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2020年4月28日 (火)

山田線配線図 その7(陸中山田~浪板)

山田線の第7回目です。

まず陸中山田駅と織笠駅です。
1977年4月(※1)
2122197704r
・陸中山田駅は線名の由来となる駅ですね。上下本線のほかに上下共用の副本線上1が設けられています。

1987年3月(※2)
2122198703r
・陸中山田駅の上1が側線化されてしまいましたが、その代わりに下本から盛岡方に出発できるようになりました。そのような列車が存在したのかどうかはわかりませんが。

2000年7月(※2)
2122200007r
・閉そく方式以外は変化はなさそうです。

 

続いて岩手船越駅と浪板駅です。
1977年4月(※1)
2324197704r
・40年以上前、鉄研の夏合宿の宿泊地は岩手船越駅が最寄りの国民宿舎タブの木荘でした。悲しいことに全く記憶がありません(汗)。

1987年3月(※2)
2324198703r
・変化はありません。

2000年7月(※2)
2324200007r
・浪板駅は浪板海岸駅に改称されました。

 

配線図は
※1印・・・3RT生さん
※2印・・・KASAさん
よりご提供いただきました。
ありがとうございます。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

手元の昭和54年10月1日改正「岩泉線・宮古線・田沢湖線・山田線・釜石線 列車ダイヤ」(盛岡鉄道管理局)をもとに、陸中山田駅の「上1」について検討します。

まず、上1を着発線に指定されている列車を見てみます。
単1621 陸中山田235→宮古320
1624列車 陸中山田630→釜石727
1627列車 釜石1746→陸中山田1840:30秒
       陸中山田1846→宮古1929

単1621列車については、釜石駅の項で述べたとおり、新日鉄釜石製鉄所の夜勤社員のための通勤列車だそうです(Wikipedia山田線の項による)。

1621列車が釜石〜陸中山田間の列車で、客車を陸中山田で解放し機関車だけ単1621列車として宮古へ向かうというダイヤです。
閉塞を併合しているので、宮古駅と打ち合わせて閉塞を確保したのち、23定位、22反位、3R反位として出発していきます。

朝になると、宮古から単1624列車で機関車が宮古から来て、上1で滞泊している客車を連結して、1624列車となって釜石に向かいます。
単1624列車は下本に到着したのち、53定位、51定位で、誘導で5L5R場内信号機の手前で折り返し、51反位、54定位で上1に止まっている客車に連結、一方岩手船越駅と打ち合わせて閉塞を確保し、4R出発信号機反位で出発して行きます。

この2つの列車については、客車を滞泊させるのに本線でなく、副本線を使用する、そのために上1を上下両方向から着発できる設定にしたものと考えられます。

1627列車ですが、こちらは盛岡発釜石行きの646Dと陸中山田で行き違いとなります。
2つの列車の動きを時系列で追ってみます。
1822:30秒 646D 豊間根発
1830:00 1627レ 岩手船越発
1835:00 1627レ 織笠着
1835:30 1627レ 織笠発
1837:00  646D 陸中山田着
1840:30 1627レ 陸中山田着(上1)
1846:00 1627レ 陸中山田発
1852:00  646D 陸中山田発

なぜ、上下本線を使用して行き違いをしないのでしょうか?
陸中山田駅で行き違いとなる列車は、この他に629Dと634D(1020頃)、693列車と1614D(1140頃)、673列車と1638列車(1430頃)、と3回あって、これらは着発線の注記がないので上下本線を使用しての行き違いだと考えられます。

私の推測としては、レール磨きと、ポイントの引き試しのために、1日1回は上1を通る列車を設定したい。
(ダイヤを公表していないといわれる夜中の1621列車は、運転日が不定期で電報手配でウヤになることがある。例えば、工場の休業日など。)

さて、どんなものでしょう?

NZさん
詳しいことは知らないのですが、いわゆるサビ取り列車ということですね。

1985年の岩手船越駅などの写真があったのでアップしてみました。
http://www.go.tvm.ne.jp/~penguin_polar-bear/hobby/rail/85i_funakosi.html

de101061さん
貴重な写真、拝見させていただきました。
ありがとうございます。

子供の頃に早朝の1624列車に乗ったことがあります。
陸中山田へどのように送り込まれていたのかずっと謎でしたがNZさんのおかげで、ようやく知ることが出来ました。
(車掌は陸中山田駅で仮眠をとったのでしょうか?)

あと、上1は貨物列車が旅客列車を先に行かせる場合にも使われていたかもしれません。
当時、上1のホームは3番線と呼ばれていたような気がします。

いつもお世話になります。

ツイッターの方で話題になっていたのですが、山田線の三陸鉄道移管区間に、場内信号機1基1進路に対して遠方信号機が複数ある停車場があるようです。

中継信号機では不都合な理由でもあるのでしょうか。興味深いです。

このページで取り上げていただいた駅では、陸中山田駅の上り方(宮古方)に第5遠方信号機まで、岩手船越駅の上り方(宮古方)に第3遠方信号機まであるようです。

人さまのユーチューブ動画ですが(汗)、前面展望動画でもみることができます。

陸中山田

https://youtu.be/n9e4HjowDgk?t=9113

岩手船越

https://youtu.be/n9e4HjowDgk?t=9657

遠方信号機が、場内信号機の中継信号機なので、中継信号機の中継信号機はどうなんだ、ってことになったようなきがします。
三鉄の運心が、どこかにあれば…

5本もあるのは、見通し距離の関係ですよね。

誤解してたようです

現状:
遠遠遠遠遠場→
に対して、
なぜ
中中中中遠場→
ではないのか、ではなくて、
遠中中中中場→
ではないのか、という疑問ですね。

NZさん、こんばんは。フォローありがとうございます。

たしかに

「遠中中中中場→」

ではないのかというのが最初に湧いた疑問です。

遠方信号機には、速度制限がありますので、中継信号機の場合と違うわけですが、それでも何かもやもやとしたものが残りました。「遠遠遠遠遠場→」というやり方があっただなんて!という感想です(汗)。

まさに三鉄の運心をみてみたいです。

KASAさん、貴重な情報ありがとうございます。

>遠方信号機の速度制限
遠方信号機の現示はこの先の場内信号機の現示を予測させるだけのものだと思っていたのですが、そうではないのですね。中継信号機の場合は予測させるだけのもののようですが。

それにしてもなんで中継信号機ではダメなんでしょうね。

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