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2017年12月10日 (日)

貨物列車ネタ13(複数のルート) その3

「普通とは違うルートを走る貨物列車」のお話の3回目です。

●南武線経由の貨物列車
現在の尻手駅~府中本町駅間の貨物列車のメインルートは武蔵野線ですが、並行する南武線を通過する貨物列車もわずかに存在しています。43-10以降の南武線の尻手駅~府中本町駅間の貨物列車の運転状況を貨物時刻表をもとに追ってみたいと思います。

R

1)43-10貨物時刻表
まだ武蔵野線は開通していません。
区間列車を除くと南武線には浜川崎~氷川間の石灰石列車が9往復、安善~拝島間の石油列車が上下合わせて8本運転されていました。

2)'80貨物時刻表
武蔵野線が開通したのですが南武線を走る貨物列車には大きな変化はなく、区間列車を除くと相変わらず奥多摩の石灰石列車と拝島の石油列車が運転されています。
一方武蔵野線のほうは品鶴線・山手貨物線から移動してきたコンテナ列車・専貨・一般車扱貨物など80往復ぐらいが運転されています。

3)2002貨物時刻表
1992貨物時刻表までは大きな変化はなかったのですが、2002貨物時刻表では拝島の石油列車は残ったものの奥多摩の石灰石列車は全廃されています。
代わって、
・6279列車 川崎貨物→八王子
・8469列車 川崎貨物→篠ノ井
という、下りのみではありますが初めて南武線経由で中央線に直通する貨物列車が登場しています。

4)2014貨物時刻表
その後2009貨物時刻表までは大きな変化はなかったのですが、2014貨物時刻表では変化が確認できます。
長年南武線を通過していた拝島の石油列車が武蔵野線経由に切り替えられ、南武線を通過する貨物列車は以下のようになっています。
・8461列車 川崎貨物→八王子
・8465列車 川崎貨物→篠ノ井
・5460列車 南松本→川崎貨物
中央線から直通する上りの貨物列車が初登場です。しかも定期列車です。

ほぼ並行する貨物専用路線がありながら、電車も走る南武線を今でも貨物列車が走っているというのはちょっと不思議ですね。

また南武線と中央線の直通にも興味深い歴史がありそうなのですが、これについてはまた後日・・・。

●鶴見駅を経由する貨物列車
浜川崎駅方面と新鶴見信号場を結ぶ貨物列車のメインルートは尻手駅経由なのですが、ごく一部の列車はわざわざ鶴見駅でスイッチバックするルートで運転されています。
このあたりの経過を追いかけてみました。

R_2

1)鉄道ダイヤ情報1988年9月号
最初の資料は貨物時刻表ではなく鉄道ダイヤ情報誌で、この号には1988年3月ダイヤ改正時点での電気機関車の運用表が掲載されています。この中には川崎新町~新鶴見信間を通過する運用の中に尻手駅経由を示す(尻)と書かれた列車があるんです。
これによって尻手経由なのか鶴見経由なのかが判別できると思ったのですが、全体では70本ぐらいある列車のうち(尻)の記号がつけられているのは18本だけなんです。おそらく記号の付け忘れが多数あると思われ、実際に鶴見経由の列車が何本あるのかはよくわかりません(汗)。
但し重連運用で鶴見で前位⇔次位が入れ替わる列車が2本あり、最低でもこれらは鶴見経由と思われます。
・5177列車 塩浜操→石巻港
・3588列車 飯田町→高岡(新鶴見信・塩浜操・米原経由)

2)2004貨物時刻表
2002貨物時刻表まではそのような表示はなかったのですが、2004貨物時刻表では尻手経由か鶴見経由かの表示がされており、これによれば以下の列車が鶴見経由となっています。
・2061列車 東京貨タ→隅田川
・5463列車 川崎貨物→西上田
・5971列車 川崎貨物→新小岩操
・8565列車 根岸→宇都宮貨タ(川崎貨物経由)
・8575列車 川崎貨物→宇都宮貨タ
・2062列車 隅田川→東京貨タ

3)2009貨物時刻表
同様に表示がされていますが、鶴見経由は2本だけになってしまいました。
・2077列車 東京貨タ→隅田川
・5971列車 川崎貨物→千葉貨物

4)2014貨物時刻表
以下の2本が鶴見経由となっています。
・8087列車 東京貨タ→隅田川
・5971列車 川崎貨物→千葉貨物

南武線経由も鶴見駅経由スイッチバックも「何で?」と感じざるを得ないのですが、中の人さんのコメントのように保守間合いや習熟といった意味があるのでしょうか。

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バックナンバーはこちらからどうぞ。

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コメント

満を持して出てきた感のあるルート出てきましたね。
鶴見経由か尻手経由かは所要時間で類推できます。
ツソ~カツにやたら時間かけてるのは鶴見経由。
(尻手5番で退避してる場合もあるけど…)
30~40分で駆け抜けていくのは尻手経由ですね。

8465は冬の定番で、5972で送られてくる2081では定数一杯の分、坂城向けで根岸から送りこまれてくるやつと一緒に、そして浮島町、末広町の分と。
64重連時代は信州地区では有効時間に撮れる列車の一つでした。

5460は大したことないように見えて、今やネタ列車のひとつになりました。
それまでは信州地区の交番検査のコキが空タキとだけでしたが、名古屋地区の私有貨車検査はすべて川崎に行ったので、西線で南松本まで来た車はこれに連結されて送り込まれてます。
戻しは5467です。

この迂回に関して、他と異なるのは府中本町駅(後々配線図あれば希望します。)の配線の都合上、南武立川方面から武蔵野新松戸方面と、武蔵野鶴見方面から南武川崎方面とは行き来出来ない事なんですよね。

これゆえに他みたいに、保守時間帯のみの迂回と簡単に説明が出来ないんですよね。
両方とも渡れるなら、迂回として有効となり、南武経由武蔵野線できるはずですし。

この両方とも南側に有る方渡り線前からあったかな?の疑問がぬぐえないのですが…。

ゆかわあきらさん、名古屋の貨車の交検も川崎で行っているんですね、情報ありがとうございます。入出場のルートも興味深いです。
府中本町駅南側の南武⇔武蔵野の渡り線(下りはシーサス、上りは片渡り×2は武蔵野線開業当時から設置されていたと記憶しています。

f54560zgさんありがとうございます。

名古屋からのは交検ではなく全検でした、誤解を招くような書きこみすみませんでした。

府中本町は開業時から有ったのですね、となると立川はと思い見てみると・・・。そういうことでしたか。
f54560zgさんが今後ネタにしそうですから敢えて書かないでおきましょう。

ゆかわあきらさん、ご配慮ありがとうございます(笑)。少々お待ちくださいませ。

南武線は運転士の習熟
鶴見駅は機回しをすることで誘導する係員の習熟

定期列車が存在することで保持できる技能というものがあるんです

中の人さん、ありがとうございます。
車両側でも地上側でも保持していかなければならない技術があるわけですね。

古い記事にコメントすいません
59-2以前ですが、東海道線清水駅から篠ノ井線南松本駅への石油輸送で、往路東海道線〜中央西線経由、復路中央東線〜身延線経由というのがあったと思います。
往復とも身延線経由にしたいところですが、積車の場合、身延線の線路橋梁の荷重制限をオーバーするので、やむなく線路容量が厳しいのを承知で往路だけ名古屋経由にしたと仄聞しています。

TKSYさん、情報ありがとうございます。身延線の貨物列車と聞くと線内発着の貨物だけのような気がしていましたが、そうでもなかったんですね。

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