青森付近の列車運転ルート 1977 その4
今回は青森運転所関係です。
おっと、その前にご紹介しなくてはいけません。
今回の記事に関して、KASAさんからも配線図のご提供をいただきました(※※で示した図で、1978年1月の青森駅の配線図です)。実際にブログに掲載させていただいたのは全体のうちの一部だけになってしまって申し訳ないのですが、お礼申し上げます。ありがとうございました。
まず最初はこの図です。
上のほうの到1~3番線と下のほうの西客19・20番線の三厩方には列車停止標識が設置されています。列車停止標識が設けられているということは、ここまで「列車」が入ってくる、ということです。
いったいどこからどんな列車が入って来るのでしょうか。
青森駅の出発信号機を見てみましょう。※※
上図は東北上本・東北下本・中・奥羽下本・奥羽上本・津軽本の6線の出発信号機17R~22Rですが、東北上本と東北下本用の17Rと18Rの進路はWとUの2つ、他の4線用の19R~22Rの進路はWとUとZの3つです。W、U、Zの選別押しボタンが示す進路は、 ※※
上図のとおり、Uは東北線上り、Wは奥羽線上り、Z(Z2)は津軽線です。
青森駅の他の出発線(上1、上5、上7、下8、下9番線)についてもおおむね同様で、上記3つのほかに東北上り貨物線Xがあるだけです。
すなわち、青森駅から青森運転所の到1~3番線と西客19・20番線に向かう列車を出発させることは不可能なんです。
となると、残りは青森操車場方向からしかありません。
※※
奥羽線上り貨物列車のルートの話のときに選別押しボタンAKが記載されていなくて「?」でしたが、KASAさんの配線図にはしっかり青森運転所方向にAKの選別押しボタンが記載されています。すなわち、青森操車場方面からは場内信号機24RAKにより青森運転所方面に進入できるんです。逆に、青森運転所方面に進入できるのは青森操車場方面からだけなんです。
但し、ちょっとよくわからないのが、
・進路表示機
・AKから先の到1~3と西客19・20の振り分け
・AKの右側にある〔9R〕と5L(照査てこ?)
なんですが、まあ細かいことは無視します(汗)。
いずれにせよ青森操方面からしか青森運転所には入れません。
営業貨物列車が入ることはありえませんので、考えられるのは機関車単行列車とか運転所で使用する物品運搬列車とか。やはり主に青森機関区から青森運転所に向かう機関車でしょうか。
そういうふうに考えると、青森操車場には機関車単行列車用の出発線とおぼしきものが。
北機1と北機4。出発信号機はそれぞれ108Lと107L。
もちろん、北機1・北機4番線から出発してそのまま奥羽線上り方向に向かうことも可能ですので、青森運転所行き限定ではありませんが。
というわけで結論。青森運転所に入る「列車」は、主に青森操車場からの単行機関車列車。
ならば逆方向も同様。
青森運転所の西客19・20の出発信号機1L・2Lの進路は、
青森操車場の場内信号機101RX・Yの進路である北機3・2番線が主体、かな?
もちろん101RJ・D・Eで他の進路に進むことも可能ではありますが・・・。
青森運転所の記事の中で、「青森運転所も立派な「停車場」」「なんという名前の停車場なんでしょう」などとと書きましたが、24RAKが青森駅の場内信号機であることを考えると、青森運転所の着発線は青森駅の構内に含まれている、と考えたほうが正しそうですね。但し本駅からはちょっと離れていますので、新鶴見(割畑)とか吹田(吹七)とか塩尻(大門)などと同様に「青森(○△)」とかいう名前がついているかもしれません。
いままでを総合すると、
1)青森操着発線←→青森間の列車運転ルートは存在せず、移動は入換(構内運転)になる。たとえば東北線下りの場合、青森に向かう列車は
・東北下り→(列車)→青森操(通過)→(列車)→青森
・東北下り→(列車)→青森操→(入換)→青森
のいずれかとなり、
・東北下り→(列車)→青森操→(列車)→青森
という運転はできないんです。いったん青森操車場の着発線に入ってしまうと、入換でしか青森には向かえないんですね。
2)青森←→青森運転所間の列車運転ルートは存在せず、移動は入換(構内運転)になる。
3)青森操車場←→青森運転所間の列車運転ルートは存在する。
といったところでしょうか。
配線図はT.Mさん及びKASAさん(※※印)よりご提供いただきました。
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