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2019年3月 1日 (金)

旭・日下・西佐川・吾桑・土佐久礼・影野配線図

t_yosiさんからご提供いただいた四国総局各駅の連動図表のご紹介です。
(一覧表はこちら)
(路線図はこちら)

今回は、
・上下本線が区別されている。
・安全側線はなし。
・連動装置は第2種電子。
・閉そく方式は特殊自動閉そく(電子符号照合式)。
を共通要素とする駅のその1です。

今回の記事では土讃線の駅だけのご紹介で、次回に牟岐線の駅をご紹介する予定ですが、ご紹介する範囲内では第2種電子の駅は特殊自動閉そく(電子符号照合式)の区間にしか存在していません。単線自動とか単線自動(特殊)の区間にはないんです。何か理由があるのでしょうか。なお、特殊自動閉そく(電子符号照合式)の区間には継電連動のなどの駅もあります。

●土讃線 旭駅 1986年11月
90198611r
・CTC区間で第2種連動といったら発条転てつ器しかありえないですよね。
・2Rでは16を解錠せず5Lを鎖錠しています。5Rでは16を解錠しています、この違いは何でしょうか。
・アンテナのような2LWと5RW、それに2つの△Eが電子符号照合式特有の設備なのでしょうか、申し訳ありませんがよく知りません・・・(汗)。

●土讃線 日下駅 1986年11月
93198611r

●土讃線 西佐川駅 1986年11月
94198611r

●土讃線 吾桑駅 1986年11月
96198611r
・出発信号機の鎖錠欄に方向てこが、場内信号機では対向の場内信号機が記載されていませんね。

●土讃線 土佐久礼駅 1986年11月
99198611r

●土讃線 影野駅 1986年11月
100198611r
・△Eの記号がありませんね。

配線図はt_yosiさんよりご提供いただきました。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

こんばんは。
近年の?システムは馴染みがありません・・新鮮な感じもします。通票閉そくをCTC化する際に、電子符号照合式にした区間ですね。もともとスプリングポイントだったので効率よく自動化されたのだと思います。
>5Rで16を解錠
いつもは電磁転轍鎖錠器が定位の密着を確保しているので、いつでも割り出せる訳ではないですね。出発時には解錠しますが、列車がオーバーランして割り出すと、電磁転轍鎖錠器を壊してしまう、のでしょうか。

3RT生さん、「過走余裕距離内の発条転てつ器は解錠しない」というのが一般的なルールのようですね。

f54560zg、3RT生さん、みなさん、こんばんは。

四国シリーズ、非自動区間もでてきて、毎回興味深く拝見しています。ありがとうございます。

私自身、発条転てつ器と連動図表に関して基本的なことがわかっていないようでお恥ずかしいのですが、質問をお許しください。

記事本文の旭駅のところで、「2Rでは16を解錠せず5Lを鎖錠しています。」とあるのは、1番線に列車進入時、(出発信号機5Rが定位ならば)16は割り出し不可を意味するのでしょうか?

割り出し不可だとすれば、2Rの鎖錠欄に、16を記入しないのはなぜなのでしょうか?

こんばんは。
小生の怪しい知識で中途半端なコメントをして申し訳ありません。改めて手元の結線図(第2種継電丙の駅ですが)をみてみました。電磁転てつ鎖錠器は常時定位に鎖錠しているのではなく、場内信号機を反位に扱い、てこリレーが落下した時、鎖錠されるようです。それ以外の時はソレノイドが無励磁となっていますが、出発を引くと解錠を照査して連動制御盤に解錠表示灯が点灯していたので、普段は鎖錠されているものと勘違いしていました。先のコメントは訂正させていただきます。特殊自動閉そく式の結線図ではありませんので、どこか違うかもしれません。
お詳しい方に、ぜひ解説をお願いしたいと思います。
機会があれば、拙ブログで紹介できるかと思いますが、まだ年末からの課題が残っております。どうか気長にお待ちください(汗)。

古書店に行ったら、「鉄道電気読本」(社・日本鉄道電気技術協会 平成9年)という本がならんでたので買ってきました。同書の57ページに「電磁転てつ鎖錠器」の項がありますので抜粋します。

発条転てつ機を使用したポイントで対向鎖錠するために使用する。定位鎖錠で場内信号機の進路を設定したときに通電して内部のソレノイド電磁石を励磁し、発条転てつ機とポイントを接続しているスイッチアジャスターの動作を鎖錠する。出発信号機により出発するときはポイントを割出していくので、内部ソレノイドの励磁を切って割出しのできるようになっている。代用手信号等で出発するときに励磁状態になっていると割出したときにロッド類を壊すことになるので、連動制御盤の解錠てこなどによりソレノイド電源を解放する。

3RTさんが書かれているのと同趣旨だと思います。

上記の「鉄道電気読本」には、特殊自動閉そく装置(電子符号照査方式)の記事も載っています。

駅制御盤の例の図が、2線4進路 発条転てつ器、3線8進路 電気転てつ機 無人駅対応の2パターンが取り上げられていて、制御盤の各てこの機能などが詳しく書かれているのですが、残念ながら△Eについては書かれていません。そればかりか、3線の方では、△Eがなくて、代わりに□Eが使われています。また、駅制御盤の例の写真では、△Eも□Eもありません。
無線式システムの構成という図には、出発信号機の脇に小さな○が書いてあって、それには「乗務員呼出灯」と注がついています。これだとしても、駅が乗務員を呼び出すのか、乗務員が駅を呼び出すのかわかりませんね。

f54560zgさん、みなさん、こんばんは。
調べてみますと、電子閉そく装置の駅装置はA,B,Cの各形式があるそうで、今回ご紹介の駅はA形(電子閉そく装置が連動機能を受け持ち、発条転てつ器のみの駅用)ですね。電子閉そくでは線路閉鎖てこを現地に設けることを基本していて、配線略図の△Eは線路閉鎖操作盤、□Eは入換制御盤です。入換制御盤を設置した場合は、同一盤面に線閉てこも設けてあるそうです。そういえば、戸狩野沢温泉 2018/8/7の記事に入換制御盤らしい画像がありましたね。□Eは、今後ご紹介いただく駅に登場するものと思います。
続編に期待しております。

3RT さん

重要な情報をありがとうございます。
これで△Eの謎が解消しましたね。

前述の本には、入換制御盤と線路閉鎖操作盤の図と解説が載っています。が、駅制御盤の盤面との対応が書かれてなかったのでした。

部屋の中をやさがしして、昔の運転資料集とか、連動図表の解説とかを見つけ出しました。

皆様
話が後戻りしてしまうかもしれませんが、発条転てつ器に関する個人的な認識を。
発条転てつ器には3つの状態があって、たとえば旭駅の11号を例にとれば、
①定位に鎖錠されている状態
→2Rを反位にした時の状態。割り出しは不可
②解錠されている状態
→2Lを反位にした時の状態。割り出し可。定位方向に開通しているが2Rは引けない。
③鎖錠も解錠もされていない状態
→2Rや2Lが定位の時の状態。割り出し可。定位方向に開通しており、2Rを引ける。
あくまで個人的理解です。合っているでしょうか?

□Eについてはもうじき登場します(笑)。従来の閉そく方式での鎖錠スイッチに相当するものでしょうか?

f54560zg さん、こんばんは。
小生が考えますには、
〉①定位に鎖錠されている状態
→2Rを反位にした時の状態。割り出しは不可
はい。
電磁転てつ鎖錠器のソレノイド(11M?)は励磁され、11号は定位に鎖錠されている状態です。

②解錠されている状態
→2Lを反位にした時の状態。割り出し可。定位方向に開通しているが2Rは引けない。

電磁転てつ鎖錠器のソレノイドは非励磁で、解錠状態(11Mの落下)を照査した上で2Lは進行現示になります。
先端軌条は定位側ですが割り出し可能。

③鎖錠も解錠もされていない状態
→2Rや2Lが定位の時の状態。割り出し可。定位方向に開通しており、2Rを引ける。

解錠されてはいますが、照査はしていません。もし鎖錠片がかかったままだと、割り出すと電磁転てつ鎖錠器が壊れますね(汗)
2Rを引くと、てこリレーがこう上して?(リレーは電子連動にはないですね)ソレノイドが励磁し鎖錠され、これを照査し最終的に2Rは進行を指示する信号を現示します。

なお、線路閉鎖てこ61Rを扱うと11号は解錠され、手動で転換できますね(重いとは思います)。

といった感じです。
□Eの入換制御盤を設けた鎖錠てこ方式は鎖錠スイッチ方式に代わるもので、鎖錠てこに進路鎖錠が付加されます。

皆さま、ご教示ありがとうございました。

特に、3RT生さんのコメントにある「解錠されてはいますが、照査はしていません。」という状態については、全く初めてでした。

伊予長浜駅の場合との違いに興味が惹かれます。

乗務員呼出灯につきまして

>駅が乗務員を呼び出すのか、乗務員が駅を呼び出すのかわかりませんね。

四国の事例ではありませんが、加古川線では平成の初めころに電子閉塞化されました。これに伴い、駅の無人化や日勤勤務化が進みました。
当時はまだ列車無線もなかったようですので指令とのやりとりは鉄道電話が頼りで、乗務員呼出灯が付けられたようです。CTC化され列車無線もある現在ではどうなっているかは分かりませんが。

3RT生さん
>入換制御盤
ご説明ありがとうございます。個人的には進路鎖錠がナゾです。

KASAさん
発条転てつ器の鎖錠について考えていたら、いろいろわからないことが出てきてしまいました(汗)。一度整理したいと思います。

すみもとさん
列車無線がない時代は運転手さんにとっては電話が命綱ですね。

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