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2020年3月11日 (水)

中在家信号場での通票取り扱い

先日の中在家信号場の連動図表の記事で、KASAさんより通票の取り扱いに関する天鉄局の規定の情報をいただきました。ありがとうございます。
大変興味深い内容でしたので、改めて記事にしてみました。

まず、ネット上の中在家信号場の写真をいろいろ眺めてみますと、通票の授受器の配置は以下のようになっていたようです。
Zr
・信号扱所の前にホームが設けられ、これに沿って上下列車用の授受器が並んでいます。これをベースに、列車交換時の通票の動きを見てみたいと思います。
ご紹介いただいた規定では「特急、急行気動車列車以外の停止する気動車列車を除く。」といった表現で、なぜかローカル気動車列車のみが特別扱いされているのですが、とりあえずこの段階ではその理由の詮索はスルーします(汗)。

①ローカル気動車列車以外の下り列車が待避する場合。
Aar  
規定では「折返し3番線に到着の際、受領(受柱なし)し、次の区間の通票は折返し1番線から出発の際、授柱により授与する。」となっています。これに従えば、
1)列車到着前に駅長(もしくはその代行者、以下同じ)が折返3番線の脇で待ち構える。
2)下り待避列車が折返3番線に進入してくる。
3)駅長は列車が停車する前に通票を手渡しで受け取る。
4)駅長は受け取った通票を上り列車用の授器にセットする。
5)対向の上り列車が進入し、通票を上り列車用の受器に入れ、4)の通票を受け取って通過していく。
6)駅長は5)で対向列車が受器に入れた通票を取り出し、下り列車用の授器にセットする。
7)待避列車が折返1番線に向かって後退し、折返1番線から出発の際に6)の通票を受け取る。
といった感じではないかと思うのですが。

②ローカル気動車以外の上り列車が待避する場合。
Bbr  
規定では「折返し1番線に到着の際、受柱により受領し、次の区間の通票は折返し2番線から出発の際、授柱により授与する。」となっています。これに従えば、
1)上り待避列車が進入し、通票を上り列車用の受器に入れる。
2)列車は折返1番線で折り返して折返2番線に停車する。
3)駅長は1)の通票を取り出して下り列車用の授器にセットする。
4)対向の下り列車が進入し、通票を下り列車用の受器に入れ、3)の通票を受け取って通過していく。
5)駅長は4)で受器に入れられた通票を取り出し、上り列車用の授器にセットする。
6)待避列車が折返2番線から出発し、5)の通票を受け取る。
といった感じではないかと思います。

③ローカル気動車列車の下り列車が待避する場合。
Ccr  
規定では「折返し3番線に到着の際受領し、次区間の通票は、折返し3番線から出発の際、授与する。」となっています。これに従えば、
1)列車到着前に駅長が折返3番線の脇で待ち構える。
2)下り待避列車が折返3番線に進入してくる。
3)駅長は列車が停車する前に通票を手渡しで受け取る。
4)駅長は受け取った通票を上り列車用の授器にセットする。
5)対向の上り列車が進入し、通票を上り列車用の受器に入れ、4)の通票を受け取って通過していく。
6)駅長は対向列車が5)で受器に入れた通票を取り出し、折返3番線の車掌に手渡す。
7)待避列車が折返1番線に向かって後退し、折返1番線から出発していく。

④ローカル気動車の上り列車が待避する場合。
Ddr 
規定では「通過線に到着の際受領し、次区間の通票は、折返し2番線から出発の際、授与する。」となっています。これに従えば、
1)上り待避列車が進入し、通票を上り列車用の受器に入れる。
2)列車は折返1番線で折り返して折返2番線に停車する。
3)駅長は1)の通票を取り出して下り列車用の授器にセットする。
4)対向の下り列車が進入し、通票を下り列車用の受器に入れ、3)の通票を受け取って通過していく。
5)駅長は4)で受器に入れられた通票を取り出し、折返2番線の運転士に手渡しする。
6)待避列車が折返2番線から出発する。
といった感じではないかと思います。

ここで疑問点を挙げてみます。
上記①と③では、折返3番線を出発して折返1番線で折り返して湊町方に向かうという点では同じなのですが、規定は①では
「次の区間の通票は折返し1番線から出発の際、授柱により授与する」
となっているにに対し③では
「次区間の通票は、折返し3番線から出発の際、授与する」
と、表現が異なります。これはすなわち、
・①では折返1番線で通票を渡すが③では折返3番線で渡す。
・①では授器を使用するが③では手で渡す。
ということになります。
②と④にも表現の違いがあり、規定は②では
「折返し1番線に到着の際、受柱により受領し、次の区間の通票は折返し2番線から出発の際、授柱により授与する。」
であるのに対し④では
「通過線に到着の際受領し、次区間の通票は、折返し2番線から出発の際、授与する。」
となっています。
「折返し1番線に到着の際」と「通過線に到着の際」の違いが何を意味するのかはよくわからないのですが、出発の際は②では授器を使用するが④では手渡しということになるのでしょうか。
気動車ローカル列車とそれ以外でこのように取り扱い手順を変えなければならない理由は何でしょうか。正直よくわかりません(汗)。

また、③において折返3番線で通票を運転士に手渡そうと思うと、運転士は信号扱所から車止め方面に離れたところにいますので、駅長がそこまで歩いていかなければなりません。これはちょっと現実的ではないような気がします。
そこで私は「全社規定では車掌または適任者が通票授受の中継をすることが許可されているので、ローカル気動車列車の場合は駅長から車掌が受け取り、車内を歩いて運転士に手渡していたのではないか」と想像し、前述のような手順で表現しました。
でもちょっと無理があるような気がします(汗)。駅長が歩くか車掌が歩くかの違いだけですし。まさか運転士が通票を持ってエンド交換しているわけでもないでしょうし・・・。

まとめますと疑問点は以下の2つです。
・ローカル気動車列車だけ通票の取り扱いを変えなければならない理由は何か。
・③で、駅長は通票を誰に渡すのか。

皆様のご見解をお待ちしています。

中在家信号場の線路配線からして、上下列車が待避しているところを列車が通過していくケースもありそうですが、この場合の通票の授受方法は眩暈がしそうなので考えないことにします(汗)。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

中在家での通票授受に関する記事をありがとうございます。

情報が不足していて申し訳ありません。

記事本文「丸4」の

「折返し1番線に到着」と「通過線に到着」の違い

なのですが、規程をみますと、通過線上に気動車列車専用の停止位置目標が建植されていたようで、上り停車気動車列車の場合、通過線上に一旦停止して、その後、駅長の指示で折返し1番線に転線していたようです。

これが「通過線に到着」の意味のようです。

また、この通過線から折返し1番線への転線は、構内運転扱いだったようです。

ただし、この場合も、(上り)場内信号機の扱いは、特例で、「折返し1番線へ到着」の場合と同じで、信号機4を進行現示にしたようです。

以下に規定を抜粋しておきます。

第66条 別表第7

構内運転線路及び区間等

停車場 「中在家」

作業種別 「気動車の回線」

構内運転線路及び区間

「通過線列車停止位置ー折返し1番線」

運転開始時機の指示

「駅長の指示」


第149条 第2項

中在家の上り列車で、通過線着.折返し1番線発のものに対しては、副本線の場内信号機(湊町方ー折返し1番線)に進行信号を現示するものとする。

 まだ精読していないのに恐縮ですが、「ローカル気動車」とは運転士一人乗務の意味でしょうか? でもそれなら走行中の授受はあり得ないし、発車のとき通票の携帯は厳重に確認しますから、発車後に受け取るのはあり得ないし・・・・・・頭痛がしてきました。

タブレット交換につきまして、図解入りの丁寧な解説ありがとうございます。

関西本線のSL黄金時代のダイヤグラムを見てみますと。
貨物など上り勾配になる下りが先着で待避し、下り勾配になる上りが通過になるパターンが多いです。流石に急行列車が待避するパターンは無さそうです。

KASAさん・・・・!!!
ってことは、ひょっとしてローカル気動車列車だけが特別扱いされているのは客扱いをするためということでしょうか?
もちろんそれだけでは説明がつかない部分もあるのですが、何か関係していそう匂いはプンプンしますね。

あくまでも想像ですでけど、
手渡しめんどくさいから
通票搬送装置が付いていたとか?

たまたまJトレのバックナンバー持っていて、
(66号)
清水港線の清水港第一から第二に玉運ぶのは手間かるから、転送装置が付いていて、第一に玉を入れると第二で同じものが取り出せるという疑似転送装置があったの記載があり、ここもしてたのかなと。

ローカル気動車を特別に規定しているのは、客扱いのためではなく、おそらくは運転席に助士がいない一人乗務だからだと思います。
通過が基本の列車は、通過駅での通票授受があるので2人乗務でした。

下り列車の待避方法はCTC化以降は、折返3から折返1に退行して、折返1番線で待避するようになったと思います。

f54560zgさん、 C6217さん、 moni5187さん、 ゆかわあきらさん、北東航21さん、みなさん、こんばんは。

>一人乗務

この観点から規程全体をながめてみたところ、規程最後の方の(汗)、雑則「喚呼応答」のところで、

「駅長と機関士との間の通票等の授受の喚呼応答」

に関する条文において、気動車列車は除く旨が括弧書きされており、気動車列車に関しては別条項で定められておりました。

そして、それを読みますと、気動車列車に関しては一人乗務を前提として規定されておりました。

一方で、気動車列車を除く列車に関して、

「通票等を受け取ったときの機関士と機関助士との間の喚呼応答」

を定めた2項からなる条文では、その第2項で、

「気動車運転士2名乗務する場合」の喚呼応答は、第1項の定めに準じて、気動車運転士相互間で喚呼応答する旨が規定されていました。

このことからの類推になりますが、中在家の通票授受柱の使用に関して、ローカル気動車列車を特別に規定しているのは、当該列車が一人乗務であったからという可能性が高いのではと思いました。

ご教示ありがとうございました。

>f54560zgさん、

小菅一巳さんの写真集をみますと、中在家では客扱いはなかったと書かれていますが、事前に車掌さんに頼んでおけば、中在家で降ろしてもらえた、おおらかな時代もあったようです(汗)。

>moni5187さん、

遅ればせながら、ブログの写真を拝見させていただきました。伊賀上野駅での近鉄電機の写真には、感激いたしました。ありがとうございます。

>管理人さん。

「youtube」で、

2019年の、その地域のもの が出ています が、

気動車内からの映像 では、
「完全に 通過 扱い」で、

いわば、
「使用中の線路=直線 に、
全く使わない線路が、くっついている」形 にも、
             見えています。

「2020年3月14日 の「ダイヤ改正」で、
実際、「信号所」での使命 は終わった」のでは?

>管理人さん

今「youtube」で、

「2019年1月27日 キハ120系
亀山→「中在家信号場」→柘植→」を見ました。

途中の
「中在家信号場」らしきところ に「50」表示、あり、
気動車=キハ120系 は、通過 していきます。

2019年、これが「現状」か と、思われます。

皆様
そっか~、一人乗務の関係ですか。ありがとうございます。
もう一つの疑問、
・③で、駅長は通票を誰に渡すのか。
についてもご存知でしたらお教えください。

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