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2019年3月 6日 (水)

向井原・伊予上灘・伊予長浜・伊予白滝・伊予若宮(信)配線図

t_yosiさんからご提供いただいた四国総局各駅の連動図表のご紹介です。
(一覧表はこちら)
(路線図はこちら)

今回は、新線の開通により優等列車の走らなくなった向井原駅~伊予若宮信号場間の海岸線の駅をまとめてご紹介します。

この区間は非自動区間が残り、今までご紹介してきた駅とは一風変わった状況になっています。

●予讃線 向井原駅 1986年3月
000198603r
・分岐駅ではありますが、ホームは1面1線だけのコンパクトな駅です。
・伊予上灘方にはOT/CTの軌道回路が設けられており、「連査閉そくか?」とも思ったのですが、閉そくてこではなく方向てこであったり、この後ご紹介する伊予上灘駅には構内に軌道回路が設けられてることなどから、特殊自動閉そく(軌道回路検知式)であろうと思います。
・場内信号機は出発信号機の先引きが条件になっています。異常時で通過列車を停車させたい場合はどうするんでしょう。

●予讃線 伊予上灘駅 1986年3月
62198603r
・宇和島方には方向てこも設けられておらず、通票閉そく式であることがわかります。3RT生さんのおっしゃる、「自動閉そく区間から分岐する、1区間だけ通票を持たない区間」が当てはまると思います。

●予讃線 伊予長浜駅 1986年3月
63198603r
・通票閉そくに第2種機械丙、それに腕木信号機という組み合わせで一気にローカルムード満点になりましたね。
・上下本線を分ける分岐器は発条転てつ器です。従って上り列車が待避線に入る場合は発条転てつ器を転換する必要があります。ちょっと変わっています。
・3や5、6では発条転てつ器を解錠しないことになっているのも不思議。この関係で信号機相互間の鎖錠がやたらいっぱい設けられていますね。
・通過信号機は設備されていません。もともとはあったと思うのですが、新線開業と同時に廃止されたのでしょうか。

●予讃線 伊予白滝駅 1986年3月
64198603r
・通票閉そく式はここまでです。この先は特殊自動閉そく(軌道回路検知式)になります。

●予讃線 伊予若宮信号場 1986年3月
999198603r
・配線的には向井原駅と同じですが、ホームがないため出発信号機は設けられていません(場内信号機が出発信号機を兼ねています)。
・宇和島方は軌道回路は設けられているものの遠方信号機が建植されています。すなわち単線自動閉そくは伊予若宮信号場までのようですね。

配線図はt_yosiさんよりご提供いただきました。

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コメント

こんばんは。今回も懐かしい区間をありがとうございます。
内山線の開通までは当然通票閉そく区間でした。伊予市の次は三秋(信)、伊予上灘、下灘、喜多灘、伊予長浜、伊予白滝、五郎と通票を交換して進んでいました。
伊予長浜には滞泊する客車列車があったと思って調べますと、当駅で折り返す運用ではなく下りは八幡浜まで行って626レで折り返し、23:05伊予長浜3番線着。翌日の6:23に622レとして伊予北条に向かっていました。
当時は本屋前の1番線が上下本線で、交換や退避のない列車は1番線に発着し、特急や夜間の貨物は通過していましたので、通過信号機も含めてあと4本信号てこがあったのだと思います。残念ながら、スプリングポイントだったのかは覚えていません。

3RT生さん
休日運休ながら伊予長浜始発の632Dという列車もあったみたいですね。発条になったのはこれらがなくなった後の話でしょうか。ただこの頃の時代でもまだ発条転てつ器って新設されていたのでしょうか。ちょっと古い設備のような気がするものですから。

こんばんは。
始発の632Dですが滞泊する運用ではないですね。早朝1番線から発車の601D (急行うわじま1号)から切り落とされた車両が、そのまま1番線から発車したのだと思います。気動車運用表の持ち合わせがなく確認しておりません・・

何年か前に、一度だけ伊予長浜駅に降り立ったことがあります。
駅のすぐ目の前で旧道と国道が合流していたのが珍しかったのですが、古くは駅の移転や専用線の存在など興味深い駅ですね。
3RT生さんのおっしゃる滞泊列車。
DE10型だったのでしょうか?。
また、機関車は駅に駐泊していたのでしょうか?。
かなり興味を惹かれました。
632Dですが、うわじま1号で検索すると、横丁の名探偵さんのサイト内で1978年の夜行列車に急行うわじま1号の編成表があり、キニを挟んでキハ17とキハ20が2両が後部に繋がっており、この3両が宛てがわれたのでしょうか、非常に興味深いコメント、ありがとうございます。

E10さん
確かにそれらしい怪しげな編成ですね。

伊予若宮信号場付近の少し古い航空写真を見ると、内子線は五郎駅に繋がっていて、路盤がデルタ状になっていますね。
昔は内子線の物流が伊予長浜方面を目指していたからか、今回の記事が無ければ、なかなか認識出来ていなかったところです。
転勤して来た職場の先輩と飲んでいたら、愛媛県出身と言うので、当てずっぽうに、「伊予大洲?」と聞くと、「近い!」「五郎?」「そおっ!五郎!」五郎の地名を知っているのを不思議がられたのですが、鉄道趣味のメリットに、各地の町村単位の地名でも知っている場所があることでしょうか。
五郎駅、さすがに転車台は未設置だったものの、それなりの設備が有ったようで、(本屋反対側の側線外側?)SL時代の的確な資料が有れば良いのですが。
伊予長浜駅と伊予上灘駅の間に、NHKのドキュメント72で何度も再放送されたりして、今や国際的にも有名な下灘駅が有るのですが、まだ今のようなブームになる前に何かで下灘駅は『海にいちばん近い駅』と聞いていて、どんな駅なんだろうと大きな期待を寄せ初めて下灘駅を見た時、「騙された!」と感じると共に、自身の浅はかさと世間知らず教養の無さに遣り切れない思いに包まれたのを覚えています。
世の中には、商用のキャッチコピーが存在していたのでした。
ただ、駅や列車と海に沈む夕陽や夕焼けを組み合わせた情景と、地元の方がボランティアで下灘駅の案内や管理をされているのには素晴らしいものがあります。

下灘駅の位置を誤記してしまい申し訳ございません。相変わらず失敗の教訓を活かせないままで恥ずかしい限りです。
ちょっと鉄路から道路の話になるのですが、下灘駅の駅前を通る道幅の狭い旧道なのですが、予讃本線を旅していると、かなり鉄路と並走している旧道部分が見受けられます。
個人的には、在来線とかで、あちこち旅をしてると車窓から気になる風景でもあり、廃線や廃道とか脚光を浴びているのに、旧道分野は、まだまだ注目されておらず、現今の道路地図帳に、せめて昭和40年代くらいまでの旧道や鉄道路線を上手く重ねた地図帳とか有れば、鉄道貨物衰退前の物流の様子とかが窺え面白そうなのですが。

E10さん、皆さんこんばんは。
小生が当地を訪れていた1980年代には、今のような立派な新道はまだ半分くらいしかなく、潮風で錆びたガードレールの1車線道が、鉄道を所々で横断しながら続いておりました。串の高い鉄橋は海を背景にした絶景ポイントでしたが、既に新道の橋が直下にありましたね。この頃使っていた地形図は捨てられません。
各駅の駅前は旧道沿いの所が多いですが、数年前に夕暮れどきの下灘で下車しますと駅構内には数十人のカメラの砲列が敷かれ、駅前の旧道は路上駐車のクルマがズラリ・・
なんだかな〜という気分で、ホームに残った信号てこの跡を観察して次の列車で退散しました。乗降したのは結局、小生ども二人だけでした。
伊予長浜の駅前旅館に泊まったような記憶があるのですが、記録が残っていません。滞泊の客車はDE10牽引でしたが、翌朝まで3番線に止まったままだったのではないかと思います。

E10さん、3RT生さん
>転勤して来た職場の先輩
性別が気になります。
>鉄道趣味のメリット
そうですよね、日本の地理には詳しくなりますね。ただ駅のない市町村はさっぱりですが。
>旧道
面白い発想ですね。待望のバイパスもあれば「何で?」というバイパスもありますし。
>DE10
このあたり、客車列車が似合いそうですね。

3RT生さん、現場を踏まれたお話し、ありがとうございます。
短い文面にも、国鉄時代(連絡船の頃)に精魂込めて四国の鉄道へ通われたことが伝わって来ます。
趣味的には敬遠されがちな場所ですけど、四国の鉄道、かなり魅力的ですよね。
下灘駅に限らず有名になったら現地は混乱。心境複雑になります。
下灘駅の魅力は、下り線を有していた頃だったろうと思っています。

駅のない市町村はさっぱりに加えて、時刻表の路線図から覚えると、位置関係に大きなズレが出て、認識がいつまでも直らないままです。
職場の先輩は5歳ほど上の男性ですが、ハラスメントの概念が薄かった当時でも、普段は沈着冷静で能力の有る方で、飲むと社内業務の理不尽さや不条理な事を話してくれる良き先輩でした。
一度、私が、例えるならボヤ騒ぎを起こし大火事になるところを、火消し役に回って下さり、窮地を助けていただいた事も有りました。
先輩と同じ事業部に居た期間は短かったのですが、今回も記事のおかげで懐かしい出来事を思い出すことができ感謝いたします。


E10さん
妙な勘繰りをしてしまい、大変失礼しました(汗)。

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