東京~上野間配線図 その2
前回の記事に続いて1957年(昭和32年)3月。
1956年(昭和31年)11月に山手線・京浜東北線の分離が行われていますので、東京~上野間の線増については一応の完成を見たことになります。
細かいところがわかりづらいので拡大版です。
・前回の1951年(昭和26年)8月時点では上野駅で分岐していた秋葉原線は、この時点では秋葉原~御徒町間で回送線から分岐するようになっています。
・このため分岐部分の回送線には出発信号機を兼ねる場内信号機5及び6が設けられており、5と6の間は秋葉原駅の構内ということになるのだと思います。
・つまり、1951年(昭和26年)8月時点では
という感じで、回送線の運転取扱上は上野駅の次は東京駅だったものが、1957年(昭和32年)3月時点では、
といった具合に、途中に秋葉原駅が新たに設けられた形になるわけですね。
・ただ、連動装置は古そうです。既存の設備を最小限の改修で済ませたということでしょうか。
・秋葉原駅から先は単線ですが、1Lは東京駅の第1場内信号機ですので、正確には東京駅の構内に入ってから単線になる、ということですね。
続いて1958年(昭和33年)3月。
同様に拡大版です。
・先ほど「場内信号機5と6の間は秋葉原駅の構内と思われる」と書きましたが、そう思う唯一の根拠は上図の5から引き出された「秋葉原場内」の文字ですね。
・図の様式は違いますが、書かれている内容は1957年(昭和32年)3月時点のものとほとんど一緒ですね。まあ、1年しか経っていませんから(汗)。
次回に続きます。
配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。
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