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2018年8月10日 (金)

入換標識と入換信号機

入換標識と入換信号機。その外見に関するあれこれです。

まずはこの写真。
19800405e19
1980年4月5日、美濃太田駅です。
中央にあるのは言うまでもなく入換標識です。

もう一枚。
P1060829
2012年9月26日、品川駅です。
これも入換標識です。灯器にてこ番号が書かれています(たぶん233R?)。

ご承知とは思いますが、入換標識を記号で表すとこうなります。
W_7

次にこの写真。
P1140052_2
2017年5月2日、飯田駅です。

もう1枚。
P1010354
2009年5月9日、大曲駅です。

これらはいったい何でしょう。入換信号機識別標識が設けられていますので入換信号機であることは間違いないんです。
問題は、入換信号機と入換標識との共用なのか、それとも単独の入換信号機なのか、つまり、
W_2

なのか、
W_8

なのかが見た目だけではわからないってことですね。

そこでこの写真。
P1100213
2015年10月24日、糸魚川駅です。
灯器に2つの番号が書かれています。おそらく一方(118R)は入換信号機、他方(143R)は入換標識のてこ番号と思われます。
すなわちこれは入信と入標の共用だと思うんです。

もう1枚。
P1080290
2014年5月2日、中津川駅です。
書かれている場所は違いますが、同様に2つの番号が書かれています。

このように2つのてこ番号が表記されていれば入換信号機と入換標識の共用であろうと見当がつきます。
つまりコレです。
W_4

一方では、
19790711a02
1979年7月11日、松戸駅です。
灯器に書かれている番号は1つだけです。

P1090420
2015年7月11日、東仙台信号場です。
やはり書かれている番号は1つだけ。
(38LZは誘導信号機です。)

すなわち識別標識が設けられていて番号が1つしか書かれていない場合は入換標識との共用ではなく、専用の入換信号機と思われます。
コレですね。

W_6

外見から入換信号機と入換標識との共用なのか、それとも単独の入換信号機なのかを見分けるのはなかなか難しいと思いますが、もし、人生において万が一、これを見分けなければならないような緊急事態に遭遇したときは、このような表記は大変便利かと思います。

なお、以上で述べたことは全て進路選別式の場合に限られます。
進路てこ式になると話は変わってきます。

たとえばこの写真。
P1050530r
2012年6月2日、天浜線の掛川駅です。
識別標識がありませんので、これは入標です。にもかかわらず灯器には「3L/4L」という2つの番号が???

先の方に見える出発信号機のあたりはどうなっているかというと、
P1050526r
1番線(左)の入換標識には「3R」、2番線(右)には「4R」と書かれています。

ということは、
・この駅は進路てこ式であると思われ、
・入標のてこ3は、
  R側反位で1番線→本線
  L側反位で本線→1番線
 の進路開通を行う。
・入標のてこ4は
  R側反位で2番線→本線
  L側反位で本線→2番線
 の進路開通を行う。
のではないかと思います。
3L・4Lという2つの入換標識を並べて設置するのではなく、進路(線路)表示機を設けることで1基での共用としたために、結果として入換標識であるにもかかわらず灯器に2つの番号が書かれているようです。

もう一例。
P1150873
2018年8月7日、飯山駅です。
入換標識に43L、44Lという2つの番号が書かれています。

対向となる進路の入換標識は
P1150882
45Rと

P1150881r
46Rです。
この場合は両引きとせずに片引きてこ4本としているようです。

もし進路てこ式で入標と入信を共用するとややこしいことになりそうですね。

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コメント

こんにちは。これだけ連続して拝見すると壮観です。
松戸駅の識別標識の番号「33RZK」の表記、結線図などを見ないとわからない番号が新鮮です。Zが付いていると誘導信号機みたいですが、主体の入換信号機の番号と同じなので区別することができますね。
人生の分かれ目?には、気をつけて確認したいと思います(汗)
機械式の入換信号機と入換標識の区別も、入信の機構を入標に転用したケースもあり、難しいですね。

JRでも、地域によって、番号が書かれていたり、いなかったり、 書かれていても正面だったり横だったりと様々なのが面白いですね。

入信、入標共用か、入信専用かは、たしかに紛らわしいですよね。

進路選別式か進路てこ式かという点、興味深かったです。

入換標識の進路(線路)表示機の表示は、関係する転てつ器の定反位によって制御されると思っていたので、進路てこ式の場合、てこ2本で制御するということもあるのだなと、勉強になりました。ありがとうございます。

こんにちは。
私は民鉄沿線に住んでいるので入換信号機識別標識を設けていない入換信号機を当たり前のように見ており、信号機と標識の共用というものがいまいちピンときません。
京急の神奈川新町駅や金沢文庫駅などでは、入換信号機と入換標識の使用する箇所が車両停止標識でしっかりと区切られており、標識の区間も携帯型無線機を使用して構内運転士が単独で運転しています。よく目にする入換標識に対する解説は、運転士による単独運転はできず操車係員による添乗が必要、と書かれていますが、どの会社にも当てはまるものではないようですね。
ところで、入換が可能な駅で入換標識だけを設け、引上げ線はなく本線路を使用して入れ換える構造の駅では、本線路に入換標識の限界地点を示すものがないですね。信号機であれば車両停止標識なのですが。

3RT生さん、機械式は実物を見る機会も少なく、ナゾが多いですね。万が一の時は十分ご注意下さいませ(笑)。

KASAさん、進路が3以上あるとてこ数も3以上となることになるわけですが、今のところ見たことはありません(汗)。

十兵衛さん、
>操車係員による添乗
例外もあるかもしれませんが、一般的には入換標識の場合は操車担当さんから運転士さんへの「誘導(進めとか止まれとかの指示)」が必要なのであって、この指示が伝わるのであれば必ずしも「添乗」しなければならないことはありません。結局のところ運転するのは運転士さんであって、操車担当さんが運転するわけではありませんので。
>本線路の入換標識の限界地点
上記の通り操車担当さんが誘導しますので、車両停止標識のような、運転士さんが確認しなければならない標識は設けられていません。そういう意味では操車担当さんが限界地点を認識しているということになるのだと思います。

ありがとうございました。
入換標識による運転の境界は二人の目で確認するという意味でも必要がないと言えますね。

十兵衛さん、f54560zgさん

停車場の内外の境界は、原則として
複線区間の場合は、最外方の場内信号機内方~反対線路の最外方の場内信号機内方まで
単線区間の場合は、上下両方向の最外方の場内信号機内方
となっていますので、本線引上げの入換の限界地点は、停車場の境界点となります。

引上げ両数などの都合でこの境界を超えて入換を行う場合は、限界地点に車両停止標識を設置して対応しています。
車両停止標識は「車両に対して停止する限界を示すもの」ですので、運転士だけでなく操車や信号の担当者にも関わる標識なのです。


名無しさん
情報ありがとうございます。操車担当さんも車両停止標識を意識しながら誘導するわけですね。

>境界を超えて入換を行う場合
単線区間で境界(=場内信号機)を超えて入換を行うとなると、閉そくの関係もあってややこしそうです。通常行われることってあるのでしょうか。
停車場の境界の外に車両停止標識が設けられている例は、個人的には見たことがありません・・・。

場内の内方に車両停止標識や停止目標が
あるのは結構見掛けますけど
外方はやはり無いですねぇ。

入換標識についてはその前後の
列車を担当してきた車掌が誘導係員を
兼ねる場合もあって面白いところです。

伊26さん
よく見かけるのは場内信号機とほぼ同じ位置に車両停止標識が設けられているケースですね。

御返事有り難うございます。
機関車の入換は貨物駅に行けば頻繁に
見られるのですが、
電車・気動車の入換(狭義)はなかなか見る機会がありませんねぇ。

誘導合図をフライキ・カンテラで行うか
入換無線・乗務員無線を使うかという指定って
あるのでしょうか?

2018/8/13への補足
 一人に運転士兼操車担当の職名を持たせた例がありました。公然と両方の仕事を出来ます。

また忘れました。上記はC6217です。

伊26さん
電車は難しそうですね。気動車ですと車両基地で連結・開放が行われそうですが、それほど頻繁ではないのでしょうか。
ただ、個人的な経験ですが、気動車の入換って、操車担当さんが運転台に入るんですよね。ですので一見すると誘導されているようには見えないかも。
誘導の方法もナゾですね。いまだにフライキが使用されているのはちょっと首をかしげたくなるのですが。

C6217さん
その場合はさすがに連結や開放はないですよね。構内運転の代用的なものでしょうか。
Microsoft Edgeを使うと名前が空欄になってしまいますね。Internet Explorerだと名前が残るようです。

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