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2018年4月21日 (土)

小運転線 その3 竹下

『隣り合う2停車場間に、主たる本線以外に併設された線路(主に本線)』ネタのその3です。

3)博多駅~竹下駅
R
(F~Jの記号は説明の都合上私が便宜的に付けたものです。)

すでに過去の記事でコメントをいただいていますが、改めてご紹介したいと思います。

この博多駅~竹下駅の『主たる本線以外に併設された線路』の目的は貨物列車ではなく回送列車です。多くの始発・終着列車が発着する博多駅と、車両基地である竹下客車区・竹下気動車区(昔の名前でスミマセン)とを結ぶ回送線です。

この線路についても、いつごろ開通したのか、また筑肥線との関係は?、といったようなことがよくわかっていません(汗)。

恥ずかしながらこの線路に「小運転線」という文字が記された図面を私は見たことがないのですが、少なくとも博多駅の信号機には「小下」「小上」といった表示がされていました。1420010415b06t
・2001年撮影です。博多駅の5番線と6番線の下り出発信号機です。

ところでこの小運転線、ただ単純な回送線ではなく、ちょっと複雑な使われ方がされているように思います。これについて少しお話します。

最初は博多駅から竹下駅に向かう回送列車の場合。
R1
・小運転線は下り、上りに分けられた一見複線のように見えますが、それぞれが双方向の通行が可能な、言わば単線並列です。
・博多駅から小運転下り線または上り線をやってきた回送列車の到着線は小1~小4の合計4線があります。小1~小3は並列ですが、小4のみこれらとは直列の位置関係になっています。
・車両基地に入区する場合、小1~小4から先は入換になります。

次に逆方向。
R4
・回送列車の出発線は上記と同様小1~小4です。車両基地から入換でこれらに据え付けられる場合もあるでしょうが、博多駅方面からやってきて入庫せずにそのまま折り返すこともありそうです。特に小4は折り返し線としての使われ方が多そうな気がします。

ところで博多駅~竹下客車区・気動車区のルートには小運転線経由だけでなく鹿児島本線経由のルートもあります。

博多駅から鹿児島本線経由のルートは下図のようです。
R3
・竹下駅のホームと並列に数本の着発線(着回り線付き)F~Iが設けられており、鹿児島下り本線からこれらの線路に直接進入することができるようになっています。

その逆は下図です。

R6
・上記の着発線F~Iから鹿児島上り本線に向かうルートが設定されてます。

要するに博多駅~竹下車両基地間を結ぶルートは本線経由と小運転線経由の2通りがあるわけで、これらの使い分けがどうなっているのかに興味が湧きます。
歴史的に見れば、もともとは小運転線はなく本線経由で回送していたものが、回送列車の増加に伴い小運転線を新設、その際本線経由のルートも残した、ということなのでしょうか。

オマケです。さらに鹿児島方との入出区ルートです。

R2

R5

竹下の車両基地から出庫して鹿児島方に出発するルートが及びその逆方向のルートが用意されています。
この結果、博多駅以北~竹下駅以南を結ぶ旅客列車が小運転線経由として運転することが可能となっており、工事の際に活用された実績があるようです。実際のその様子は小運転線 その1の記事でKNNさんからのコメントでご紹介いただいたサイト様の通りです。

新潟操~上沼垂間の小運転線も新潟駅高架化切り替え工事の際に白新線の代用で旅客列車が走行したようですね。

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コメント

こんばんは。
とても興味深いところの紹介をありがとうございます。
「列車」が走る本線としての小運転線があるのは「!」です。しかも2線も。
列車運行図表で博多~竹下は、鹿児島線とは別に小下、小上の欄もあるのだろうなと思いました。
実際、どのくらいの列車本数があるのかも興味深いです。もちろん、竹下小2から鹿児島方への出発、到着の定期列車の有無も含めまして。

やわやわとまれさん、そうなんです。実際の使われ方が知りたいですね。

小上・下は「小運転のぼり、くだり」ではなく「小運転上回り、下回り」と定義されているようです。
かつては小上線が上り本線の下をくぐった直後にシーサスクロッシングがあり、小下線側がそのまま筑肥線筑前蓑島方向、小上線側が竹下方向に伸びていました。管理人様の配線略図にご記載のシーサスはそれよりまだ終点方の洗浄機近くにあります。
平成30年改正時は小上線経由の回送列車スジが上下67本、小下線が34本でした。正確に調べた訳ではありませんが、小下線は博多駅1〜3番、小上線は4〜9番線という使い分けと考えてよいかと思います。竹下から出た大分方面ソニックは小下線から博多2番へ、博多4番から出るかもめ・みどりは小上線から博多に進入しています。博多3番から出るかもめ・みどりは小下線経由だったように思いますが、こちらは記憶曖昧ご容赦下さい。
一方、博多から下り本線経由で竹下基地に入るルートは現在使われていない模様です。上り本線を横断支障するので特に必要がなければ避けたいルートですが、分岐器そのものは残っており分岐側のレールが錆びています。

やわやわとまれ さん

>列車運行図表で博多~竹下は、鹿児島線とは別に小下、小上の欄もあるのだろう

ご明察のとおり、手元のJR九州の「列車運行図表 山陽・鹿児島本線 平成12年3月11日改正」によると、本線の幡生(操)〜肥後高田の下に、博多〜竹下(小)〜竹下の区間のダイヤが、上、下の順に書いてあります。なるほど、どちらの線路にも下列車も上列車も運転していますね。

このほか、南福岡〜春日間も別の線路が書かれています。こちらは上り列車だけが運転されています。たしか、信号機に「大蔵」という冠がついていたと記憶しています。

この小運転線は博多駅の高架化のときに設置されました。なので後からとって付けた感じがしないのだと思います。
 高架化は1961年の電化の後と記憶しています。

C6217さまご記載の如く。小運転上回り線が鹿児島下り線の下を潜る地点、さらにその下を幹線道路が潜っており、新博多駅開業の頃は「音羽の二重立体交差」と呼ばれてちょっとした話題だったそうです。
小生まだ物心つかぬ時分、残念ながら旧博多駅の記憶がありません(悲)。

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