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2018年5月 5日 (土)

小運転線 その4

『隣り合う2停車場間に、主たる本線以外に併設された線路(主に本線)』ネタのその4です。

4)東仙台駅~東仙台信号場
20150711

2007092317
東仙台駅~東仙台信号場間には東北線の複線の他に単線の本線が設けられています。
この単線は入出区の機関車単行列車と東仙台信号場に停車する貨物列車が通過するものと思われます。
東仙台信号場の開設時に、東仙台駅~東仙台信号場間の距離が短いため、結果として本線とは別の線路という形態になったのではないかという気がしています。

5)大宮駅~日進駅
20111211
「隣り合う2停車場」とは言いつつも大宮駅側は地上と地下に分かれた実質的には違う停車場ですので、小運転線というよりは連絡線という感じですね。
この線路については過去に記事にしていますが、単線自動閉そく(特殊)であるため遠方信号機が設けられています。
ここをどんな列車が通過するのかをよく知らないのですが、臨時列車や入出場列車が通るのでしょうか。

6)大宮駅~東大宮操車場
197803_2
この線路の目的は東大宮車両基地の入出庫列車の回送用なのですが、ちょっとクセモノですね。
上の配線図は1978年3月時点のものですが、入庫列車の場合は回送線だけでなく本線経由でも運転が可能です。つまり東北本線下り本線に渡り線が設けられているわけで、回送列車の着発線である着発1~3番線を含めてこの辺り一帯が何という停車場なのかがよくわからないんですよね。
最初は「東大宮操車場」かと思っていたのですが、停車場変遷大事典にはそのような停車場は記載されていないんです。ということは「東大宮駅」? でも着発線と東大宮駅のホーム部分とは約1.5kmも離れており、しかもホーム部分には閉そく信号機しか設けられていませんので同じ停車場とは思えないし。

さらに、これが1984年3月時点では下図のようになっているんです。198403_2
東北下り線から着発線に進入するルートが廃止されて本線とは切り離されてしまったため、小運転線というよりはもはや独立した路線ですね。
着発線付近の東北線上には土呂駅が新設されました。こうなると着発線は「東大宮駅」ではなく「土呂駅」の構内のような雰囲気です。

「東大宮駅」とは別に「東大宮操車場」という停車場が存在して、
1978年3月時点では
197803r

1984年時点では
198403r
ということであれば一番スッキリするのですが・・・。

7)平塚駅~相模貨物駅
198603
平塚駅と相模貨物駅間の単線の貨物線は、以前にご紹介しましたとおり東海道線の複々線化の際に誕生したようです。誕生といっても、もともと東海道旅客上り線と線路を共用していたのですが、複々線化の際に旅客上り線が別線に移動したため貨物線だけが取り残されたといった流れです。
平塚駅の専用線の廃止に伴い、線路は撤去されてしまいましたが高架橋は残っているようです。。

配線図はT.Mさん及びKASAさんよりご提供いただきました。

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コメント

東大宮操車場ですが、国鉄時代、法規上の停車場ではないが、駅名コード等が付されていたようです。

高山拡志さん編著の

「旧国鉄・JR鉄道線廃止停車場一覧 補訂第2版」

の用語解説部分にある「操車場」の項目を読みますと、国鉄時代の「操車場」には、

1、法規上の停車場として独立していたもの

2、駅の一部に属する構内施設となっていたもの

の2種類があったそうなのですが、2に該当する操車場の中でも、

山陽本線・姫路操車場

関西本線・亀山操車場

東北本線・東大宮操車場

鹿児島本線・門司操車場

同線・戸畑西部操車場

同線・香椎西部操車場

については、「国鉄の駅名コードが設定され、事務システム上は特に独立した一停車場として取扱われていた。」とあります。

昭和47年3月15日改正の「列車運転時刻表」をみますと、「東大宮操駅」という表現が使われていますね。

そして、東大宮操駅、東大宮駅の両方を通過する列車については、東大宮操駅の通過時刻のみ記されており、東大宮駅に停車する列車については、東大宮操駅の通過時刻と東大宮駅の着発時刻が記されていました。

また、同時刻表でみますと、下り回送列車に関して、回送線経由か東北下り線経由かは、巻末の「運転線路の指定」のところの但し書きで、東北下り線経由の回送列車の列車番号が指定されていました。

当時は、大宮発5:52、9:41、20:52発の回送電車のみ、東北下り線経由だったようです。

KASAさん、完璧なコメントありがとうございます。
東大宮の場合は例外の一つということなんですね。操車場というのは調べ出すといろいろ複雑なものであることがわかってきました・・・(汗)。

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