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2012年7月29日 (日)

静岡貨物配線図

まずは1967年(昭和42年)1月。

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・この5年前、1962年(昭和37年)に静岡操車場として開業しています。操車場としては比較的遅い時期の開業ですね。
・図が小さくて見難いので拡大版を。

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・分解を行う下り列車は下り到着1~3番線に到着し、ハンプに押し上げられます。
・上り列車の場合は上り1番線を通って上り到着2・3番線(後述のとおりこの名前はちょっと怪しいかも)に到着します。上り1番線以外からは上り到着2・3番線には行けません。
・通路2区線にも列車停止標識が設けられていますので、通路2区線にも到着できるのかもしれません。
・神戸方の山側には静岡運転所の本所があり、操車場の神戸方には貨車派出、東京方には機関車派出が設けられています。
・上り本線(実際には新幹線も)の下をくぐって山側に伸びる線路が描かれているのですが、これについても後述します。

続いて1968年(昭和43年)2月。

08196802r
・1967年(昭和42年)10月に貨物の取り扱いが開始されて操車場から駅に昇格(?)し、名前も東静岡駅に改められました。
・描かれている範囲の線路にはほとんど変化はありませんが、先の「上り本線の下をくぐって山側に伸びる線路」の先が貨物積卸設備のようです。このあたりは西浜松駅と似たような雰囲気を感じますが、出入りはちょっと大変そうな気がしますね。
・また「上り到着2・3番線」の名称も「上り到着2・1番線」に改められています。

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続いて1972年(昭和47年)4月。

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・大きな変化はありませんが、上り到着線が通路2区線の包含を含めて2線から4線に、下り着発線が4線から5線に、上り着発線が5線から6線にそれぞれ増強されています。

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続いて1978年(昭和53年)。

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・先の草薙駅の記事でも書きましたとおり、元図は1978年なのですがその後の変更図が上貼りされており実質は1984年(昭和59年)3月時点です。すなわち59-2改正直後の姿というわけです。
・上下の到着線は姿を消し、方向別仕訳線群もハンプを含む上流側半分がバッサリです。
・貨物積卸線群が初めて記載されています。結構な数の側線が設けられているんですね。

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続いて1989年(平成元年)2月。

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・東京方にあった機関車派出が中ほどの位置に移動しましたが、それ以外はさほど変わっていません。

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続いて1992年(平成4年)1月。

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・上り着発線が東京方に移動しました。
・駅別仕訳線も撤去され、少しづつゆっくりとではありますが着実に変化が進行しています。

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最後に2003年(平成15年)4月。

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・1993年(平成5年)に東静岡駅は静岡貨物駅に改称され、1998年(平成10年)には新たに旅客駅としての東静岡駅が開業しました。
・配線図の様式が変わっていますのでそれぞれの位置関係が把握しづらいのですが、
 1)下り線を山側に移設
 
 
 2)下り着発線を東京方に移設
 3)1989年(平成元年)以前において上り本線から上り着発線が分岐していたあたりに東静岡駅のホームを設置
といったように見えます。
・かつての貨物積卸線は着発線荷役の採用もあって不要となり、新幹線の保守基地に姿を変えたようです。
・これらにより旧静岡操車場周辺の線路改良工事は一応の完成を見たようですね。

配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。

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コメント

 東静岡というと、ハンプの丁度真上あたりに
長沼大橋があって、子供の頃はよく連れて
行って貰いました。
 第1富士がダンプと衝突した踏切も含め、
操車場が出来る前は、よく分かりませんが。 

bad.Ⅳh-95さん、ハンプから転がってくる貨車を眺められる、まさに至上のポイントですね、うらやましい。後ほど最近の長沼大橋(国鉄時代は大谷道路橋というような名称だったようですが)からの眺めをご紹介します。

駅の名称が
静岡操車場という名称だったのは知りませんでした
東静岡は静岡県内で西浜松と並ぶ拠点でよく知ってはいますが訪れたこともなくましてや配線も知らなかったのでこれは興味深いです

静岡市民的にはあの位置で「大谷」はなかろう、と思いますが、ま、仕方ないでしょう。
そばに大谷川放水路とかありますから。
でも、長沼から池田をつなぐ橋だし、大谷ははっきり言って、海岸沿いの地名ですし。
この橋を渡ったところの道は、「大谷街道」ですが、その辺は池田か聖一色です。

ヒデヨシさん、東静岡と西浜松には秘密の地下通路があるという共通点があります(笑)。
bad.Ⅳh-95さん、静岡市民としては譲りがたいポイントですね。

その昔、

静岡県の 庁舎 にて、
     →「無料だでね。」で、
グランシップマガジン「Gジー」の
1998年3月=
「創刊 0号」を頂き、大切に所持 しています。
        &
で、その次 の
「創刊号」=1998年11月も、所持しています。

「創刊0号」には、
→「変貌する 東静岡」で、
広大な その一帯=操車場の跡=再開発 が、あり。

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