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2009年2月11日 (水)

脇道11(第2種継電乙)

今度は小浜線松尾寺駅です。

やはり元の図が見難い状態でしたので書き直しました。

Photo_3

いわゆる一線スルー式で、列車交換がなければ列車は「上下本線」に発着するのでしょうが、安全側線の配置から見て交換がある場合は左側通行になるのではないでしょうか。
貨物用の副本線である「上貨物着発線」が設けられていますが、その名の通り上り専用です。

連動装置は第2種継電で、すべての転てつ器は現場扱い、信号機は半自動(保留)です。
閉そく方式は通票閉そく式です。

軌道回路の設け方にちょっと特徴があります。
非自動区間で第2種継電連動を設備した停車場の場合、軌道回路は全く設けないか、もしくは場内信号機付近に短小軌道回路だけを設けるか、のいずれかが一般的なようです。
具体的には、大白川只見東赤谷などは軌道回路が全く設けられておりませんし、小国会津川口清川荒砥新湊、若干変形ながら天橋立丹後山田などは場内信号機付近の短小軌道回路のみが設けられています。
これに対し松尾寺の場合は、場内信号機付近の短小軌道回路(2T、3T)に加えて発着線部分にも軌道回路(1RT、1LT、6LTなど)が設けられています。

非自動区間の場合、閉そくにより防護されるのは停車場外の場内信号機間であって、停車場構内は防護されません。停車場構内の防護は駅長または信号取扱者の目視確認により行なわれるのが一般的です。このため停車場構内には軌道回路を設ける必要がないわけです。

では、なぜ松尾寺駅には構内に軌道回路が設けられているのでしょうか。
これは想像になりますが、松尾寺駅の本屋(信号扱所)は線路から少し低い位置に建てられており、本屋からは構内が見渡せません。
こんな感じです。

19790827a19

従って目視確認に頼らずに列車・車両の有無を確実に検知するため軌道回路を設備しているのではないでしょうか。

次に連動表を見てみましょう。

その前に訂正がひとつ。転てつ器21ロの毛羽の方向を間違えてしまいました。21イの方向に開通しているのが定位です(普通は安全側線側が定位なのでつい・・・)。

鎖錠らんには、例によって関係する転てつ器、安全側線なしで同時進入・進出となる信号機、進路を共有する対向の信号機、同一線路への対向からの進入となる信号機の番号が記載されていますので、基本的には改めてコメントすることはありませんが、一瞬「あれ?」と思ったところだけ。
・敦賀方から上下本線への場内信号機1Lの鎖錠らんに
 上貨物着発線から東舞鶴方への出発信号機7Lの
 記載がありませんが、これは1Lの条件に
 転てつ器53定位、7Lの条件に53反位があるためです。
・7Lに1Lが記載されていないのも同じ理由です。
・6Lに4Lが記載されていないのも、6Lは22反位、
 4Lは22定位のためです。
・4Lに6Lが記載されていないのも同様です。
・入換標識5Lについては後述します。

信号制御らんにはその信号機を制御する軌道回路(すなわちその上に列車または車両がいるとその信号機に停止を現示する軌道回路)を記載しますので、それぞれの信号機の進路上の軌道回路名が書かれています。

1Lの信号制御らんが上下に分けられていますが、上は進行現示、下は注意現示の条件を表しています。上段の最後に記載されている「○3L」は軌道回路ではなく信号機の番号で、これは、上下本線から東舞鶴方への出発信号機3Lが反位の時に敦賀方から上下本線への場内信号機1Lは進行信号を、3Lが定位のときは1Lは注意信号を現示することを表しています。
つまり、敦賀方からの上り列車を通過させるために場内信号機1Lに進行信号を現示させるには、出発信号機3Lを反位にしておかなくてはならない、ということです。
下りについても同様で、場内信号機4Lに出発信号を現示させるためには出発信号機2Lを反位にする必要があります。

次回に続きます。

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コメント

少々信号系と配線に関して学ばさせ頂きました。とはいえ、信号系は言わば普遍的で抽象化されたもので、数例を持って全てを想像できるような感じには未熟故まだ至っていません。連動表を以て列車の通過ないし着発を具体的に想像できないといった風です。今後幾多の例を学んでイメージで配線上で想像できれば、良いですが。

SYさん、すみません、返事が遅れました。
連動関係についてはほとんど自己満足で書いているようなもので、興味を持っていただけたり、ご理解うただけるような書きかたになっていないように自分でも思っています。わけがわからないときは適当に読み飛ばしちゃって下さい(笑)。

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