« 高松運転所配線図 | トップページ | 戸塚配線図 »

2019年9月 6日 (金)

保土ヶ谷配線図

保土谷駅の配線図のご紹介です。

最初は1935年3月。
1935031r 
・海側の旅客線と山側の貨物線の複々線です。東京寄りには旅客線と貨物線とつなぐ豪快な分岐器群があるのですが、旅客線貨物線ともにこれに対応する信号機は設けられていません。非常用の両渡りというのはあまり見かけない気がします。
・貨物線には中線の副本線が設けられています。
・貨物側線が1本、東京方に伸びている。その先は、
1935032r
・こんな風になっています。
・Wikipediaを見ると、
  1931年10月25日に西横浜-平沼橋間の省線の側線を借り入れて営業を開始。
  1933年12月27日に横浜駅に乗り入れ。
と記されており、若干時期はずれるものの、この図は1931年から1933年にかけてのものとするとつじつまが合いますね。

続いて1951年8月。
1951081r
・ 側線の東京方は、
1951082r
・やっぱり横浜駅の手前まで伸びていますが、この時点では単純な国鉄の専用線でしょうか。

続いて1957年3月。
195703r
・大きな変化はありません。

続いて1961年3月。
196103r_20190905201601
・大きな変化はありません。

続いて1967年3月。
196703r_20190905201601
・大きな変化はありません。

続いて1977年10月。
197710r_20190905201601
・大きな変化はありません。

最後に1986年3月。
198603r_20190905201601
・大きな変化が起こっています。
・貨物列車は横浜羽沢経由の新貨物線が開通してそちらを通るようになり、保土谷駅は通らなくなりました。
・貨物線は横須賀線に転用され、東海道線と分離されました。
・東海道線は保土谷駅は通過、停車するのは横須賀線のみでしたので、今までとはホームの位置が変わりました。
・横浜折り返し対応の副本線が設けられていますが、それにしてもご丁寧に機回り線まで付いています。

配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

« 高松運転所配線図 | トップページ | 戸塚配線図 »

コメント

1961年3月の図で
> ・大きな変化はありません。
と書かれていますが、東京方の引上線から「相模鉄道」が分岐しているのは…

 現在の東海道下り線の外側にホームの痕跡らしき物が見えています。ホームだったとすればどういう移り変わりがあったのでしょうか? 当時をご承知の方はせひ説明をお願いします。

いつも興味深く拝見しております。初めてコメントいたします。保土ケ谷駅の歴代配線図にお目にかかり、感激です。
相鉄では『相鉄グループ100年史』をインターネット上で公開しており、
「従来連絡線であった西横浜~保土ヶ谷間(1.0km)の貨物営業の認可を昭和23年7月22日に受けた」(沿革編43ページ)とありますので、この際に相鉄に移管されたと思われます。
また、横浜・西横浜間の複線化はほかの区間よりもやや遅れ、昭和31年8月10日着工、翌年1月18日に使用開始となっています(同58ページ)。この区間では、東海道・横須賀・相鉄の下り線の5線で一部架線柱を共有していて、省線の側線を借り受けた名残りが見られます。

保土ヶ谷駅のホーム移設はよく憶えています。1979年10月から80年9月にかけて行われました。
79年10月1日に貨物線が横浜羽沢経由の新線に移行したのに伴い、保土ヶ谷駅ではまず旧・貨物上り線を仮・旅客上り線に転用し、旧・貨物下り線、旧・旅客上り線を潰して、旅客下り線との間にとても幅広な仮設島式ホームを渡します。次に元の旅客ホーム部分の躯体を取り壊しその部分も仮設化します。そして仮設ホームの板の下では新・横須賀下り線と新・旅客上り線の線路を旅客下り線に寄せた位置に敷設します。これで、もともと旅客上下線の間にあった島式ホーム分のスペースを新旧・貨物上り線(新・横須賀上り線)と新・横須賀下り線の間に移すことができたわけです。その後は新ホームの本設構造にしていき、80年9月30日終電後から10月1日初電前までの間に新・横須賀下り線、新・旅客上り線を覆っていた仮設ホームを撤去。というスリリングな工程でした(なお、この関係で、9月30日大垣発東京行き344M夜行普通列車は、藤沢以東新・貨物線経由で運転されました)。したがって、横須賀(旧・貨物)上り線と旅客下り線の位置は現在も79年以前と変わっていません。

皆様

>相模鉄道
さがみぃさん、情報ありがとうございます。
この辺りはよく知りませんもので(汗)。

>ホームの痕跡
Sommerreiseさん、情報ありがとうございます。
前面展望動画や空中写真を見ていて、ひょっとしたら旧ホームの可能性もある(すなわち旧旅客上り線を新旅客下り線に転用)かと思ったのですが、そうではないんですね。

Sommerreiseさま
  ホーム移設の順序、ありがとうございます。旧駅舎に降りた記憶が1度だけありますので・・・・・。

xj

相鉄東横浜横浜間下り線は国鉄線から借受けて運行してるのは御承知の事です上り線は相鉄独自に引いた線ですそんな関係で相鉄下り線は此の区間架線が国鉄と同じコンパウンドカテナリーです因みに上り線はシンプルカテナリーです 関東の私鉄は関西に比べコンパウンドカテナリーを吊架してる鉄道があまりなかった子供の頃当時何で此の区間がコンパウンドカテナリーなのか不思議でした 然し関東でも探すと意外な所でコンパウンドカテナリーを吊架してる私鉄が有る事にきずいたのです 京急の一部区間東武鉄道の一部区間京成の上野隧道入口押上地下進入区間都交通局淺草線高輪シールドトンネル区間東急東横線小杉自由が丘間目黒線全線田園都市線地下区間大井町線大岡山駅前後相鉄湘南台付近北総鉄道成田アクセス線高速運行(160㎞h運行区間)等結行存在してます

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 高松運転所配線図 | トップページ | 戸塚配線図 »

過去の記事

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ