北上線配線図 その2(岩沢~岩手湯田)
北上線の第2回目です。
続いて和賀仙人(わかせんにん)駅。
1977年4月(※1)
・大きい駅ですね。副本線に貨物側線、そして専用線もありますが、専用線以外の貨物営業は1973年3月にすでに廃止されています。
・ところで北上線の歴史の中での大きなイベントとして、1962年12月に行われたダム建設による線路の付け替えがあります。和賀仙人駅~陸中川尻駅間でルートが変更され、和賀仙人駅もこの時移転しています。このあたりを昔の空中写真で見てみます。
・国土地理院地図・空中写真閲覧サービスのTO677Y-C1-16(1967/11/02)を加工したものです。
・旧和賀仙人駅付近では、平面で見る限りさほど旧線と新線は離れていませんが、高低差はあるように見えます。
・東北振興化学の専用線は新駅の横手方で分岐していますが、旧線時代は旧駅の北上方で分岐していたように見えます。専用線の存在も駅の移転の一つの要因だったのかもしれません。
1987年3月(※2)
・専用線貨物の取り扱いは1984年11月に廃止されてしまいました。
2000年7月(※2)
・副本線も廃止され、寂しくなってしまいました。
続いて陸中大石駅。
1977年4月(※1)
・一線スルータイプです。専用線も描かれていますが貨物営業は1973年3月に廃止されており、関係転てつ器は常時鎖錠になっています。
・ルート変更前は和賀仙人駅~陸中大石駅間に大荒沢駅が設けられていました。変更時に大荒沢駅は廃止され、代わって大荒沢信号場が設けられたのですが、その大荒沢信号場も1970年に廃止されてしまいました。
2000年7月(※2)
・1991年6月、ゆだ錦秋湖駅に改称されました。
続いて陸中川尻駅。
1977年4月(※1)
・ここも大きい駅です。副本線があり、下り本線から上り出発が可能です。
・昔の空中写真を見てみますと、
転車台が確認できます。(上が北上方です。国土地理院地図・空中写真閲覧サービスのUSA-R1425-55(1948/05/15)を加工しています。)
1987年3月(※2)
・貨物営業は1982年11月に廃止されてしまいました。
2000年7月(※2)
・1991年6月、ほっとゆだ駅に改称されました。
2000年7月(※2)
・1991年6月、ゆだ高原駅に改称されました。3駅連続で、ちょっとしつこい(失礼)くらいの「ゆだ」づくしです。
ここで、ルート変更の様子がわかる写真を。
TO677Y-C1-12(1967/11/02)ほかを加工しています。
写真左端の陸中川尻駅から右方向の北上駅に向かって線路を辿っていくと、新線はいったん旧線の北側に逸れ、その後旧線と交差して和賀川の南側に移動します。旧線はやがてダム湖の中へ・・・。
配線図は
※1印・・・3RT生さん
※2印・・・KASAさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。
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