土佐佐賀・吉野生・近永・卯之町配線図
t_yosiさんからご提供いただいた四国総局各駅の連動図表のご紹介です。
(一覧表はこちら)
(路線図はこちら)
今回は、
・上下本線が区別されてはいるが、逆方向の進入・進出も一部で可能。
・安全側線はなし。
・連動装置は第1種継電、進路てこ式? 単独てこ式?
・閉そく方式は単線自動閉そく(特殊)。
を共通要素とする駅です。
●中村線 土佐佐賀駅 1978年3月
・前回の記事でも書きました通り、中村線では駅間が複数の軌道回路で構成されています。
・上り本線には下り列車の到着が可能です。但し下り方への出発はできませんので折り返し用でしょうか。
・対向となる進路の202Lと203Rはてこを共用していないためてこ相互間に鎖錠を設けています。202Lを203Lにしたほうが良かったのではないかと思うのですが・・・。
●予土線 吉野生駅 1974年3月
・読み方は「よしのぶ」です。
・予土線も同様に駅間の軌道回路が複数に分割されています。
・土佐佐賀駅とは逆で、下り本線には上り列車の到着が可能ですが下り本線から上り方への出発はできません。
・対向となる進路の404Lと404Rはてこが共用されている点も土佐佐賀駅とは正反対ですね。
●予土線 近永駅 1974年3月
・下り本線には上り列車、上り本線には下り列車の到着が可能です。上り本線からは下り方への出発が可能ですが下り本線からは上り方への出発はできません。微妙です。
●予讃線 卯之町駅 1986年2月
・ここは上下本線の他に上下共用の副本線が設けられていますので、今までの駅とはちょっと違いますね(汗)。
・分岐器13と14の配置が豊永駅と似ていますが、こちらは安側がないので5Lや5Rの鎖錠条件に14の鎖錠は入っていません。
配線図はt_yosiさんよりご提供いただきました。
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軌道回路の分割は使用電圧が低いからだと聞いています。抵抗の大きい鉄レールなので長い軌道回路では終端でリレーが動作しなくなります。
電圧を低くするのは安全のためで、踏切では通行者がレールを踏むからです。人がハダシで歩く可能性もあります。現行の電圧でも蹄鉄を着けた馬は感電してびっくりするそうです。
投稿: c6217 | 2019年2月28日 (木) 22時26分
片方だけから折り返しができる駅について
土佐佐賀は、かつては中村線の終点だった駅。高知の方からの輸送が一区切りつくところなのではないでしょうか。
予土線の北宇和島から江川崎までは、かつての宇和島線。宇和島から江川崎に向かって輸送量が漸減する構造だと思われます。なので、宇和島から、近永、吉野生までの区間列車が設定できるように、片方だけ折り返しができる配線なのだと思います。
投稿: NZ | 2019年2月28日 (木) 22時59分
C6217さん、普段はほとんど意識しませんが、レールには電圧がかかっているんですね。踏切部分でもかかっているのでしょうか。
NZさん
実際に折り返し列車って設定されているのでしょうか。
投稿: f54560zg | 2019年3月 2日 (土) 15時43分
f54560zg さん
予土線の、宇和島〜近永間の区間列車は設定されてますね。
都市の地下鉄などで、数駅おきに非常渡り線が設置されているようなもので、折り返し設備を残してあるのかなと思います。
投稿: NZ | 2019年3月 2日 (土) 16時38分
NZさん、そうですね、仮に定期列車が設定されていなくとも異常時対策として設備されているのかも。
投稿: f54560zg | 2019年3月 3日 (日) 17時16分
f54560zgさん、こんばんは。
土佐佐賀ー浮鞭間の長大軌道回路について参考になるところがありまして、勝手ながら拙ブログからリンクさせていただきました(年末の課題の続きですが、まだ終わりません・・)またご笑覧いただければ幸いです。
投稿: 3RT生 | 2019年3月11日 (月) 00時03分
3RT生さん
情報をありがとうございます。
じっくりと拝見させていただきますね。
投稿: f54560zg | 2019年3月17日 (日) 14時17分