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2009年2月16日 (月)

脇道13(第1種継電鎖錠てこ式)

今度の例は磐越西線日出谷駅です。

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連動装置は継電ですが、東赤谷や小国、松尾寺の転てつ器がすべて現場扱いだったのに対し、日出谷は主要な転てつ器がてこ集中、すなわち遠隔操作です。信号てこを扱う信号扱所(操作パネル)で転てつてこも操作します。主要ではない転てつ器は現場扱いです。

図の左の方、連動表の上に「第1種電気継電」と書いてあります。
「第1種継電」とは、主要な転てつ器がてこ集中であり、継電器群を用いて信号機や転てつ器間の連鎖を行なうシステムです。
「電気」とは、転てつ器の転換に電気転てつ器(動力源はモータ)を使用している、という意味です。

電気転てつ器以外の動力転てつ器としては電空転てつ器があります。圧縮空気と電磁弁を使用して転換するもので、瞬時に転換します。昔(今でもそうかもしれませんが)東京駅に設備されており、「壊れるんじゃないの?」というぐらいの勢いで転換していました。
電空転てつ器を設備していれば「第1種電空継電」となります。

転てつ器のてこを集中することによる主たるメリットは、いうまでもなく省力化です。第2種では転てつ器転換のたびに要員が現場まで出向かなければなりません。

デメリットはコストです。転てつ器の転換頻度を考えて第1種とするか第2種とするかが決定されます。

このほか、てこ集中を採用するにあたって注意しなければならない事項があります。転てつてこと転てつ器が離れているわけですから、転てつ器付近の状況が把握しにくい環境下でてこを転換しなければならないということです。転てつ器を転換しようとしたとき、転てつ器付近に列車や車両がいたら脱線してしまいますからね。

この対策として第1種継電では構内の本線関係に軌道回路を完備しています。軌道回路により確実に列車や車両の位置を把握するわけです。
同じてこ集中でも同和鉱業の大館のような機械連動でのてこ集中(第1種機械連動装置)の場合には、てこ扱所を構内を見渡せるような高い位置に設けて目視で確認できるようにしていますが、どうしても限界がありますので、軌道回路による検知のほうが確実です。

日出谷駅の場合では、郡山方のATから新津方のBTまでの間、上下本線及び下り1番線、上り1番線について連続した軌道回路が設けられています。

それでは、どの転てつ器がてこ集中で、どの転てつ器が現場扱いなのでしょうか。
大雑把に言えば、信号機の番号と続き番号になっている転てつ器はてこ集中です。信号てこも転てつてこも同じ操作パネル上に設けられていますからね。
日出谷駅の場合、郡山方の転てつ器には7~9、21~24、新津方の転てつ器には10~12、51~54です。信号機は2~5ですから、7~12がてこ集中で、21~24と51~54は現場扱いですね。1と6がないのは、かつては遠方信号機に割り振られていた番号だったからでしょうか。

もうちょっと正確に言えば、連動表の番号らんで数字が「 」で囲まれた転てつ器は現場扱いです。

Photo

(日出谷の場合、なぜか21、22、51以外の現場扱いの転てつ器は記載されていません。)

但し、東赤谷や小国などの連動表を見ていただければわかるとおり、すべての転てつ器が現場扱い(第2種連動)の場合には転てつ器の番号には「 」は付きませんから、現場扱いの転てつ器番号に必ず「 」が付く、というわけではありません。

続きます。

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