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2017年3月 4日 (土)

信号機の話 その2

信号機の近傍には、その信号機が何であるかの表示板が掲げられていることが多々あります。

コレのことです。
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個人的には、どれが本線なのかとか、線路の名称がわかるとか、どのような進路が設定されているのかがわかるなど、ありがたい存在です(笑)。

ただこの表示板、その表示内容には一定のルールがあるわけでもなく、バラエティに富んでいます。

今回はそんなの表示板のいろいろを、場内信号機の場合についてご紹介します。

まず最初は、進路の線路名称が表示されているパターン。

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・2002年(平成14年)7月7日、郡山貨物ターミナル東北線上り場内信号機です。
・「東2」「上4」といった、それぞれの進路に対応する線路の名称が略称で表示されています。

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・2010年(平成22年)6月6日、新前橋駅上越線上り場内信号機です。
・新前橋駅の場合は線路名称が数字です。

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・2007年(平成19年)9月23日、東仙台信号場東北線下り場内信号機です。
・線路名称が省略されずにフルネームで表示されていますね。

以上の例は、言わば「着線」のみが表示されている例で、これをパターン①としましょう。

2番目は、信号機の種別が表示されているパターンです。

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・2012年(平成24年)9月26日、品川駅東海道線下り第5場内信号機です。
・表示の意味するところは「第5場内信号機」という、信号機の種別のみです。進路が一つしかありませんので、当然と言えば当然かもしれません。

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・2012年(平成24年)2月19日、小山駅水戸線上り第1場内信号機です。
・やはり表示されているのは「第1場内信号機」という、信号機の種別のみです。
・かつてはこの先で短絡線が分岐していた時の名残ですね。

以上のような「種別」のみが表示されているものをパターン②としましょう。

3番目は、着線の線路名称と信号機の種別の2つが表示されているパターンです。

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・1992年(平成4年)5月10日、天王寺駅関西線上り場内信号機です。
・着線を表す数字と場内信号機を表す「場」が表示されています。

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・1986年(昭和61年)4月12日、小山駅東北線下り第2場内信号機です。
・この場合は第2場内信号機ですので「二場」と表示されています。紛らわしさを回避するため、線路名称についてはアラビア数字を、信号機の種別には漢数字を使用する例が多いように思います。

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・2016年(平成28年)10月21日、高麗川駅八高線下り場内信号機です。
・着線を表す数字と「場」の組み合わせのように見えますが、よくよく見ると2番線だけは「2番場」ではなく「2番線」ですね。右の写真は同じ高麗川駅の八高線上り場内信号機なのですが、こちらは1番線だけ「1番線」です。特に理由があるとも思えないのですが・・・。

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・2001年(平成13年)5月13日、南福岡駅鹿児島線上り第1場内信号機です。実際には春日駅のホームの門司港寄りに建っています。
・「本線」/「大蔵」と「第一」とで着線と信号機の種別を表示してるわけですが、「大蔵第一」という表示は信号機とはちょっと結びつかないですよね(笑)。

以上のように、「着線」と「種別」の2つが表示されているものをパターン③としましょう。

4番目は、発線の線路名称と信号機の種別の2つが表示されているパターンです。

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・2015年(平成27年)10月3日、新潟駅信越線下り・白新線上り場内信号機です。
・表示されているのは「A」「B」「C」という発線の名称と場内信号機を意味する「場」の文字です。「A」「B」「C」という線路名称も珍しいと思います。
・数字表示の進路表示機が設けられていますので着線の表示は不要なのかもしれません。

以上のように、「発線」と「種別」の2つが表示されているものをパターン④としましょう。

5番目は、発線の線路名称と着線の線路名称の2つが表示されているパターンです。

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・2010年(平成22年)6月6日、高崎駅上越線上り場内信号機です。
・発線を表す「上」と着線を表す数字がハイフンで結ばれています。ハイフンです。数字の「1」ではありません。ちょっと紛らわしい(笑)。

以上のように、「発線」と「着線」の2つが表示されているものをパターン⑤としましょう。

6番目は、発線の線路名称と着線の線路名称と信号機の種別の3つが表示されているパターンです。

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・1980年(昭和55年)3月13日、和歌山駅阪和線下り場内信号機です。
・発線を表す「阪」、着線を表す数字、場内信号機を表す「場」の3つが表示されています。

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・1992年(平成4年)6月27日、草津駅東海道線上り第1場内信号機です。左は外側線用、右は内側線用です。
・「外」/「内」、「外」/「内」、「1場」の意味は順に「発線」、「着線」、「種別」ですね。この場合は種別にアラビア数字が使われています。

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・1992年(平成4年)7月4日、左は吹田信号場北方貨物線上り第1場内信号機、右は梅田貨物線上り第2場内信号機です。
・同様にそれぞれ「発線」、「着線」、「種別」の順に表示されています。

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・1992年(平成4年)6月27日、京都駅山陰線上り場内信号機です。
・左と中央の信号機の表示内容は同様と思われますが、右の信号機の表示がちょっと?です。

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・2001年(平成13年)4月22日、鳥栖駅長崎線上り場内信号機です。
・「着線」は各信号機ごとに表示されていますが、「発線」と「種別」は共用です。

以上のように、「発線」と「着線」と「種別」の3つが表示されているものをパターン⑥としましょう。

ここで整理しますと、ここで取り上げたパターンは①~⑥、それぞれ以下のようです。

①着線
②種別
③着線+種別
④発線+種別
⑤発線+着線
⑥発線+着線+種別

「だから何なんだ?」と言われてしまいそうですが、この次は出発信号機について同じようなことをやってみましょう(汗)。

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コメント

f54560zgさん、ご無沙汰しています。
東の方は疎いもので、西の方の写真を見るとつい食いついてしまいます(笑)。
京都駅の山陰線の場内信号機ですが、右の1外の信号機は1番線(現在の0番線、山1の南側の機回し線を直通)と4番線(現在の2番線)進入用です。一旦東海道上り外側線へ進入するため「外」表示なのかと思いますが、確か4番線以外へは進入できなかったように思います。

こんにちは。
仙台管内の場内の表示板、誘導信号機付属だと白枠で囲まれています。
分かればいいので、統一性が無いのがおもしろいです。
線路名称がユニークならば、表示もユニークになりそう。

高麗川の例、あくまでも想像ですが、下り2番上り1番はいずれも「逆線進入」となるルートですね。なので、『とくに注意を要する』ということで名前を変えているのかも。

こんにちは
高麗川駅の八高線下り場内には、線路を挟んで4番線用と進路表示機付き5・6番線用の信号機もありましたが撤去されてしまったのですね。
ところで一番上の画像の左側の信号機には停止現示にもかかわらず出発反応標識みたいなものが点灯しています。出発信号機ならば出発指示合図器なのですが場内信号機だと何なのでしょうか?

hi-liteさん、お久しぶりです。
表示がよく見えづらいのですが、多分「山1場」と「山外1場」なんですね。「外2場」の進路は1、3、4番線だったようですが、山陰線からは4番にしか進入できなかったわけですか、情報ありがとうございます。

やわやわとまれさん、そうなんですよね、結局は「わかればいい」なのだと思います。

名無しさん、そう言われてよく見れば下り2番上り1番とも4現示ですね。単なるミスではない???

十兵衛さん、4~6番線へつながる線路は断ち切られてしまっていました。
出発反応標識みたいなもの、何でしょうね?確かに名前の上では場内信号機ではあるのですが、出発信号機みたいな信号機ですし・・・(汗)。

一番上の写真ってどこでしょうか?
表示灯の意味を考察するにも情報が・・・

>一番上の写真
小山駅東線群の写真のことと思います。
東3二場で点灯しているのは、限界表示灯(後部開通表示灯)だろうとおもいます。

名無しさん、場所はやわやわとまれさんのおっしゃる通りです。若干時期は違いますがご参考までに。
http://senrohaisenzu.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/2002512-aef5.html

限界表示灯だとするとちょうどこの時東3番線に列車が進入してきていた、ということですね。

お久しぶりです。
京都の話ですが、山陰から1番は上り出雲が、
山陰から4番は天理臨が主に使っていました。
4番から奈良線へ進出できるので、
逆に4番に入れれば山陰地区から天理へ行ける、と。
ちなみに下り出雲も4番を使っていて、
下りは京都場内で外から次々転線して4番に入り、
機関車交換後山陰へと入っていきました。
夜行列車がなくなり、機関車交換や入換が
今の京都駅ではほとんど見られません。
山陰線ホームの先でいつも昼寝していたDD51が
ふと懐かしいな、と思います。

わだらんさん、ご無沙汰しております。
京都駅の4番線ってキーとなる着発線だったのですね。奈良線や山陰線に直通する列車の複雑な列車のルートは趣味的には面白いですね。

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