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2018年3月31日 (土)

貨物列車ネタ20(重たい列車・長い列車) その1

貨物列車ネタの20回目です。またまた誤解を招きかねないタイトルで申し訳ありません(汗)。
貨物時刻表を眺めていると「ン? なんだコレ?」と思う貨物列車がいくつかあり、書籍やネットで調べていくうちに勾配や有効長の関係で特殊な運転方法を採用しているということがわかってきましたので、これらについてご紹介したいと思います。

●最初は五日市線の貨物列車です。

下図は1968年10月の貨物時刻表から作成した貨物列車ダイヤです。武蔵五日市駅~武蔵岩井駅間のみ旅客列車も細線で表しています。

196810r

「ン?」と思ったのは、貨物営業を行っていないハズの武蔵増戸駅始発・終着列車が設定されている点ですね。

最初にネタばらしをしてしまいますと、こちら様のサイトに大変詳しく紹介されています。
http://www.geocities.jp/red50kei/iwai/iwai-main.html
これを拝見するとこれ以上の説明は必要ない気もするのですが、そこをあえて(汗)。

要するに武蔵五日市駅~大久野駅間の上り勾配の関係で拝島駅方面からやってきた貨物列車を武蔵増戸駅で分割し、2回に分けて輸送する方法をとった結果のようです。
従って帰りは下り勾配(しかも空車?)なので大久野駅から一気に拝島駅方面に向かいます。

ただそうであれば、大久野駅から武蔵増戸駅に向かう360、362、364、366列車は単機ではないかと思うのですが。

198010r

1980年10月になると上図のように1往復に減少してしまいました。そして1982年に大久野駅が廃止され、このような妙な貨物列車も姿を消してしまいました。

●次は鵜殿駅の貨物列車です。

まずは2004年3月です。

200403r

稲沢駅方面からやってきた貨物列車は目的地である鵜殿駅を素通りし、いったん隣の新宮駅まで向かいます。この時点では新宮駅の貨物扱いは廃止されていますので、営業上の理由で新宮駅まで行く必要はないハズなのに?というところが「ン?」ですね。

このような運転方法がとられた理由が鉄道ピクトリアル2000年3月号に記されており、「急勾配に備えてDD51の重連となっており、この補機分の有効長が鵜殿では確保できないことから下り(空荷)は1駅先の新宮まで行き折り返し、上りは新宮から出発する変則的な運転形態となる」ということだそうです。
新宮駅から鵜殿駅に戻るときは勾配もなく重連である必要がないので、単機牽引となって有効長内に収まることができる、ということなのでしょうね。

なるほど、そういうことですか、とは思うのですが、単純に「鵜殿駅に着いたらすぐ入換を始めればいいんじゃないの?」と思ってしまいます。鵜殿駅で列車交換があるわけでもなさそうですし。まあ、そんな単純なことではないのだとは思いますが。

次に2009年3月です。

200903r

新宮駅折り返しがなくなって鵜殿駅直行になりました。ということはコキの両数が減ったのでしょうね。同時に単機牽引に変更されたのかもしれません。

そしてWikipediaによれば、2013年3月に鵜殿駅発着の貨物列車は廃止されてしまったようです。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

こんばんは。
五日市線の項目の終わりの方で疑問を呈された「大久野駅から武蔵増戸駅に向かう360、362、364、366列車は単機ではないか」について、全くの当てずっぽうですが、もしかして車掌車を連れて戻っていたということは考えられないでしょうか?

クモイ103さん、なるほど、その可能性はあるかもしれませんね。何かつなげていれば単機ではないということですね。ただ、貨物を輸送しない貨物列車というのはちょっと釈然としないところはありますが(笑)。

ネット上に、大久野駅でED16+車掌車(ワフのようにも見えますが)の写真がありました。クモイ103さんがご指摘になられた列車の証左でしょうか。
参考HP:http://ed1614.g.dgdg.jp/newpage9.html

コスモスさん
興味深いページを紹介して下さりありがとうございます。ワフを1両だけつないだED16が何だかそれっぽいですね(構内入換中の1シーンという可能性も考えられますが…)。
ふと飯田町の紙センターへ行くハワム列車のことを思い出しました。有効長の都合で新宿で分割していましたが、車掌車が初めから中間にも入っていて、新宿では単純に切れば良いようになっていたと思います。五日市線ではそうしなかったのかな。

クモイ103さん、コスモスさん、f54560zgさん、

写真のアングルからややわかりにくいですが、解説文章を読みますと、こちらにも、ワフ一両連結の写真を撮られた方がいるようです。武蔵五日市(三内)での撮影のようです。

http://count32totteoki.naganoblog.jp/e215565.html

立川機関区が特集されている「電気機関車EX Vol.3」(イカロス出版)には、武蔵増戸駅の駅別注意事項や線路図といった貴重な資料が掲載されています。

当時の機関士の方のお話からは、武蔵増戸に列車が到着すると、車掌さん(列車掛)が、(貨物列車の重量が軽い日は)編成を分割せず、そのままいきましょうという旨、言ってくることもあったのだとか。

車掌車、そして、貨物列車の車掌さんの役割って、興味深いなと思いました。

コスモスさん、クモイ103さん、KASAさん
KASAさんご紹介のサイトのとおり、車掌車のみを連結していたため単機ではなく「貨物列車」なんですね。武蔵増戸駅ではどのような入換が行われていたのか興味深いですね。

車掌さん(列車掛)にとっては、分割しなければ入換作業の手間が省けるというメリットがあったのでしょうね。

コスモスさん、面倒な作業はないにこしたことはありませんものね。

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