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2016年7月 3日 (日)

穂高 2016/6/18

2016年(平成28年)6月18日の穂高駅です。

01p1120070
・松本方です。下り本線に上り出発信号機が設けられています。

02p1120071
・振り返ります。

04p1120073
・ホームはカーブしています。

06p1120068
・上り本線側には行き止まりの側線があります。

07p1120067
・ホームと本屋は構内踏切で結ばれています。

11p1120066
・糸魚川方です。松本方と同様、上り本線に下り出発信号機が設けられています。

以上の写真から穂高駅の配線図を描くと以下のようになります。

R_2
・全体の雰囲気は前回の豊科駅と似ていますが、上下本線のどちらも上下列車の発着が可能になっているところが異なります。
・場内信号機は確認していないため記載していませんが、下り・上り列車とも下本・上本のどちらにも進入可能なようになっていると思います。

大昔から上下本線のどちらも上下列車の発着が可能になってたとは(あくまで個人的には、ですが)思えない気がしますので、いつ頃から、何の目的でそのようになったのかが気になります。

これに多少は関係しているのではないかと思われることがらを2つ。

1つ目は9両編成の話。
Wikipediaには以下の記述があります。
『特急「あずさ」停車対応のため、構内踏切への斜路を一部嵩上げしホームを延長しているが、1番線は8両編成までの対応に留まり、大糸線内9両編成となる「あずさ」(E257系)は上り、下りを問わず2番線に入線する』
つまり、時期はわかりませんが、下り本線(2番線)のホームは9両分の長さまで延長する工事が行われたようです。上り本線(1番線)のホームも延長工事が行われたのかもしれませんが、結果としては8両分の長さまでしか確保できていないようです。
このため9両編成の上り列車を穂高駅に停車させる場合には上り本線ではなく下り本線に進入させてるってことですね。

じゃあ、穂高駅に9両編成の列車が停車するようになったのはいつから?
とりあえず手持ちの以下の時刻表を調べてみました。
①1971年3月号
②1971年8月号
③1982年3月号
④1983年1月号
⑤1984年6月号
⑥1986年3月号
⑦1987年8月号
⑧1991年3月号
⑨1995年4月号
⑩1997年3月号
⑪2001年3月号
⑫2004年8月号
⑬2005年4月号
⑭2007年3月号
⑮2008年8月号
⑯2011年3月号
⑰2015年4月号

・1971年3月ではすべての「あずさ」は新宿~松本間の運転ですが、1971年8月では季節運転ながら1往復が大糸線に乗り入れています。181系10両です。但し穂高駅は通過です。
・1982年3月、1983年1月ではあいかわらず大糸線乗り入れ「あずさ」は穂高駅は通過ですが、1984年6月で初めて穂高駅の停車を確認できます。183系9両です。おそらく1984年2月のダイヤ改正で停車するようになったのではないかと思われます。
・但しよくよく見ると1983年1月では初めて「しなの」の大糸線乗り入れが確認でき、しかも穂高駅に停車しています。381系9両です。加えて上りの1014M「しなの14号」は穂高駅で下り南小谷行き337Mと交換するようになっています。おそらくは1982年11月のダイヤ改正からではないでしょうか。

以上のように、穂高駅に9両編成の列車が停車するようになったのはおそらく1982年11月改正の「しなの」からと思われます。「あずさ」が停車するようになったのはその1年3か月後の1984年2月改正からのようです。

従って1982年11月改正のタイミングで下り本線のホーム延伸や松本方→上り本線→糸魚川方、糸魚川方→下り本線→の2番線へのルートが設けられたと考えるとつじつまが合うのですが、「その当時はフツーにドアカットしてたんじゃないの?」と考えた方が自然かも・・・。

2つ目は穂高駅折り返し列車の話。
やはりWikipediaには以下の記述があります。
『普通列車は原則として上りが1番線、下りが2番線を使用するが、例外的に当駅始発となる上り普通列車1本が2番線から発車している』
つまり現時点では穂高駅折り返しの列車のために少なくとも上り本線→松本方のルートが必要になっているということですね。

じゃあ、穂高駅折り返しの列車が運転されるようになったのはいつから?
同様に前述の手持ちの時刻表を調べてみました。

・まず本数です。以下のグラフをご覧ください。R
・1986年3月までは松本駅~穂高駅間の区間列車はゼロだったのですが、1987年8月では一気に12往復になっていました。おそらく1986年11月のダイヤ改正で設定されたものと思われます。
・その後次第に本数は減少して現在では下り2本・上り1本のみとなっており、その上り1本が下り本線から発車しているということです。

しかしながら、「松本駅~穂高駅間の区間列車が運転されている」ということがすなわち「(少なくとも)下り本線から上り列車が出発する」ことにつながるかというと、そうではないんです。
鉄道ダイヤ情報1988年7月号には1988年3月改正の大糸線の電車の運用図表が掲載されているのですが、これによれば松本発穂高行きの列車は穂高駅到着後そのまま折り返すのではなくいったん有明駅まで回送され、有明駅で折り返して再び穂高駅まで回送されて穂高始発の松本行きとなるんです。
であれば、松本駅~穂高駅間の区間列車が運転されていたとしても、穂高駅で下り本線から松本方に出発するルートは必要ありません。

しかし前述の通り現在では有明駅への回送は廃止されて穂高駅で折り返すように変更されているようです。いつから変更されたのでしょうか。
そこで下りの穂高行きが穂高駅到着後上り穂高駅始発となって発車するまでの時間の変遷を調べてみました。
R_2
・これを見る限り、遅くとも2007年3月の時点では有明回送は廃止され、穂高駅での折り返しに変更されていたものと思われます。
・従ってこの時点では穂高駅の少なくとも下り本線から松本方に出発するルートは設けられていたものと考えられますね。

穂高駅では上下本線のどちらも上下列車の発着が可能になっており、そのようになっているのは9両編成の列車の停車と穂高駅折り返し列車の存在が関係していると思って時刻表でいろいろ調べてみたのですが、結局のところよくわかりませんでしたね(汗)。

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コメント

f54560zgさん、こんばんは。大糸線の記事、興味深く拝読させていただいております。

あずさ号などの9両編成列車の穂高停車の件なのですが、長野鉄道管理局の昭和61年3月3日改正「列車運転時刻表」をみますと、大糸線に乗り入れている優等列車(あずさ、しなの、アルプス)について、すべての優等列車が、穂高駅、通過、停車を問わず、「主本線着発」になっています。すなわち、下り列車は下り本線に、上り列車は上り本線に着発していたようです。ですので、当時は、停車列車はf54560zgさんが書かれているように「フツーにドアカット」だったのではないでしょうか。

昭和61年3月3日改正の大糸線 松本~信濃大町間の途中駅で、主本線に着発しない列車は下記の通り少なくいずれも副本線着発で、上り本線着発の下り列車や下り本線着発の上り列車はなかったようです。

豊科駅下り1番線着発 

下り予定臨時貨物列車 1本(7分ほど停車)

下り予定臨時試運転電車 1本(14分ほど停車)

有明駅下り1番線着発

上り定期貨物列車     1本(25分ほど停車)

下り予定臨時試運転電車 1本(当駅終着)

上り予定臨時試運転電車 1本(当駅始発)

信濃松川上り1番線着発

下り予定臨時試運転電車 1本(当駅終着)

上り予定臨時試運転電車 1本(当駅始発) 
 

KASAさん、情報ありがとうございます。
ちょっと質問があります。有明駅の場合は豊科駅と違って上下本線の区別がなく、副本線として下り1番線、下り2番線があるのですが、
>有明駅下り1番線着発
というのはホームに面した下り1番線のことでしょうか? 現在と当時とでは状況が変わっているかもしれませんが・・・

それにしても
>予定臨時試運転電車
って気になりますね。

f54560zgさん、有明駅の記事も拝読させていただきました。現在の線路配置を確認しておらず、たいへん失礼いたしました。

有明駅は、一線スルー式の線路配置になっていたのですね。

当時と現在の状況はやや違うようで、現在のホームに面していない下り2番線が、当時の下り1番線だったようです。 

>予定臨時試運転電車

停車駅のみですが時刻を以下に記しておきます。参考になれば幸いです。

下記の4列車すべて、列車種別は「臨試電」、速度種別は「特定」(「特定」とは、特殊な試運転列車及び救援列車に用いることができる記号)となっています。

使用頻度が極めて少ない副本線に入線するためだけに設定された列車なんでしょうかね?(汗) 

下り
試9981M

松本   11時55分     発(下1)
島内   11時59分30秒 着 
      12時03分       発
豊科   12時12分15秒 着
      12時15分45秒 発
信濃松川12時31分30秒 着(上1) 

    
試9991M

松本   12時50分     発(下1)
豊科   13時04分30秒 着 (下1)
       13時18分30秒 発
有明   13時27分30秒 着(下1)
 
上り
試9980M

信濃松川 13時49分 発(上1)
安曇追分 13時56分 着
       14時00分 発
島内    14時22分 着
       14時25分 発
松本    14時30分 着(下2)

試9992M

有明    14時35分     発(下1)
一日市場 14時49分     着
       15時13分     発
北松本   15時21分     着
       15時21分30秒 発
松本    15時24分     着(下2)    

KASAさん、詳細ありがとうござます。
約1時間の間隔で2往復・・・。よくわかりませんね(汗)。

穂高駅の下り線のみ9両編成対応にした時期は豊科駅と変わらないと思いました。何年かは延伸工事をしなかった様な気がしました。ホームの形状の問題と、構内踏切の関係で下り線のみホームの半分を延長したのでしょうね。側線は国鉄時代の貨物引き込み線です。駅母屋脇に貨物ホームがあり、松本方にも繋がっておりました。今では信じられない話ですが、北アルプス登山口が有明駅主体の時代は急行アルプスは穂高駅は季節停車扱いで有明駅の方がアルプスは停車してましたね。

オカルトさん、大糸線に9両編成の列車を入線させる際はいろいろ苦労があったんでしょうね。買収国電線区で9両もの長大編成の列車が運転された例はほとんどないのではないでしょうか。

ご返信を頂きまして恐縮です。

中央東線西線の急行乗り入れがありましたから地方交通機関でもここまで発展したんでしょうね。急行が特急に格上げされた時豊科、穂高にも停車するようになって利便性と安全性も考慮して延伸工事をしたんでしょう。季節列車当時は信濃大町、白馬だけが停車駅でしたから。当時9両ホームに対応していた駅は信濃松川の上り2番線ホームと信濃大町、白馬、南小谷だけだったと思います。
余談ですが、大糸線のホーム有効長も有人駅は7~8両ホームでしたが、無人駅は昭和50年代半ばに4両ホームから7両ホームに延伸工事を行いました。ただ、信濃大町以北は延伸工事をした駅とそのままの駅が混在してますがね。

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