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2020年5月 3日 (日)

釜石線の歴史

山田線を終えて次は釜石線なのですが、各駅の配線をご紹介する前に釜石線の歴史について。
釜石線の成立過程が若干複雑なのは薄々感じていましたので(汗)、ちょうどいい機会だと思ってwiki及び停車場変遷大事典からの情報を元にちょっと整理してみました。

 

●1911年11月時点
191111
・黒線は軌間1067mm、赤線は762mmを表します(以下同じ)。
・釜石~大橋の鉱山鉄道は1880年に軌間838mmで開業し、一説では何と東京、大阪に次いで日本で3番目の鉄道だそうです。しかしながらその後製鉄所の操業停止であっという間に廃止、そして馬車鉄道(762mm)による復活を経て、1911年に普通鉄道になりました。
・日本鉄道は1890年に盛岡までを開業させ、1906年に買収・国有化されています。

 

●1913年10月時点
191310
・岩手軽便鉄道が花巻~土沢間を開業させました。

 

●1914年5月時点
191405
・岩手軽便鉄道の遠野~仙人峠間(東線)が開通し、仙人峠~大橋間の貨物専用索道(青線)も開通して遠野~釜石間が曲がりなりにも結ばれたことになります。人間の場合は仙人峠~大橋間は徒歩となりますが。
・花巻からの岩手軽便鉄道線は晴山まで延伸し、西線となりました。

 

●1915年11月時点
191511
・岩手軽便鉄道は東線・西線がそれぞれ部分開業を繰り返し、1915年に全通しました。これで花巻~釜石間がつながりましたが、この状態がしばらく続くことになります。

 

●1939年9月時点
193909
・1936年に岩手軽便鉄道花巻~仙人峠間及び仙人峠~大橋間の索道が国有化されました。
・そして1939年に山田線が釜石まで開通しました。

 

●1943年9月時点
194309
・旧岩手軽便鉄道線の1067mmへの改軌が始まり、まず1943年に花巻~柏木平間が完成しました。
・この時花巻駅付近は線路の付け替えが行われています。

 

●1944年10月時点
194410
・釜石の鉱山鉄道に並行する形で陸中大橋~釜石間が開業しました。この時点では貨物営業のみで、旅客営業開始は1945年6月です。
・これにより花巻~仙人峠間は釜石西線、陸中大橋~釜石間は釜石東線となりました。

 

●1950年10月時点
195010
・1949年に柏木平~遠野間の改軌が完成しました。この時遠野駅周辺では線路の付け替えが行われています。
・次いで1950年には遠野~足ヶ瀬間の改軌及び足ヶ瀬~陸中大橋間の別線新線が開通し、これにより花巻~釜石間が1067mmでつながって晴れて釜石線となりました。徒歩連絡も解消し、有名な陸中大橋駅付近のΩループ線の誕生です。
・足ヶ瀬~仙人峠間及び索道は廃止されましたが、大橋~釜石の鉱山鉄道は旅客営業は廃止されたものの貨物専用鉄道として存続しました。

 

●1965年4月時点
196504
・その鉱山鉄道がついに廃止され、現在の姿となりました。

 

鉱山鉄道、軽便鉄道に索道、それに買収と改軌という歴史の結果に形成された釜石線、ということを改めて認識しました。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

釜石線の前身である岩手軽便鐡道は当時日本最長の軽便鉄道であった後に改軌され釜石線となった (後に静岡鉄道駿遠線中間部の連絡線開通で最長軽便線の座を譲る事となりました)岩手軽便鐡道の起点新花巻駅で花巻電鐵と共用駅として使用されてました 岩手軽便鐡道が国有化された後も共用駅として存在してましたが釜石西線部分が改軌されて起点を国鉄花巻に変更された後も花巻電鉄は暫く新花巻を起点としてましたが廃止国鉄花巻駅裏起点に変更し廃止迄起点となりました

yyoshikawaさん
花巻電鉄の花巻駅周辺での線路の変遷も興味深いですね。

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