2018年2月21日 (水)

貨物列車ネタ19(向きを変える列車) その8

貨物列車ネタの「向きを変える列車」、その8回目です。舞台は国府津駅、役者は御殿場線の貨物列車です。

●最初に1967年3月時点での国府津駅の配線です。
(こちらの記事も合わせてご覧ください。)

196703

本線はいずれもホームに面した線路です。貨物列車もこれらの本線に発着することになりますね。そして上下それぞれに仕訳線が設けられています。

43-10貨物時刻表から御殿場線国府津口の貨物列車を抜き出してみると以下のようになります。
・683列車 国府津→松田
・685列車 国府津→松田
・687列車 国府津→下曽我
・689列車 国府津→沼津
・682列車 松田→国府津
・686列車 沼津→国府津
・688列車 松田→国府津
・690列車 下曽我→国府津
すべて国府津駅が始発・終着となっています。
上の配線図とは1年半程度の時期のずれがありますが、大きな矛盾はないように感じられますね。すなわち国府津駅で御殿場線の貨物列車が分解・組成される状況が想像できます。

●1970年になると西湘貨物駅が開業します。
下は1977年10月の配線図ですが、1970年時点でもこれに近い状況だったのではないかと思われます。

197710

国府津駅の仕訳線群は撤去され、代わりに8番線という副本線が設けられているのですが、この8番線、どう見ても西湘貨物駅方~御殿場線の折り返し用ですよね。つまり国府津駅での中継作業が廃止されてその機能が西湘貨物駅に移転され、御殿場線の貨物列車は国府津駅で向きを変える形態に切り替えられたように思われます。ただこの時期の貨物時刻表を持ち合わせておりませんので、正確なところはわかりませんが(汗)。

●そして1979年、複々線化が完成します。
下は1986年3月の配線図ですが、1979年時点ではすでにこのようになっていたと思われます。

198603

複線時代ほどあからさまではありませんが、複々線化されても西湘貨物駅方~御殿場線の折り返しが可能な設備になっているところは変わっていません。

そして'80貨物時刻表での御殿場線国府津口の貨物列車は
・683列車 西湘貨物→松田
・693列車 西湘貨物→沼津
・5691列車 西湘貨物→下曽我
・8682列車 西湘貨物→国府津
・682列車 松田→西湘貨物
・692列車 沼津→西湘貨物
・5694列車 下曽我→西湘貨物
・8683列車 国府津→西湘貨物
となっており、西湘貨物駅を始発・終着駅として国府津駅でスイッチバックする運転方法になっていることがわかります。(8682列車と8683列車が何なのかはよくわかりませんが。)

その後'82貨物時刻表では
・5691列車 西湘貨物→下曽我
・5693列車 西湘貨物→下曽我
・5694列車 下曽我→西湘貨物
・5696列車 下曽我→西湘貨物
の2往復に減ったものの西湘貨物駅での中継は変わっていません。

●ところが'84貨物時刻表では、
・5881列車 東鷲宮→下曽我
・5893列車 熊谷貨タ→下曽我
・5880列車 下曽我→東鷲宮
・5882列車 下曽我→熊谷貨タ
のように御殿場線貨物列車の西湘貨物駅中継がなくなって直行になっています。すなわち国府津駅でのスイッチバックは姿を消したということになりますね。

その後'86貨物時刻表では1往復に減少し、なおかつ今度は
・5881列車 相模貨物→下曽我
・5880列車 下曽我→相模貨物
のように直行から相模貨物駅での中継に変更されています。

●その後は、wikipediaによれば、下曽我駅の貨物列車の設定が1998年で終了したとのことですので、これをもって御殿場線の貨物列車は姿を消したことになるようです。

以上のように御殿場線国府津口の貨物列車は、
・国府津駅中継
・西湘貨物駅中継
・直行
・相模貨物駅中継
・廃止
という経過をたどったようで、このうちの西湘貨物駅中継時代に国府津駅でのスイッチバックが行われていたことになるのだと思います。

配線図はT.Mさんよりご提供いただきました。

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
バックナンバーはこちらからどうぞ。

«品川駅の工事状況(yyoshikawaさんから)

過去の記事

2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      
無料ブログはココログ