吹田操車場の進入・進出ルート その2
今回は出発線関係です。
最初に下りの出発です。
・すごいですね。出発線が全部で20線もあります。
・到着線に比べて出発線の数が多いのは、分解に比べて組成のほうが時間がかかるため、ということなのでしょうか。
・その20線、大きく3つのグループに分けられます。
・一つ目はハンプにかからない列車の発着用の着発1・2番線、二つ目は分解後組成された列車の出発用の下り出発3~16番線、三つ目は神戸方・梅田方・城東貨物線相互間の折り返し用の上り着発1~4番線です。
・これら20線はいったん下り貨物線及び梅田線の2線に収束します。
・着発1・2番線及び下り出発3~9番線は下り貨物線、下り出発11~16番線及び上り着発1~4番線は梅田線に収束するのですが、下り出発10番線のみそのどちらにも進出できます。
・2線に収束した先には第2出発信号機29L・30Lがあります。
・1992年(平成4年)7月撮影です。
・下り出発10・11番線の第1出発信号機20L・21Lです。
・下り出発10番線からは下り貨物線及び梅田線のどちらにも進出できますので、20Lには進路表示機がついています。
・下り出発11番線用の21Lは使用停止になっています。
・第2出発信号機29L・30Lにて改めて下り貨物線及び梅田線の振り分けが行われます。
・梅田線にはさらにその先に第3出発信号機31Lがあり、これにより梅田線と城東貨物線が振り分けられます。
次に上りの出発です。
・上り列車は上り着発1~4番線及び上り出発5~11番線からの出発となります。
・主として上り着発1~4番線はハンプにかからない列車の出発で、ハンプで分解後組成された列車は上り出発5~11番線からの出発と思われます。
・出発線群を出て上り貨物線及び上り梅田線をくぐった先に第2出発信号機4Rがあります。
・左から上り出発5・6番線・上り着発4番線の第1出発信号機です。
・さらに先へ進むと第3出発信号機9Lが現れます。
・ここで上り貨物線及び上り梅田線と合流します。
・さらに先へ進むと第4出発信号機5Lです。
・ここで東京方面と大阪貨タ方面が振り分けられます。
・また、東京方面と大阪貨タ方面間の折り返し列車は着発6・7番線から第1出発信号機6L・7Lに従ってそれぞれの方面に向けて出発します。
・東京方面へは茨木駅の第1場内信号機16Lを経て外側線に合流します。
・大阪貨タ方面へは、上り貨物線からの線路と着発6・7番線からの線路が合流する直前に出発信号機3L・4Lが設けられており、上り貨物線からの線路に対しては実に5番目の出発信号機になります。
これだけ広い吹田操車場ですので、もし仮に梅田方面から大阪貨物ターミナルに向かう列車があったとすると、第1場内4R→第2場内3R→第3場内ニ→第4場内ロ→出発11L→第4出発5L→第5出発3Lと、吹田操車場という1つの停車場を通り抜けるのになんと7つもの信号機を通過しないといけないわけです。
また、配線図の機走線や機待線といった文字を見ると、到着から入区、出区から出発までといった機関車の走行ルートを想像するのもおもしろそうです。
配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。
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