載っていますが、電車は時刻表には載っていません。一般に乗車できない列車なので、掲載されなくても問題はなさそうですが、なぜ荷物客車列車だけ時刻表に記載されていたのかの疑問は残りますね。

個々の荷物列車の詳細はわからないのですが、時刻表に掲載されない理由としては以下が考えられます。

1.輸送目的が限定されるもの
飯田線荷電や紀勢東線の荷3031Dなど、新聞輸送など品目が限定されるもの
2.補助的補完的に運転されるもの
宮原区や大垣区の荷電や首都圏国電区間の荷電のように、本線で運転される荷物列車のフィーダー輸送や、長距離運用される客車荷物列車に長距離荷物を集中させるために短距離発着荷物を分離させたケース、年末荷電のように輸送上の隘路(汐留と隅田川の集中回避)解消で運転しているもの
3.そもそも荷物輸送していない
前に話題になった東北線荷48列車のように、実際は郵便車しかなく荷物車の営業をしないケース(クモユニのニを使わないケースや、ニを郵政省に貸渡しているケースも含む)。

これらのケースに該当する場合は、掲載されないようですが、そもそも客車に併結している荷物車は時刻表には掲載されていないので、ざっくりと長距離列車だけ載せて、これだけのスピードで運べますよ、というアピール要素も強いとは感じます。

本屋サンがつまらくなって足が遠のいていたのですが久々に立ち寄ったら、j-train誌79号で「東北~北海道の荷物列車」特集していて迷わず購入。
で、時期は60-3ですが常磐線31D~36Dについても荷物積載方一覧と写真などで触れられてました。写真のキャプションに「・・ほぼ100%架線下を行く珍しい気動車列車・・・」の旨。

他地区の荷物列車特集もと、バックナンバー探しましたら77号で東海道山陽の特集がありましたが、売り切れ状態でネットには結構なプレミア価格(泣)。
本屋サン、たまには行かねば・・・。

皆様
常磐線のキニ列車はとても珍しい存在でした。クモニ441とか作っても良かったのでは?(笑)

>なぜ荷物客車列車だけ時刻表に記載?
北東航21さんと同感ですね。個人的には掲載するしないの明確な線引きはないような気がします。

>j-train誌79号
私も、皆様からのコメント情報で即購入しました。

ねこまるさんからご指摘のあったj-train誌79号の
常磐線荷物気動車の荷物積載方一覧ですが、真夜中に隅田川を出る31Dは、半分荷物で半分は新聞です。新聞は水戸までの分と勝田ー平間の分を車両を分けて搭載しているようです。昭和47年12月年末から正月にかけて、上野鉄道郵便局のアルバイトで上野駅での郵便車への郵袋の積み込み積み下ろしの作業に従事しました。夜9時ごろから出る上野発の下り夜行急行併結の荷物車にも、新聞が積み込まれているのを見ました。

コスモスさん
荷物と郵便の積み下ろしは、言ってみれば違う会社の人が同じ職場で仕事をするようなものですよね。お互い仲間という感覚なのでしょうか、それともライバルなのでしょうか。

f54560zgさん、
ホームの東京寄りで隣り合って積み込み作業をしましたが、お互いに発車時間までには積み込みを終えることに集中していて、相手のことにはあまり関心が向きませんでした。荷物車には新聞以外の荷物もたくさんあり、宅急便がなかったのでまさにダンボール箱や木箱の小荷物がたくさんあった印象があります。

コスモスさんのおっしゃる通りでしょう。やったことのない者でも想像はつきます。なぜなら、荷扱いの国鉄職員と郵便扱いの郵政省職員は共同作業をしません。それぞれの作業を完遂することが全てである「現場」において、互いを意識する場面があるとしたら、作業エリアが被ったり接触したりしないか、邪魔にならないか、といった部分だけでしょう。
私も上野駅の折り返し車内清掃の最中、食堂車のスタッフと出くわすことがありましたけど、ごみ籠の下敷きにするため拾おうとした新聞紙を先に持っていかれてしまうのがせいぜい「ライバル」と言える程度で、あとは自分の仕事に集中しなければなりませんから無関心でした。

昭和57年11月改正ダイヤですが、常磐線の荷物列車の時刻を調べてみました。東京南局旅客課作成とある資料によります。
各停車駅の時刻に加えて、荷扱等の状況が記されています。以下、荷は「荷扱停車」、新は「新聞輸送上停車するもので,荷扱はしないもの。」、運は「運転停車で荷扱をしないもの(列車遅延により通過することもある)。」を表します。(凡例の記号説明による)
気動車以外の列車もありますが、参考に全列車のせます。

     着時刻      発時刻
急荷4031
隅田川          23:15    始発
土浦   0:09     0:14    荷
水戸   0:55     1:12    荷
平    2:28     2:48    荷
小高   3:57     3:59    新
原ノ町  4:09     4:45    荷
鹿島   4:53     4:53:30 新
日立木  5:00     5:04    新
相馬   5:10     5:15    新
亘理   5:38     5:40:30 新
岩沼   5:51:30  6:03    運
仙台   6:26             終着

荷31D
隅田川          23:55    始発
藤代   0:37     0:37:30 新
佐貫   0:41:15  0:44:45 新
牛久   0:47     0:47:30 新
荒川沖  0:53:30  0:54    新
土浦   1:00     0:14    荷
神立   1:12     1:12:30 新
高浜   1:18:30  1:19    新
石岡   1:23:30  1:26    新
羽鳥   1:32:30  1:33    新
岩間   1:38:30  1:47:30 新
友部   1:54     1:56    新
内原   2:00:30  2:01    新
赤塚   2:06:30  2:07    新
水戸   2:14     1:06    荷
勝田   2:27     2:28    新
佐和   2:32:30  2:33    新
東海   2:37:45  2:38:15 新
大甕   2:45     2:45:30 新
常陸多賀 2:50:30  2:51:30 新
日立   2:56:30  2:59    新
小木津  3:04:15  3:04:45 新
川尻   3:09:30  3:10    新
高萩   3:15:45  3:16:30 新
磯原   3:25:45  3:26:15 新
大津港  3:32:45  3:33:30 新
勿来   3:38:30  3:39    新
植田   3:44     3:44:30 新
泉    3:51:30  3:55:30 新
湯本   4:02     4:04    新
内郷   4:08:30  4:10:30 新
平    4:16             終着

荷35D
隅田川          12:54    始発
我孫子 13:26    13:31    新
藤代  13:43    13:43:30 新
佐貫  13:47:30 13:48    新
牛久  13:53:30 13:54    新
荒川沖 14:00    14:01    新
土浦  14:08    14:11    荷
神立  14:16:45 14:17:15 新
高浜  14:23:15 14:23:45 新
石岡  14:28    14:29:45 新
羽鳥  14:36    14:36:30 新
岩間  14:42    14:42:30 新
友部  14:49    14:50    新
内原  14:54:30 14:55    新
赤塚  15:00:30 15:01    新
水戸  15:09    15:18    荷
勝田  15:25    15:30    新
佐和  15:35    15:35:30 新
東海  15:40:15 15:40:45 新
大甕  15:47:30 15:48    新
常陸多賀15:53    15:53:30 新
日立  15:59    16:02    新
小木津 16:07:15 16:07:45 新
川尻  16:12:30 16:13    新
高萩  16:18:45 16:19:45 新
磯原  16:30    16:30:30 新
大津港 16:37    16:37:30 新
勿来  16:42:30 16:43    新
植田  16:48    16:48:30 新
泉   16:55:15 16:57:15 新
湯本  17:03:45 17:04:45 新
内郷  17:09    17:10    新
平   17:16:30          終着

*****

急荷4031と荷31Dで朝刊輸送を担当していますね。そして、平以遠には隅田川〜小高間を急行運転する急荷で対応するキメの細かさです。
一方、夕刊輸送は荷35Dが担当していますね。

ところで、水戸で茨城の地方紙を積み込むのでしょうか?

長くなるので、上りは次回に。

詳細な時間と荷扱いの種別をご教示いただき、ありがとうございます。茨城の地方紙は、水戸が本社の「茨城新聞」ですが、朝刊のみの発行です。配布はほぼ県内のみですので、31Dで県北向け(大津港まで)に水戸で積み込む可能性はあったでしょう。

詳細な時間と荷扱いの種別をご教示いただき、ありがとうございます。茨城の地方紙は、水戸が本社の「茨城新聞」ですが、朝刊のみの発行です。配布はほぼ県内のみですので、31Dで県北向け(大津港まで)に水戸で積み込む可能性はあったでしょう。

同じ文章をダブって投稿してしまいました。すいません。

上りは、新聞輸送があまりないので、停車駅も少なくなっています。

     着時刻      発時刻
急荷4032
仙台            0:43    始発
名取   0:53     0:55    新
岩沼   1:02:30  1:04:30 新
亘理   1:12:30  1:17    新
相馬   1:42:30  1:57    新
原ノ町  2:16     3:04    荷
小高   3:26     3:38    新
浪江   3:46:15  3:51    新
双葉   3:56     3:56:30 新
大野   4:02:30  4:03    新
富岡   4:13     4:14    新
竜田   4:21     4:21:30 新
木戸   4:25:30  4:26    新
広野   4:32     4:32:30 新
四ツ倉  4:45:30  4:46    新
平    4:57     5:18    荷
水戸   6:48     7:05    荷
土浦   7:47     7:58    荷
隅田川  9:42             終着

荷32D
平             4:35:30 始発
泉    4:51     5:02    新
植田   5:09     5:12    新
水戸   6:27             終着

荷34D
水戸            9:18    始発
土浦  10:04    10:16    荷
隅田川 11:47             終着

荷36D
平            18:01    始発
水戸  19:34    20:05    荷
土浦  20:58    21:06    荷
隅田川 22:19             終着

*****

急荷4032は、仙台で印刷した(あるいは、福島から仙台まで輸送した)朝刊を福島県内に配布するダイヤですね。
その他は、下っていった荷物車を隅田川に戻すついでに荷物も運ぶかんじですね。
しかし、急荷4032から荷32Dへは荷物の継走ができません。となると、泉、植田両駅への新聞はどこで積み込むのでしょうか?

*****
この資料は、全国の荷物列車の時刻表です。入手時点で欠落していた中央東線か房総各線以外の時刻がわかります。
「カニ輸送」とあってエッと思いましたが、ブルトレでの荷物輸送でした。

NZさん
仙台の河北新報は県外でも配達されているので、荷4032で平あたりまで輸送してるはずです。
福島県紙(福島民友と福島民報)は多分原ノ町までトラック輸送してると思います。平へはこれも別便でトラック輸送してると思います。泉と植田へ荷32Dで輸送してるように見えます。

仙台経由で運ぶとなると朝刊の降版(締め切り時刻)が東京と変わらなくなり、地元紙のメリットがありません。

コスモス さま、北東航21 さま

ご教示ありがとうございます。
各地の新聞事情と、荷物列車のダイヤは密接に関連していたわけですね。

そういえば、地方紙は「ナイターの結果が載ってますよ」というのを売り言葉にしていたと聞いたことがあります。

*****
参照した資料の凡例にある記号の説明には、

◯シ 新聞輸送上停車するもので、便宜上旅客扱をするもの(荷扱はしない)。
△シ 新聞輸送上停車するもので、荷扱はしないもの。

とありますので、客扱い、荷扱い、新聞輸送と3つの区分(さらに郵便輸送が加わり4つの区分)がされていたことがわかります。いかに新聞が特別扱いされていたかがわかりますね。

新聞輸送に関しては、所沢秀樹「時刻表タイムトラベル」に図示された、801ㇾ鳥海の新聞輸送図が秀逸でした。
北東荷201.202秋荷1ごとに停車駅と接続する新聞荷物の連携列車が示されていて、遠く佐渡や越後線地蔵堂、磐西線豊美、赤谷線、矢島線などに、引き継がれる様子が一目瞭然でした。

上野駅の荷積み方について、郵便は書留なども扱うので、郵政職員しか携われなかったようですね。
新聞積込みは、各新聞社が個別に雇用していたので、基本自社分だけですが、例えば1社のトラックが遅れたような場合は、総出で支援したらしいです(和田洋「客車の迷宮」)

ねこまるさん
郵便車は、書留(現金書留)があるので、郵便職員以外は扱えないですし、鉄道荷物は貴重品扱いがあるので、同様に国鉄職員しか扱えません。

ただ、鉄道郵便は封緘をしたうえで鉄道荷物に委託するという方法がローカル線の一部で行っていました。なので荷物車で郵便を運ぶことは行われていたといえます。

鉄道荷物の貴重品は、現金やら金塊もありました。現金輸送は日銀所有のマニが有名ですが、末端では普通の荷物車で運ばれており、函館駅と京都駅で現金盗難事件(いずれも職員を装い奪ったもの)が発生しています。どっちも未解決だったような。。。

皆様
>荷物積み下ろしと郵便積み下ろし
地方ですと、荷物の量に差があったとき、手が空いたほうが忙しいほうを手伝ったりもしたのかなあと思ったのですが・・・。現金・貴重品が絡むとそうもいきませんね。


交直両用の荷物郵便電車では如何しても直流機器の他に交流機器を積まないとなりませんので当然ですがMMユニットとなりますので単行運用が基本の荷物郵便輸送では交直両用電車では不経済となるのでDCで賄ったのでしょう

yyoshikawaさん
本来(?)の非電化区間で疾走してもらいたかったです。

DC運行とは言え荷物郵便DCは片運転台でしたので単行運転は出来ませんので当然二両編成となるので交直両用荷物郵便電車なんてのが出来たかもしれませんがコスト面で止めたのでしょう

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