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2016年10月 1日 (土)

住友セメント田村工場専用線の連動装置

先日ご紹介した大越駅の住友セメント専用線の動画。動画の内容から、専用線構内の連動装置については、記事内にも書きました通り第1種機械と推測していました。
以下、その根拠を順を追って。

020552
・まずは出発信号機に相当する入換信号機。機械式です。

030543
・そして赤線部に確認できるロッドらしきもの。

040556
・この辺りではワイヤーらしきものも確認できます。かなり弛んでいますが。

050608
・ワイヤーらしきものはこの辺りにもあります。
・前述のロッドは2本のようです。

110602
・信号扱所の中には機械式のてこが見えます。

070905
・そして場内信号機に相当する入換信号機。これも機械式です。

090910
・その根元にはワイヤーが。

100921
・このあたりには転てつ器のてこらしきものは見当たりません。



以上から推測したのが、
1)入換信号機は機械式であり、ワイヤーを介して信号扱所に設けられた信号てこで操作される。
2)2台の転てつ器(おそらく大越駅寄りの、信号扱所から最も離れた転てつ器)がロッドを介して信号扱所に設けられた転てつてこで操作される。他の転てつ器は現場扱い。
3)信号扱所内の信号てこ及び転てつてこ間には第1種機械連動機による連鎖が設けられ、現場扱いの転てつ器の一部には第2種機械連動機による信号てことの連鎖が設けられている。よって連動装置は第1種機械。多分軌道回路は設備されていないので第1種機械丙。
というわけです。



ところがやわやわとまれさんが公開していただいた貴重な配線図を拝見すると、上記の推測とは合致しない「???」と感じる点がいくつかありました。たとえば、
1)信号扱所の記号が第2種になっている。
2)転てつ器はすべて現場扱い。
3)主要な転てつ器は電気鎖錠器付き。第2種機械連動機は描かれていない。
などです。
1990年の図面とのことですので、1988年の動画と時期はほぼ同じなのにもかかわらず、です。



そこで改めて動画を見てみますと、たとえば次の場面。210838
・確かに赤丸部に電気鎖錠器付きの転てつてこらしきものが写っていますね。左が156号、右が155号かも。

また前述の信号扱所内の信号てこですが、110602_2
・「3」「4」と書かれた、出発信号機に相当する入換信号機用と思われるてこには、よく見るとラッチがついています。フツーの重錘付きのてことは違うようです。ひょっとしたら電気鎖錠器付きの信号てこなのかもしれません。

直接的には関係ないのかもしれませんが、
220427
・赤丸部の黒い箱状のものや、

230909
・コイツも気になります。



以上のように、第1種か第2種かという点は別にしても、連動機として電気鎖錠器が使用されているのは確かなようなんです。
「でも、信号機も転てつ器も機械式なのに、なんで電気鎖錠器が使われるの?」ってところが最大のナゾ、というわけですね。

信号てこに回路制御器を設けて機械的な動きを電流に変換し、この電流を現場扱いの転てつてこの電気鎖錠器に流すことにより連鎖関係を設けている・・・、まさかですよね(笑)。
このあたり、詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただきたいです(汗)。



上記1)~3)以外にも、
4)過走余裕距離(?)内の160号転てつ器にまで電気鎖錠器が設けられている。
5)ただしその割に159号転てつ器には電気鎖錠器はない。
6)常時鎖錠と思われる201、205、207、210の各転てつ器はいったい何?
といったところが気になりますね。

いずれにせよ貴重な配線図を公開いただいたやわやわとまれさんに感謝です。

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コメント

配線図の信号扱い所にT字のマークがあるので、てこ集中なのではないでしょうか? 現地の転てつてこを一か所に集めています。画像と配線図がどうつながるのかよくわからないので、推測です。

すみません。大越駅の配線図を見ていました。

Tさん、ちょっと紛らわしかったですね。申し訳ありません。

 この設備はなんというか、平成の世にまでこんなものが残っていたのか…という感想しか浮かんでこないですね…(汗

 個人的には「転てつ器の鎖錠を電気鎖錠器で行っているので『第2種電気丙連動装置』なのでは?」と考え、いろいろ調べてみました。

 ところが、昭和40年制定の「信号設備施設基準規程」、さらにそれ以前の規程である昭和27年の達「連動装置の種類」においても、第2種電気連動装置は卓上電気てこにより電気信号機を制御することを要件としており、信号機を機械てこで扱い、現場扱いの転てつ器との連鎖を電気鎖錠器で行う方式については明文がありませんでした。


 さらに文献を戦前に求めたところ、「保安」昭和15年10月号に以下の記載がありました。

「聯動装置ノ種別」(※抜粋)
第5条 第二種連動装置の種類左の如し。
三、第二種電気乙連動装置
転てつテコに電気鎖錠器を使用し、信号機を軌道回路により制御せざるもの。

(解説)(※抜粋)
停車場構内が大きくて信号機と連鎖すべき転てつ器の数が多かったり、あるいは遠距離にあったりすると、信号機に至る鉄索は一直線に最短距離を通し、信号てこ及び転てつてこにともに電気鎖錠器を付し、電気的に連鎖を行う必要も生ずるが、これは第二種電気連動装置となるのである。
而してこの場合は(略)信号機は機械信号機で軌道回路により制御されていないから第2種電気乙聯動装置と称するのである。


 以上のように、戦前にはこのような設備も想定はされていたようですが、戦後は国鉄の規程面としてはほとんど想定範囲外となっていたようです。


なお、ラッチ付きの信号リバーは、双線式信号機用と電気鎖錠器付きとがありますが、機械燈列式入換信号機は単線式ですので、電気鎖錠器付きとなります。
http://p.twipple.jp/GwF6a

はじめまして。

当方も線路図や連動に興味がありまして
時折、拝見いたしております。


大越駅の配線図を見ると
151、152、154、155、156の
転てつ梃マークは黒く塗りつぶされているので
現場での電気鎖錠器つき転てつ転換器になりますよね。

151号152号155号の転てつ器の上に黒丸が。
転換鎖錠器(鋼索用)のマーク?
一方で、機械連動装置のマークは見当たらない…。


「通票よんかく」さんに
http://yonkaku.com/wasuregatami/ireshin/ireshin1.html
「信号リバー4本、その隣に2本のてこ」が見えます。
信号のリバー、全て電気鎖錠器付き。

転てつ梃は現場扱いとするならば
謎の2本のテコは「鎖かん」??


連動図表さえあればスッキリするのにな、と
そんな事を思いながら思いつきで書き込んでみました。
取り留めなくてすみません。

余談。
先の「通票よんかく」さんの扱所の写真では
照明軌道盤が見当たらないので、軌道回路は無いのかもですね。

てつさん、北海道廃止路線操車場駅長さん、コメントありがとうございます。特に「通票よんかく」さんの写真、スバラシイですね。こんな写真を撮られていた方もいらっしゃるんですね。壁の天井近くに掲げられた連動図らしきもの、これを見ればすべてがわかるのでしょうが・・・。

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