« 新鶴見操車場配線図 | トップページ | 蒲田配線図 »

2010年1月 3日 (日)

大森配線図

品川を出た貨物列車は品鶴線を経由するため、品川~川崎~鶴見間の東海道線は旅客列車専用だと思っていたのですが、大森駅・蒲田・川崎駅の各駅で貨物営業が行なわれており、貨物の小運転列車が設定されていたようです。ちょっと意外でした。
その後上記3駅の貨物扱い廃止に伴いこの区間から貨物の営業列車は消滅してしまったようです。

(1957年以前の配線図はこちら。)

まずは1961年3月。

196103
当時の大森駅の配線は上図の通りですが、いくつか「?」と思う点があります。

貨物列車用に下り1番線が設けられており、下り場内信号機1Bにより下り列車は下り1番線に進入できるのですが、上り列車は下り1番線には進入できないようになっています。鶴見方にも渡り線を設けて、上り列車も下り1番線に進入できるようにするのが一般的かな、と思うのですが・・・。

じゃあ、上り貨物列車はどうするの?と思って配線図を眺めたとき、
・下り出発信号機1Bにより下り1番線からは鶴見方に進出できますが、品川方にも出発信号機2Bが設けられていることから、下り1番線からは品川方にも進出できるようになっています。
・また、上り出発信号機2A及び2Bの下にはそれぞれ上り本線の品川方に引き上げるための入換標識4A・4Bが設けられています。配線図には記載されていませんが、おそらく上り本線品川方から上り本線または下り1番線に戻るための入換標識も存在すると思われます。

以上から考えて、上り貨物列車の場合は以下の2パターンが考えられます。

1)上り本線に停車後、全車品川方に引き上げて下り1番線に転線、入換後下り1番線からそのまま品川方に出発。
2)上り本線に停車後、全車品川方に引き上げて下り1番線に転線、入換後再び上り本線にもどってから出発。

もっとも、T.Mさんからご提示いただいた43-10時点での貨物列車時刻表を見ると、この区間には下り貨物列車しか設定されていませんでしたが・・・・(汗)。

また、品川方の上下間の渡り線の転てつ器番号が「6イロ」「6ハニ」と記載されているのも不思議です。4動?

続いて1967年3月。
196703

大きな変化はありませんが、品川方に1961年3月の配線図には記載されていなかった入換標識3が記載されています。
また渡り線の転てつ器もフツーの「6イ」「6ロ」の2動になっています。

続いて1977年10月。

197710

1974年に貨物扱いが廃止され、あっと言う間にきれいさっぱりにされてしまいました。
線路配線的には興味の対象外の部類になってしまいましたね。

最後に1986年3月。

198603

線路的にはすでにこれ以上変わりようがない状態になっていましたが、細かく見るとATC化の関係で京浜東北線から信号機が消滅し、品川方の跨線橋が海側に延長されていますね。

配線図は一部を除きT.Mさんよりご提供いただきました。
年表はJTB発行の停車場変遷大事典に基づきます。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

« 新鶴見操車場配線図 | トップページ | 蒲田配線図 »

コメント

61年場面で6号転轍機が4動になっている件ですが、誤記でないなら戦前から戦後の一時期まで盛んに使われていた、鈍端可動クロッシング使用の分岐器だと思われます。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3252320
の8:48あたりに一瞬映っています。

ただし戦後すぐ、事故が多発したため使用をやめる(新設はしない)方針になったので、この時期まで本当に残っていたのかな・・・という疑問もあります。
変更すると連動変更になって大変なので放置されていたのかもしれません。

ほかにも京浜の信号機が絶対信号機化されたり構内閉そくが追加されたり、色々興味深いです。

すごい、すごい!「鈍端可動クロッシング」は知りませんでした。ましてそれが転換される瞬間が見れるとは。それ以上にビデオ全体が凄いですね。
貴重なコメント・情報ありがとうございます。

大森蒲田川崎鶴見各貨物駅は、品格線開通に伴い品川平塚間客貨分離され貨物列車は全て、新鶴見経由に変更された関係で列車を新鶴見で仕立て品川を経由東海道本線を下り各駅において入れ替えしつつ鶴見まで下り鶴見経由で新鶴見へ戻るワンウェイダイヤで運行していた関係で上り方向は、渡線が各駅で片側にのみとなった、この渡線は各駅の入れ替え機関車の回送用に使われていました。なおこの線は1968年度貨物時刻表には京浜線と記載されていました。

y yoshikawaさん、入換用の機関車が下り1番線から東京方に出発していたわけですね、ありがとうございます。

 暇人通信 最近大森駅を利用する機会が増えふと気付いた事が有ります 其れは大森駅山王口跨線橋の足元に理由は分かりませんが約一両分より少し短いホームが存在して居る事です山王口跨線橋階段はホ-ム幅一杯跨線橋階段より大井町側に使えぬホーム一部分はちゃんとホームの体裁をしておる事です 推測ですが山王口駅舎を橋上化した折階段幅を広げ大井町寄りホームを使えなくしたのでしょうか疑問です

 暇人通信 大森駅北口橋上駅舎下ホームに付いて 黄色の盲人用ブロックが設置されて居る事から可也近年迄使用されていた形跡が有り調査の結果1985年山王口を橋上駅舎化にして自由通路で海側にも出られる様改良1989年北口階段拡幅により駅ホームを南側に移動其れ以降使用されなくなった模様です 以上

yyoshikawaさん、情報ありがとうございます。

 鈍端可動クロッシングは東京駅の東海道本線の分岐に使用されておる写真が嘗て岩波出版社の写真画報シリーズ国鉄編にありました此のシリーズは復刻本が市販されてました鉄道を含めた1950年代頃の日本の当時の様子を知る貴重な画集です

大森駅は先日開業140周年を迎えました ふと思ったのですが・・大森駅の土木的立置です
大井町から大森迄台地の端を回り込んで線路は敷設されてます山側は多少高低は有りますが略地面と同じレベルです其れに比べ海側は地面から4~5m位の高さになります ですので大井町大森間で交差する二本の一般道は山側相当先から下り坂と掘割りで東海道本線迄来ております
大森駅の海側駅舎は開業時から駅前より高い位置に作られていましたホームとは跨線橋で結ばれており支える柱は明治45年製でした大森駅が貨物扱いを廃止後跡地に駅ビルを建設橋上駅舎にした折撤去され二本だけ駅前広場に保存現存して居りますが辺りは喫煙所の為実繰り見る事が出来ません 唯思うのですが駅前広場から駅に行く場合エスカレーター二回乗り換えなければ改札口に到達できません更に又ホーム迄下りねばなりません 駅前から見ると線路高さは略駅ビル二階の高さです改札を線路下に設ければ一段上がるだけなのにと思いますが 唯山側の山王口は一回下りねばなりませんが・・国鉄JRはややもすると利用者の事を考え無い状況を作り出すきらいが有るのでは
配線図と関係無いですが大森駅の現状を見て述べてみました 

 前回のコメントで足りない事があり 今朝がた大森駅近辺を少し探索しました配線図だけですと高低差位置関係等読み解く事が出来ぬ場合も有りますので 大森駅に近い大井町側に付いてコメント致します
 新橋横浜間に日本で初めての本格的鐡道が開業する折本来なら出来るだけ勾配の少なく平坦な旧東海道沿いに建設するのが常套手段ですが新しい文明の利器に対する恐怖心等で街道沿いの品川宿の住人の反対及び人口の集中して居る処に線路を引くには土地の買収費用が嵩む為比較的人口の少ない現在の経路に線路を引く事となりました其の為台地の際を通る事となったのです
 台地と云っても標高差は精々10m位でしょうか
其の脇の3~4m位の所に線路が敷設されて居ります列車に乗車して此処を通過すると高い所を通る様に感じますが眺めが良いので錯覚なのでしょう
 大森駅に近い海側線路際には品川区水神公園公園が有ります桜の季節は綺麗です 此の公園に大井町寄りに桐畑地下道と山王跨線人道橋が有ります以前より気になってたのですが以前は踏切であったのを廃止して地下道と歩道橋に変換したそんな関係で公園を散策すると平坦な筈なのに高低差が有るのです公園の途中に今は暗渠に成りましたが鹿嶋水系と言う小川が有り台地の上では品川区と大田区の区境になってますが海側は品川区です山王跨線人道橋の際迄が大森駅の貨物引き上げ線の北端で今も保線車両の退避用に少しだけ線路が残っております
 桐畑地下道の山側は御存知品川区立大森貝塚史跡庭園が有り線路際に記念碑が建っており其処迄下りる事ができます庭園内にはモースの胸像も有ります大森を訪れたら御覧下さい大田区側にも線路際に大森貝塚記念碑が建ってます何方が本家か・・
 貨物駅跡は保線事務所と保育園立体駐車場駅ビルに変わり跡形も有りません唯保育園に上がる坂に嘗て貨物駅が有った僅かな名残りとして存在して居ります
 

yyoshikawaさん、住宅等が密集している現代であればわかりますが、そんな昔でも鉄道建設のルート選定では苦労があったのですね。鉄道創成期までさかのぼると線路の立地も興味深いものがありますね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/506157/47176249

この記事へのトラックバック一覧です: 大森配線図:

« 新鶴見操車場配線図 | トップページ | 蒲田配線図 »

過去の記事

2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
無料ブログはココログ