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2018年6月24日 (日)

操車場という名の停車場 その4

操車場という名の停車場のご紹介、その4回目、最終回です。

19.吹田操車場
・1923/6/1   吹田操車場開設
・1984/2/1   吹田信号場に改称
・2013/3/16  吹田貨物ターミナルに改称

超有名な大規模操車場ですね。ヤード系輸送の廃止によりサクッと信号場に名を変えました。
神戸寄りにアサヒビールの専用線がありましたので、「じゃあ、操駅じゃないの?」と思ったのですが、貨物営業は吹田駅の管轄のようです。
しかしながら専用線貨物を取り扱うという、ルール無視(?)の操車場も実際には存在しており(岡山操や竜華操など)、このあたりはややこしいです(汗)。
近年梅田駅の業務の一部を移管して貨物ターミナルになりましたが、隣には大阪貨物ターミナルという貨物駅があり、ちょっと微妙な位置関係のような気がします。

20.宮原操車場
・1918/8/1   宮原聯絡所開設
・1922/4/1   宮原信号場に改称
・1933/9/1   宮原操車場に改称

唯一の客車操車場で、また現在でも操車場を名乗る数少ない停車場です。
多くの旅客車両基地は付近にある旅客駅の構内の扱いになっていますが、宮原の場合は付近にそのような旅客駅がないため、独立した操車場になったのではないかと思っています。

21.東灘操車場
・1910/10/1  貨物駅としての灘駅開設
・1917/12/1  旅客駅としての灘駅開設に伴い、東灘駅に改称
・1972/10/1  東灘操車場に改称
・1981/4/1   東灘信号場に改称
・2016/3/26  新設の摩耶駅に統合

神戸臨港貨物線の分岐点に設けられた操車場です。
臨港貨物線の廃止により操車機能も分岐点としての役割も不要になりましたが退避設備は残り、さらには旅客駅が新設されてその一部になっています。

22.竜華操車場
・1938/10/1  竜華操車場開設
・1986/11/1  竜華信号場に改称
・1997/7/28  廃止

操車場機能が不要になった後も分岐点として信号場を名乗っていましたが、これを久宝寺駅に移管して廃止となったようです。

23.和歌山操駅
・1968/9/1   和歌山操駅開設
・1986/11/1  廃止

比較的遅い時期に開設された操車場です。
16年後にひっそりと姿を消しており、最も地味な操車場だったかもしれません。

24.岡山操車場
・1945/5/1   岡山操車場開設
・1969/10/1  隣接地に貨物駅として西岡山駅開設
・1984/2/1   輸送基地に指定
・1986/11/1  輸送基地廃止
・1990/3/10  岡山操車場を西岡山駅に統合
・2016/3/26  岡山貨物ターミナルに改称

長岡操車場と同じように、隣接する貨物駅に統合されたパターンですね。

25.小森江操車場
・1930/4/1   小森江操車場開設
・1942/4/1   門司駅に統合

ナゾの操車場です。
連絡線に積み込む貨車の中継地点として設けられた操車場のようです。門司駅に統合されたとありますが、関門トンネルの開通による、実質的な廃止なのかもしれません。
すなわち関門間における貨車航送の歴史そのもののような気がします。

26.折尾操車場
・1952/2/1   折尾操車場開設
・1961/5/1   東折尾駅に改称
・1984/2/1   東折尾信号場に改称

ここもナゾの操車場です。
おそらく炭鉱地帯からの石炭車の集配用の基地であったような気がするのですが、どうも信号場として現存しているらしいんです。陣原駅との関係もあり、いったいどこが東折尾信号場なのか、恥ずかしながらよく理解できていません(汗)。

以上が停車場変遷大事典の中から見つけた、26の「操車場」です。
ただ、停車場変遷大事典は1998年7月31日までの記録となっておりますので、その後にも変化は発生していると思われます。
Wikipediaから見つけたものとしては以下があります。

27.千早操車場
・2003/7/7   千早操車場開設

福岡貨物ターミナルへの貨物支線の分岐点のようですが、なぜ信号場でないのかが「?」ですね。

また、KASAさんからいただいた情報の通り、以下の6か所は書類上は駅の一部とされていながら、実質的には独立した操車場として扱われていたようです。
28.東大宮操車場
29.亀山操車場
30.姫路操車場
31.門司操車場
32.戸畑西部操車場
33.香椎西部操車場

以上、書類上で「操車場」と名付けられた停車場をご紹介してきましたが、このシリーズの1回目に記しました通り組成作業が行われるのは操車場だけではなく、一般の駅でも行われます。
たとえば1975年10月時点で本社指定貨車ヤードとして扱われていた停車場は全部で31か所あるのですが、そのうち書類上は一般の駅であったものとしては

五稜郭、長町、直江津、いわき貨物、沼津稲沢、米原、梅小路、高松、東広島、鳥栖、熊本

があります。
「操車場」と名付けられたものと名付けられなかったものとの違いは何とも難しい世界です(汗)。

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コメント

21. 東灘操車場について  旅客駅が「灘」として開業したとき「東灘」と改称されましたが、地元では不満がくすぶっていました。
 なぜなら所在地は東灘区ではなく灘区なのに「東灘」と称するのは位置を誤認する原因になるからです。旅客駅を開業してそのまま東灘を名乗ったら混乱は間違いありません。
 現実は「摩耶」となったので問題は解消しました。地元の知恵でしょうか。
 なお、同じような例は品川駅と品川区でもありますね。

記事をありがとうございます。

一口に操車場といってもなかなか難しいものですね。

>組成作業が行われるのは操車場だけではなく、
>一般の駅でも行われます。

配線図をみていると、「仕訳線」と名のついた特徴的な線路郡がありますよね。

私としては、五稜郭、長町、米原などは、「操車場」のイメージが強かったのですが、意外な感じがありました。

新鶴見操車場にも、三菱重工の専用線がありました。
末期にはトキが1~2輌、思い出したように出入りするだけになり、駅報の扱い車数の欄に0と記載される日が多くなりました。
上り出発線から分岐するごく短いものでしたが、道路を横断して大工場の中にに消えてゆく線路はいかにもの雰囲気がありました。
配線上、発送貨車は上り出発線を延々と逆走するしかないように見えるのが謎です。

C6217さん、京急の北品川駅はさらにややこしいですね。
KASAさん、こういうことはいったい誰が決めるのでしょうか(笑)。
刻苦七十年さん、そうですよね、「本当?」って思ってしまうような分岐の仕方ですね。

以前、このブログの陣原や黒崎の記事で書いておられたと思いますが、鹿児島本線・筑豊短絡線と鹿児島本線(旅客・貨物)の振り分けのために東折尾信号場として残り続けたのでしょうね。
ただ今は陣原駅もありますし、東折尾があった付近(wikipedia情報だと300m東)には特段の設備が残っている様子もありませんし、陣原駅開業時にその役目を終えたと考えるのが妥当ではないでしょうか?

mc115さん、そうですよね、書類上の扱いはともかくとして、実態としては機能していないですよね。

吹田操車場
阪急の新車搬入、駅ではなく操車場が着駅扱いだったような気がします。
(古い事で車票もうろ覚えですがビール工場は吹田だけど車両は吹田操だったような…)

抑々高輪の地に品川駅を設けた頃は品川区は存在してませんでした 1872年5月に横浜品川間係開業した時は品川宿の北側に仮駅を設けました丁度現在の品川区と港区の境辺りでした 鉄道開業以前品川宿の有る辺りは武蔵の国荏原郡(ごおり)と言われてました当時江戸の町は大木戸辺りが南限でした其の後明治になり品川県が発足しましたが直ぐ東京府に編入されました 高輪の地に品川駅を設けたのは江戸時代から有名であった品川宿を駅名にした駅開業ものです其の後府下であった地域を区に昇格し現在の状況になったのです
其の後京浜電軌が八ッ山橋の袂迄開通した時品川駅を設けました 此の辺りからややこしい事になりました 品川宿の北に駅を設けていたので駅名を北品川駅に変更した 東京市電が八ッ山橋を渡り京浜電軌と相互直通する形で京浜電軌が品川駅前に高輪駅を設けました其の後市電との相互直通を止め高架で品川駅に乗り入れました 此処から京浜急行の普通列車に乗車すると南下した筈なのに次ぎの駅が何故か北品川駅という冗談見たいな事となりました 因みに目黒駅は目黒区で無く品川区にある 目黒区と世田谷区にはJRの駅は有りません

で。さん、情報ありがとうございます。
停車場変遷大事典を見直してみましたが、吹田操にも専用線貨物取り扱いの記載がありましたので、おっしゃる通りかもしれません。
yyoshikawaさん
歴史をしらないと品川駅は語れませんね。ありがとうございます。

スミマセン、上のコメントは私です。

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