辰野の貨物列車 1988
前回と前々回の記事で辰野駅に到着する飯田線の貨物列車の動画をご紹介しましたが、今回は改めて1988年(昭和63年)当時の辰野駅に発着する貨物列車の状況を振り返ってみます。
元ネタは'88貨物時刻表と鉄道ダイヤ情報1988年7月号・9月号です。
まず最初に貨物列車のダイヤです。
・この当時、飯田線には5.5往復の貨物列車が走っていました。結構な本数ですね。
・塩尻駅方向には5往復の列車が運転されていますが、岡谷駅方向には1往復しか運転されていません。ちょっと意外。
続いて機関車の運用です。
・飯田線関係では5台のED62が辰野駅に入れ代わり立ち代わり顔を出すようになっています。夜間も3台が辰野駅で滞泊します。
・中央線関係は稲沢機関区と篠ノ井機関区のEF64です。稲沢機関区のEF64は辰野以東には入線しません。
・前々回の記事にも書きました通り、5273列車を引いてきたED62は単1374列車で伊那松島に帰ります。
・前回の記事の5275列車を引いてきたED62は翌日の5276列車まで辰野駅でお休みです。5377列車を引くEF64は5378列車を引いて10時30分頃には辰野駅に到着していたわけですね。
・前回及び前々回の記事の動画に写っている上り4番線のED62は該当する運用がありません。入出場車でしょうか。
続いて貨車の運用(?)です。
その前に、若干時期がずれるのですが1978年(昭和53年)時点の辰野駅の配線図を。
1988年(昭和63年)時点ではすでに一般車扱貨物の取り扱いは廃止されていますが、配線図に記載されている豊島屋と信州飼料の専用線はまだ現役です。
従ってこの当時辰野駅に姿を見せる貨車は、
1)豊島屋関連の石油タキ
2)信州飼料関連の飼料ホキ
3)飯田線関連の石油・セメント・LPガス車等
といったところになります。
・10時30分頃に到着する沼垂からの5378列車は豊島屋向けの石油タキと思われます。空車は約4時間後の5379列車で戻っていくものと思われます。
・飼料ホキは0時頃到着する塩尻発辰野行き5482列車で辰野駅にやってくると思われます。このホキは笠寺発篠ノ井行き5879列車から塩尻駅で解放され、5482列車に継送されるものと思われます。返空は17時50分頃の辰野発塩尻行き5483列車で、塩尻で篠ノ井発笠寺行き5878列車に連結されると思われます。
・前々回の記事の動画のとおり、14時30分頃に到着する元善光寺発辰野行き5273列車に連結されているのは秩父のセメントホキです。おそらく19時30分頃に到着する川中島発寄居行き5470列車に継送されるのではないかと思います。
ところで5470列車と対になる寄居発川中島行きの5471列車は塩嶺ルート経由のため辰野駅を通りません。このため下りの秩父セメントホキは新興発南松本行き3471列車で運ばれてくるようです。
・前回の記事の上片桐発青海行き5275~5377列車に辰野駅で増結されたのは動画の通り電気化学工業のセメントタキです。パッと見、5271列車で辰野駅に来たものでしょうか。
・これ以外の飯田線貨物列車の継送についてはよくわかりません。どこからやって来てどこに帰って行ったのでしょうか。
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日石は汐見町からでしたね。
プロパンは浮島町だったような?
ゼネラル(エッソ、モービル)か日石ガスどちらかだったのですが、NRSのが付いているシーンよく見ますし、NRSタキは日石系は入らないのでゼネラルかもしれません。
投稿: ゆかわあきら | 2017年10月27日 (金) 21時52分