てこ番号
前回の記事で、やまだんごさんから、
「連動図表中の1R、1Lといった信号機番号の命名規則がどうにもわからない」
というコメントをいただきました。
これに対しyyoshikawaさんとNZさんからご返事をしていただいておりますが、私の方からもご返事を。
とりあえず、書籍に記載されている内容をそのままご紹介したいと思います。
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『わかりやすい連動装置/図表の解説』 吉武勇著
(1)第1種電気継電(進路選別式、進路てこ式)
◎信号機、入換標識、方向てこ等のてこの倒れを列車又は車両の運転方向に合わせ、記号はてこ取扱者からみて左に倒れるものをL、右側をRとする。
◎てこ番号の順序は、起点側、終点側を区分し、両方ともに方向てこ、場内信号機、誘導信号機、出発信号機、開通てこ、入換信号機、入換標識、照査てこ、転てつ器の順とする。特に入換信号機及び入換標識の番号は、停車場中心に向かう進路のものを最外方から順次つけ、停車場中心から外方へ向かうものを中心から順次つける。なお、並列に設けてあるものは、列車又は車両の進行方向に向かって左側のものから順次番号をつける。
◎転てつ器の番号は、起点側、終点側ともに外方のものから順次内方に向かって附す。
(2)鎖錠てこ式(単独てこ式を含む)
◎信号てこ等の倒れは、列車の運転方向に合わす。
◎対向となる場内信号機と出発信号機のてこは、同一のてこを共用する。
◎てこ番号の順序は、次のように一連番号とする。
・起点側のてこ
・下り場内信号機及び上り出発信号機
・下り出発信号機及び上り場内信号機
・終点側の方向てこ
・起点側の動力転てつ器
・終点側の動力転てつ器
◎転てつ器番号は、起点終点側とも外方から順次内方に向かって附す。
◎現場扱いの転てつ器の番号は、第2種継電等と同じく起点側を外方ら21、22の順に、終点側を外方から51、52の順に付す。
◎鎖錠てこは、起点側を101L、101R、終点側を102L、102Rとし、本線引上げをL、安側引上げ等をRとして使用する。
(3)第2種継電、その他
◎信号機、方向てこ等の番号は、次の順序による。
・起点側の閉そくてこまたは方向てこ
・下り場内信号機及び上り出発信号機
・下り出発信号機及び上り場内信号機
・終点側の閉そくてこ又は方向てこ
◎転てつ器の番号は、起点側を外方から21、22とし、終点側を外方から51、52の順に附す。
(4)進路選別式の押しボタン
◎到着線、起点側、終点側の順とし、アルファベットを使用する。
◎到着線は、連動図表の配線略図の上方から下方に順次Ⓐ、Ⓑ、Ⓒとする。
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これに対し若干の補足を。
・上記の記述も何らかの文献(規定)から引用したものなのかもしれませんが、そのような規定があるのかどうかはわかっていません。
・上記はあくまで継電連動装置の場合です。それ以降の電子連動装置などもおおむね同じではないかと思うのですが、それより前の機械連動や電気機、第1種電気連動などには当てはまりません。継電連動の場合は「定位」と「R反位」と「L反位」の3つの位置があるのですが、機械連動等の場合は「定位」と「反位」しかありませんので「L」や「R」は付きません。
・またNZさんのおっしゃる通り、上記のルールに従っていないケースも散見されます。
>あるサイトでは「連動図表右方進行(下り列車)用にはR、逆に上り列車にはLを付す」とありますが…
●NZさんのおっしゃる通りですね。パネルに向かったてこ扱者から見て下り列車が右へ向かうのであれば、下り列車用の信号機のてこを反位にするときは列車の進行方向と同じ右側に倒した方がてこ扱い上のミスを防ぎやすくなります。従ってRとなります。
つまりLかRかは、その駅の操作パネルがどこにあって、てこ扱者がどの方向からパネルを見るのかによって決まるわけです。
但し今どきはCTCの線区が多いと思いますので、この場合は線区全体で同じ方向がLまたはRになると思いますし、CTC化の際にLとRが逆になった駅もあります。
>他サイトでは分岐器に対して右折方向への進行用ならR、左折方向ならLという説明もあります。
●これは間違いですね。そのようなルールはありません。
うまいこと説明できなくて申し訳ありません。もう少し実例を交えればよいのですが、ちょっと急いで書いたもので(汗)。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。
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ピクトリアルの特集号の解説によれば、名古屋鉄道の場合、起点側の場内信号を1として、終点側に向かって奇数で順次附番していくらしいです。
で、信号梃子の反位が操縦者からみて右か左かでLまたはRを末尾に付していく、そうです。
複数進路の場合、主たる進路からABC順、入換信号機と誘導信号機のどちらかはその信号機が従属?する信号機の番号にZを追加するようになっています。
遠方信号機は主たる信号機の番号を括弧で括って表記するようです。
投稿: | 2018年4月 8日 (日) 20時39分
もう記事を書いていただいていたのですね、確認不足で素っ頓狂なコメントを残してしまいました。
申し訳ありません。
yyoshikawaさん、NZさん、この記事にコメントを頂いた方、そして記事を書いてくださったf54560zgさん
本当にありがとうございました。
投稿: | 2018年4月 8日 (日) 20時47分
こんばんは。
分かりにくくなる要因に、連動図表は
「配線略図は起点方を左にする」
ように作成されていて、駅本屋やてこ扱い所、てこ扱い者
の位置とは関係がない点があります。
略図のL,Rが逆になったりするはそのためで、小生もそれに気付くまでは悩みました。f54560zgさんも全て連動図表の調製方で作図されておられますね。
なお、継電でない電気てこにも左右回転式がありますので、L,Rの符号があると思います。
投稿: 3RT生 | 2018年4月 8日 (日) 21時37分
興味深い記事をありがとうございます。
信号梃子のてこ番号のLとRが、てこ扱い者からみた列車や車両の進行方向と一致しないのは、3位式の信号てこで、同時に反位にすることのない信号機を1本のてこで操作する場合ではないでしょうか。
例としてふさわしいかわかりませんが、私自身が混乱した配線図の例(汗)を、拙ブログの写真アルバムにアップしましたので、ご高覧ください。山陽本線の島田駅(昭和51年4月1日現在)の例です。
ただ、この場合も、主本線側への進入、主本線側からの進出に関係する信号機に、Lの記号を振っている慣例(?)があるみたいです。左反位にあわせているということでしょうか・・・。
http://senrozu.blog17.fc2.com/imgs/20180408zCGcZe2M/
投稿: KASA | 2018年4月 8日 (日) 21時44分
KASA様
貴重な実例ありがとうございます。当時なら卓上電気てこの例だと思います。
立野の高森方は2種継電なのに、同様の例(同一方向へのルートにL,Rがある)でした。
投稿: 3RT生 | 2018年4月 8日 (日) 22時05分
う~ん、継電でも第2種の場合は列車の進行方向とてこを倒す方向を合わせなくてもよいということなんでしょうか。よく見ると記事で引用した文面にも第2種の場合は向きに関する記述はありませんね。向きを合わせるのは第1種のみ、ということのようですね。スミマセン。
投稿: f54560zg | 2018年4月 8日 (日) 23時13分
3RT生様、ご教示ありがとうございます。
お恥ずかしいのですが、「第二種電気」だったので、あれ?いいのかなぁ・・・と自信がありませんでした。
立野駅の高森方は第二種継電なのですね。知りませんでした。時代が違うかもしれませんが、下記ブログに豊肥本線側の連動図表がでています。興味深い停車場だと思います。
http://lbxnydr.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post.html
投稿: KASA | 2018年4月 8日 (日) 23時14分
f54560zgさん、
第一種継電でも列車の進行方向とてこを倒す方向を合わせていない例があったようです。
昭和51年4月1日現在の柳井港駅の例です。下記にアップしましたので、ご高覧ください。
http://senrozu.blog17.fc2.com/img/20180408M9xvzxav
投稿: KASA | 2018年4月 8日 (日) 23時50分
確か、
「国鉄→JR の場合、
トンネルの位置=東京駅(=中央駅)が 基準」。
なので、
「丹那トンネル の入り口=来宮(きのみや)」です。
(東海道線側には来宮駅は 無い のですが、
JR会社の境界 で、そうなります。)
JRさんの場合 ですが、
「てこ 等 の R or L は、
どこが基準か、わかりやすく説明」してあげれば?
<[御殿場線」の名前 の理由>
「丹那トンネルは「丹那盆地」からの名前」で、
1934年の開通から、
国府津から→熱海経由 に「経路変更」され
国鉄熱海線→国鉄東海道線 になり。
依(よ)って
「国府津発→御殿場線を経由→沼津→三島行」
は
「国府津→沼津 が 下り」で、
沼津で進行方向が変わり、
「沼津 →三島 が上り」で、
市販の時刻表に あり。
2社またがり には
「東京近郊区間」は適用されません から、
「国府津←→御殿場経由←→沼津-=60.2km
&
沼津 ←→熱海経由←→国府津=48.5km」で
1周で
「国府津←→国府津=108.7km=1940円で、
途中下車も できます」し。
投稿: | 2018年4月11日 (水) 12時26分
私も信号のLRの規則がいまいちわからないです。
ただ、何かの雑誌で見ましたが、信号扱いの黒丸が信号扱い者、一本線が操作盤を表わしていて、操作盤を見て左手から進行する列車の信号がL、右手から進行する列車の信号がRだと書いてありました。しかし3RT生さんの言われるように、同一方向の信号にLRがつくような場合もあり、謎は深まるばかりです。
投稿: ASAMA189 | 2018年4月11日 (水) 17時18分
週末に書きましたコメントの補足です。
信号てこのL,Rの記号について、「信号 改訂16版」(吉村寛 吉越三郎共著 昭和59年11月15日発行 交友社)に次のように書かれておりました。
9 連動装置 9.13 連動図表 6連動図表の作り方(2)配線略図(e)信号機、入換標識、転てつ器の番号のつけ方 より抜粋。
キ 左右回転式の信号てこの記号は、番号の末尾に「L」又は「R」の記号をつける。てこを左方に取り扱う場合の記号を「L」とし、右方の記号を「R」とする。なお、具体的な番号、記号のつけ方の慣例を次に述べる。
第2種連動の場合
1~2 省略
3 てこをL,Rに使って同一地点の信号機2基に用いる場合、主本線側をLとし副本線側をRとするが、対向信号機に用いる場合はこれによらないことがある。
4省略
5 1本のてこ(L,Rでてこ2本と考える)で信号機1基を制御するのが原則である。
6省略
第1種連動の場合
1~10省略
11 第1種電気および第2種継電では、信号てこ、方向てこ、閉そくてこ、照査てこのL,Rの倒れの方向は、列車又は車両の運転方向と合致させる。
とありました。(上の11で、「第2種継電」とあるのは、「第1種継電」の誤植かもしれません。)
ですので、f54560zgさんが書かれている通りなのですが、山陽本線の柳井港(昭和51年)の例のような場合は、線路図の誤植でなければ、もとは第二種だった?くらいしか私には思い浮かびません。昭和51年山陽本線ですと、川下信号場が、第一種継電ですが、柳井港と同じく、同じ方向の信号機にLとRを混ぜて記号が付されていました。
長々失礼しました(汗)。
投稿: KASA | 2018年4月11日 (水) 21時11分
こんばんは。
遅くなりましたが、立野駅の高森方連動図表関連をアップしました。またいろいろご教示願えれば幸いです。
ご笑覧ください
http://lbxnydr.cocolog-nifty.com/blog/2018/04/562-9ab3.html
投稿: 3RT生 | 2018年4月14日 (土) 01時43分
「運転保安設備大全書」(運転局列車課 川崎徳政 著・ヘッドライト社・昭和29年7月1日初版発行) から、関連する記事を引用します。(同書271ページ)
6. 信号機,入換標識及び轉てつ器等の番号
信号機,入換標識及び轉てつ器等の番号と,これらを取扱うてこの番号とは,一致せしめなければならない。番号の附け方に対しては,未だ一定した定めはないが,第二種連動装置に対して,次の方法が広く採用されている。
第二種連動装置では,配線も簡単であり,所要の信号機数も少ないので,信号機用の番号としては1より20迄を採り,21より轉てつ器の番号とするのが普通である。信号機の番号は,起点側最外側の信号機を1とし,順次終点寄りに向つて追番号とする。
この当時は、第1種連動装置はまだ数が少なかったようで、言及はありません。
この書きぶりだと、基準規程などで決めていたのではない様子ですね。その後、近代化が進む中で、多く採用された第1種継電連動装置に対して、取り決めが作られたのではないでしょうか。
投稿: NZ | 2018年4月14日 (土) 16時58分
前述の「運転保安設備大全書」から、てこのLRに関する記事を引用します。(同書246ページ)
第九節 第一種電気連動装置
2. 信号てこ
信号てこを使用するときは,卓上電気てこと同様に,左右とも各々が反位であるから,一本のてこが二本のてこの働きをするのである。此のとき,てこを反位とする方向は,必ず列車,又は車両の進行方向と合致させ,取り扱いの便利を計るのである。一本のてこのLRの使い方は,卓上電気てこと同様,同一種類のもののみに使用される。そのため,
(a) 場内,出発等の主信号機及び照査用のてこは,右又は左の何れか一方のみが使用され,
(b) 入換信号機,及び入換標識のてこは,一般に対向となる入換信号機,又は入換標識相互のものに1本のてこを使用し,車両の進行方向に合致させている。
投稿: NZ | 2018年4月14日 (土) 17時19分
> 3RT生さん、
大変失礼しました。3RT生さんのブログだったのですね・・・。
高森方の連動図表、興味深くさ拝見させていただきました。ありがとうございます。
上り1番線が高森線の主本線に相当するのですね。
>NZさん、 f54560zg さん、
連動図表の作成法は、古くは、「連動図表調整心得」、昭和40年以降は、「信号設備施設基準規程」の「第63条 別表第5」に記載されているのですが、その具体的な詳細は、規定本文にはなく、設例の解説や解説書に記述されているようです。
ちなみに、上記「別表第5」に記載されているL,Rの符号に関する説明は、「左右回転式電気てこの転換位置」だけのようでした。
投稿: KASA | 2018年4月15日 (日) 13時42分
皆様
てこのL/Rに興味をお持ちの方が大勢いらっしゃってちょっとびっくりしてしまいました(笑)。
結局のところ、
・第一種電気(電空を含む)、第一種継電においてはてこを倒す方向と列車の方向を合わせる。
・それ以外では特に合わせることはしなくともよい。
ということが慣例になっているということでしょうか。その中でKASAさんにご紹介いただいた柳井港駅のような「例外」が存在しているのかもしれません(誤植の可能性もありますが)。
ただ個人的によくわかっていないのは、第一種継電でも進路てこ式の実例を見たことがありませんで(柳井港駅は進路てこ式ではないかと思うので)、この場合でも「列車の進行方向=てこを倒す方向」というルールが守られていたのかどうかということがあります。鎖錠てこ式では守られている例しか見たことがないのですが。
投稿: f54560zg | 2018年4月15日 (日) 19時05分
こんにちは。
いつもお世話になります。
「ち」です。
そもそも2種継電の場合、現場にポイントを転換させるてこがありますが、てこの倒れる向きは、列車の主たる進行方向できめています。
もし、逆の場合、貨物列車など、荷物固定用のロープが垂れ下がり、巻いてるロープがてこに引っかかると途中転換して脱線や割出するかもしれないからです。
投稿: ち | 2018年4月22日 (日) 09時50分
継電連動、電子連動のハードパネルでは、進路てこ式の場合(押しボタン併用ではない)普通は、配線略図とは、別の位置にてこを設けています。
(選別式の場合は線路の絵の上)
ですので、てこ式の場合1本のてこで3位引でも問題ありません。
合わせて、電気回路上も、同一の対向進路方向を一本のてこにまとめておけば、個別にあるより保安度が高いです。
投稿: ち | 2018年4月22日 (日) 09時57分
連動制御盤の黒丸の上に線があるシンボルは、信号扱い個所をさしています。
黒丸が人のイメージ、上の線が制御盤イメージです。線が、1本であれば、1種、2本であれば2種連動です。
ちなみに発条転てつ器は、現場扱いてこに分類されるため2種継電がほとんどです。(たまに一カ所集中の電気転てつ器まざっていて1種のところも
ありますが)
てこ番号のL/Rは、CTC化の時にだいぶ変更しましたね。
指令所の制御盤はどちらを向いてようが、起点が左です。
投稿: ち | 2018年4月22日 (日) 10時05分
ち さん、こちらこそお世話になっております。
転てつてこの倒れる方向にも意味がるとは知りませんでした。ありがとうございます。
>進路てこ式
この場合、てこを倒す方向と列車の進行方向は揃えられているのでしょうか?
投稿: f54560zg | 2018年4月22日 (日) 20時08分
こんばんは。
進路てこ式においても、列車が進む方向に合わせています。
左行は左倒れ、右行は右倒れです。
ポイント転換用の単独てこなど、進路に関係のないものは、一律統一されていて、進行方向は関係ありません。
投稿: ち | 2018年4月23日 (月) 19時06分
ち さん、ありがとうございます。
進路てこ式でもてこを倒す方向と列車の進行方向は揃えられているのでしね。
となると柳井港駅は・・・、残るは鎖錠てこ式or単独てこ式?
投稿: f54560zg | 2018年5月 1日 (火) 17時25分
柳井港駅ですが、第一種継電(鎖錠てこ式)であった可能性はあると思います。鎖錠スイッチが図面上、省略されているのでしょうか・・・。
第一種継電(鎖錠てこ式)で、信号てこを倒す方向と列車の進行方向が一致していない例を内房線の姉ヶ崎駅(昭和49年10月現在)に見つけました。配線略図を下記にアップしましたので、よろしければ、ご高覧ください。
http://senrozu.blog17.fc2.com/img/201805024zwAdg1c
また、柳井港駅なのですが、山陽本線・三原~下関間がCTC化された後は、信号てこを倒す方向と列車の進行方向がそろえられたようです。てこの本数は増えたようですが・・・。
CTC化後、昭和59年12月6日現在の配線略図も下記にアップしましたので、こちらもよろしければ、ご高覧ください。
http://senrozu.blog17.fc2.com/img/2018050204VDz6Yr
投稿: KASA | 2018年5月 2日 (水) 00時39分
KASAさん、ありがとうございます。
ということは、総括制御式では信号てこを倒す方向と列車の進行方向を一致させるが、それ以外では必ずしも一致していない、ということになるんでしょうね。
投稿: f54560zg | 2018年5月 4日 (金) 14時12分
おはようございます。
KASAさん。
柳井港駅は、第1種継電連動装置ですね。
こちらは進路てこ式です。(転てつ器の制御は、集中された信号てこにより、総括的に一括転換鎖錠されるもの)
連動制御盤の配線略図上にはてこはなく、隅の方にあります。
1 のてこ 中立(定位)→右倒(1L反位) の2位式
2 のてこ 左倒(2R反位)←中立(定位)→右倒(2L反位) の3位式
3 のてこ 左倒(3R反位)←中立(定位) の2位式
続いて 4、5、6のてこは上と同様、中線ぼ5LRのみ両引きてこです。
投稿: ち | 2018年6月24日 (日) 08時09分
姉ヶ崎について、配線略図から場内信号機及び出発信号機の名称・番号欄のみ抜き出しているようですが、連動図表には、鎖錠てこ欄 101 があるはずです。
こちらについては、構内での入換用のてこですので、入換がない場合使用することはないでしょう。
鎖錠てこのように、現地にてこがない場合(101SWは現地にスイッチはあるが、鍵のかかるふたの中で、列車の進行方向には関係ない)は一律進行方向とは関係ないです。
今、連動を新設する場合、列車の進行方向にてこの倒れ方を合わせるのは、ルート構成に必要なてこ(場内・出発・入換・誘導など)だけです。
単独てこなどは、左が定位←縦が中立→右が反位でありこれはどの駅でも一緒です。
これは現地にてこがないので、不正に列車のロープなどでひかっけて転換されることがないためです。
さらに言うと、進路に関係ないてこで、なぜ右方向に倒すてこが反位かというと、日本人は右ききが多いためです。
人間工学的に反位に扱う動作をしたとき、意思の持った右にひねるという行為で、扱ったことを自身に認識させるためです。
これも当時の設計したときの基本設計と、ただの決め事です。
投稿: ち | 2018年6月24日 (日) 08時24分
昔の柳井港駅のような、下場内信号機、本線が1R、中線が1Lの信号機は、前述にもあるように、同一発点で、同時に進路構成することがないので3位てこで共用させる場合があります。
これは、CTC化以前の話で、中線の場内出発を共用させるか、場内の2進路を共用させるかを設備構成も踏まえて天秤にかけ連動会議などで議論しこのように決めたのでしょう。
投稿: ち | 2018年6月24日 (日) 08時47分
ち さん、コメントありがとうございます。
ただ、ちょっと混乱しています。
・4/28のち さんのコメントで
>進路てこ式においても、列車が進む方向に合わせています。
とあります。
・これに対し、KASAさんからいただいたの昔の柳井港駅はてこを倒す方向と列車の進行方向が合っていないため、柳井港駅は進路てこ式ではないのでは?という流れになったわけです。
・ですので6/24にち さんからいただいたコメント
>柳井港駅は、第1種継電連動装置ですね。こちらは進路てこ式です
が流れに合わないんです。矛盾しているんです(汗)。
結局のところ、「例外のない規則はない」ってところなんでしょうか。
投稿: f54560zg | 2018年6月24日 (日) 20時38分
こんばんは。
最初の記載に誤記がありました。
*****************************
制御盤の向きが絵でみて下を向いてるので
×
1 のてこ 中立(定位)→右倒(1L反位) の2位式
○
1 のてこ 左倒(1L反位)←中立(定位) の2位式
以下すべて逆です。
*****************************
本題です
紛らわしい説明になってしまい申し訳ございません。
>進路てこ式においても、列車が進む方向に合わせています。
・この記載についてですが、今、連動装置を新設する場合の考え方についてになります。
今はこの考え方に統一されています。
確かにKASAさんがおっしゃる通り、同一個所で両引きてこを使うのは第2種連動で正解です。
(確認しましたが、1976年の連動標準結線図にはそのように記載されていました。)
柳井港駅の信号機番号については、手返しの転てつ器から電気転てつ器に変更 2種から1種化 されたことによるものだと思います。その際おそらく変更されていなかったのでしょうか?
合わせてですが、2種継電の場合、連動表の番号欄の数字に○が付きます。
投稿: ち | 2018年6月24日 (日) 22時31分
ち さん、
遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
詳細かつ丁寧なご教示ありがとうございます。
>今、連動装置を新設する場合の考え方
このご説明を受け、すっきりした感じがしました。
柳井港駅については、昭和51年よりも古い時代の配線図をみたことはないのですが、第2種連動の時の名残なのでしょうか。
姉ヶ崎駅に関しては、蘇我 - 君津駅間のCTC 化が平成18年(ウィキペディアより)と房総の他線区に比べて遅かっただけに、現在はどうなっているのか気になるところです。
投稿: KASA | 2018年6月25日 (月) 08時47分
KASAさん。
いえいえ、どういたしまして。
大したことは書けないかもしれませんが、今後も気になったことなど記載していきたいと思います。
直接お会いしていろいろと議論できれば楽しいかもしれませんね(笑)
文字の記載では表現できないものもありますし。
オフ会などはないんでしょうか?
投稿: ち | 2018年6月25日 (月) 21時22分
ち さん、こんばんは。
情報ありがとうございます。進行方向と倒す方向を合わせるのが基本ですが、過去のいきさつから例外もあるわけですね。
KASAさん、CTC化されるときれいに整理されてしまいそうですね。
投稿: f54560zg | 2018年6月27日 (水) 20時37分
ち さん、返信ありがとうございます。
オフ会ですか!
直接お会いしていろいろお話を伺えれば、私にとっては勉強になりそうです。
たしかに、文章よりも図などを見れれば、わかりやすいことも多いですね。
投稿: KASA | 2018年6月30日 (土) 23時29分
KASAさん
処分しようか思案中の古代書物もありますので、よければ差し上げます。
8月くらいに大阪か天王寺あたりでどうですか?
ほか、フェイスブックなど何か連絡が取れるようなものがあれば個別に連絡できますが何かされてますか?
投稿: ち | 2018年7月 1日 (日) 09時42分
ち さん、メッセージありがとうございます。
身に余るご提案に恐縮しております。
しかし、残念ながら、私は千葉県在住で、現在、遠出はできない状況に身をおいております。
それでもよろしければ、私のHPの下記URLから連絡をいただければ、光栄に存じます。
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=56fedc248d61aa06
または、私は下記アドレスにてツイッターをやっておりますので、お互いにフォローしあえば、DMで個別連絡が可能になるかと思います。
https://twitter.com/KASA1965S
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
もちろん、他の皆さまからのメッセージ等も大歓迎です。
投稿: KASA | 2018年7月 1日 (日) 22時32分