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2010年8月 1日 (日)

青森付近の列車運転ルート 2000

今度は2000年(平成12年)時点での状況です。

1977年から2000年の間には、
1)車扱貨物輸送の廃止→青森操車場の廃止
2)青函トンネルの開通→青函連絡船の廃止
という2つの大きなできごとがありました。
これらの変化により青森駅はだいぶ簡素になり、少なくとも貨物列車とは縁がなくなってしまいました。

●東北線下り列車
20120001
青森信号場の場内信号機1Lで、旅客列車は東北下り線(1LF)、貨物列車は着発4~1番線(1LB~1LE)に振り分けられます。
選別押しボタンが記載されていませんので断定はできませんが、おそらく機回線がA、着発4番線がBで、以下C、D、Eと続き、東北下り線がFと思われます。
この着発4~1番線は1977年時点の東北上本・上2あたりの場所ですね。1977年時点では下り線からは進入することができませんでした。
出発信号機111Lを過ぎると旅客線が単線になるのは変わっていません。

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やがて青森駅の場内信号機13LJ・M・N・O・P・Qが現れ、ホームのある6線のいずれかに進入することになります。

●東北線上り列車
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上り旅客列車は6線のいずれからでも出発可能で、出発信号機は17RU~22RUです。

20420001
やがて青森信号場の場内信号機102Rを過ぎると複線になり、出発信号機2Rに至ります。
一方青森信号場の着発1~4番線には出発信号機3R~6Rがあり、その先で旅客線と合流します。

●奥羽線下り列車
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青森駅の場内信号機12Lにより旅客列車(12LNF)と貨物列車(12LNC)に振り分けられます。
旅客列車は第2場内信号機16LJ・M・N・O・P・Qによりホームのある6線のいずれかに進入します。

20620001
一方貨物列車は青森信号場の場内信号機103Rに至ります。
103Rの進路はB~E、NB~NDと7進路あり、先に記した通りB~Eは着発4~1番線に対応すると思われます。
NB~NDは列車停止標識から判断して北機3・北機・北機2に対応すると思われ、機関車単行列車用だと思います。ということは、多分北機4がNA、北機1がNEなのでしょうね。

●奥羽線上り列車
20720001
着発4~1(107L~110L)、北機4・2・1(104L~106L)から出発が可能です。

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旅客列車は17RW~22RWで出発し、青森信号場からの貨物列車等は場内信号機24Rで旅客線に合流します。
24Rの進路はW、Z(Z1)、AKで、それぞれ奥羽線、津軽線、青森運転所方面に対応します。
24RZの進路は1977年時点では存在していませんでした。

●津軽海峡線上り列車
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第1場内10Lを通過後、第2場内11Lで青森駅方面(11LND)と青森信号場方面(11LNC)に振り分けられます。
青森駅方面にはさらに第3場内15Lがあります。1977年時点と違ってホームのある6線すべてに進入可能(J・M・N・O・P・Q)になっているほか、ホームのない下り5番線へのルート(A)が残されています。下り5番線へのルートはどんな列車が使用するのでしょうか。
11LNCのルートの先は奥羽線下りと同じです。

●津軽海峡線下り列車
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上りと同様、17RZ1~22RZ1によりホームのある6線すべて、および23Rにより下り5番線から出発が可能です。
青森信号場方面からの列車は24RZにより合流します。

●青森運転所関係
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出発、到着とも1977年時点と変わっていません。
青森信号場との間での機関車単行列車用だと思うのですが。

配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。

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コメント

過去記事へのコメント失礼致します。

青信~車セ間の列車ルートですが、最近ですとSL臨時運行時の方向転換用として使われていたりもしますね。

ただ昨年運行が開始された四季島では、3泊4日コースにおいて、3日目青森到着~発車までの間に方向転換を実施しているのですが(ご存知でしたら失礼します)、
上記のルートは使用せず、青森~新油川信~青森信~青森と大掛かりな方向転換を行ってから一旦入区するカタチをとっています。
到1~3若しくは西客19,20に四季島が到着出来ない事情でもあるのかがよく判らないところですが。

四季島の件、あくまでも想像ですが・・・

青森運転所で折り返そうとすると、青森-青森操車場は信号設備上構内運転になります。

なので、「四季島を」「青森-青森操車場で構内運転する」資格のある乗務員がいなかった。と言う可能性はあるかも

Hackさん、
外からはわからないような特殊な内部事情があるのかもしれませんね。

名無しさんのおっしゃる「青森-青森操車場」とは「青森-青森運転所」のことでしょうか?確かにこの間は構内運転ですね。
ただHackさんのおっしゃるルートのうちの「青森信~青森」も構内運転ですので、いずれの場合でも構内運転が必要になることに変わりはないのではないかと思うのですが・・・。

おっしゃるとおり、「青森-青森操車場」とは「青森-青森運転所」の間違いでした。

で、たしかに青森信→青森も構内運転ですが・・・。

ここまで来るとJR東や青鉄の内規(本線運転士と構内運転士の作業分界)を見ないことにはわかりませんね。

名無しさん、なかなか難しいところのようですね。

現在青森運転所(現盛岡セ青森派出)ですがgooglemapの航空写真において西客15~20に太陽光発電設備が確認でき、使用停止になっているものと思われます。これによって西客19・20に入線できないものと思われます。

また東通路線から先800代のポイントの先、中客線も太陽光発電設備が設置され使用を停止しているようです。

現地で電車から見た限り青森運転所202ポイントから303ポイントにかけて草が生い茂った状態でレールも錆びついているように見えたので推測ですが使用していないかもしれません。

推測が正しければ青森運転所内には回送線を通らないと入線できない為大掛かりなルートを取ることになったのではと思います。

青森駅248・249・235ロポイント・機待線235ロ側ですが東北新幹線全線開業後に撤去されています。

karuwazaさん
太陽光発電設備ですか! あの青森運転所も寂しくなってしまったのですね。

青森駅周辺をよく使うのですが、Hackさんの四季島回送ルートの謎について現地で確認できたことがありました。青森ー青森操車場間は交通量の多い県道44号と踏切で交差しています。
踏切から青森→青森操車場間の青い森鉄道の回送列車の通過直後を確認できたのですが、踏切の先に青森操車場直前の入替信号機がありました。

踏切と入替信号機の間は踏切の列車検知位置を考えると2両~4両が収まるほどに見え、10両の長い四季島では入替信号機の現示状況によって踏切部分に渡って停車することになるので他車線内でのトラブルを低減するために大回り回送を設定しているのではと思います。

推測が事実の様にコメントしてしまっていた為訂正します。
誤 踏切部分に渡って停車することになるので
正 踏切が遮断を続ける位置に停車する可能性が高いため

karuwazaさん
ご意見ありがとうございます。
ただ、「大回り」とは車セではなく新油川信で折り返すことだと思うので、青森~青森信間は関係ないのではないでしょうか???

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